私は、《桜音（おと）会社》の次女として生まれた。

《桜音会社》とは、
世界で有数の、戦闘に関わる企業。

私の父、桜音は、数百人の弟子を持つ。
私もその１人。

有名な戦士になる____

それが、私の将来の夢だった。

しかし___

「恋音は、将来猫の戦士になるだろう！」
「恋音、頑張れよ！」

私の実の姉、恋音（こいね）。

あいつが、私の夢を奪おうとしている。
私には、みんな、冷たい。

「お前は、恋音には勝てん」
「なぜお前が恋音の妹なんだ？全く、彼女が可哀想だ」

私は、いくら頑張っても、みんなは見向きもしない。


父親までもが。


「音恋。お前はこの会社にいなくてもいいんだぞ。
恋音がいるからな。十分だ」


なぜ？


なぜ、みんなあいつに期待しているの？


私の方が、強いのに。

本人、恋音は


「ふふ♪あんたなんかに実力はないの♪
ホント目障りだから、消えてくんない？
私、お前が妹なの恥ずかしいのよ、わかる？
ま、分かっても分からなくても、

影で私を羨ましく見ていることね」


こう言われて___


心の奥深くから、殺してやりたいと思った。


殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい_____！



でも、そんなことをしたら、

みんな

弟子も大人も

私を恨む__。


私を殺しにくるだろう。




ねぇ、神様。


もしいるんだったら____




もっと、強くなりたい。