短編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
うちはアットホームな職場です。いやいや、ホント。
正式名称は本丸特殊管理課。
名前の通り本丸に関してのあらゆるトラブルを対処する場所なので、その、めちゃくちゃ多忙なんですがね。
なにせ些細な事ですぐ電話してくる審神者殿がいるんですよ!
『ゴキブリが出たのでなんとかしてくれ!』
『猫を飼いたいのだがいいか』
とかね! Gはそちらでなんとかするか害虫駆除を頼んでください!
猫は! こんのすけを通して上に直接申請しておくれやす!
"特殊"管理課なんですよ! どうにもならん案件だけ寄越してください!
いやそれもそれで困りますけど!
他の管轄の案件と個人でなんとかするべき案件とどうにもならん案件が同時に来るんですよ! つらい!
そんなこんなでうちは大層ハードワークなわけですが、職場の雰囲気自体は本当に悪くないんです。
人が足りないのを良い事に横暴をはたらこうとする職員がいれば、課長が発覚次第対処してくれますから。
むしろ、その穴が埋まるまで課長の所の刀剣男士がヘルプに来てくれるので、喜ばれてすらいますね。
課長曰く、「ただでさえ仕事が辛いのに人間関係まで悪くなってしまったらすぐ心を病んでしまいますからね。
せめて気持ちよく働ける環境くらいは整えておいた方が、辛くてももう少し頑張ろうという気になるというものです」だそう。
社蓄に慕われるタイプの社蓄製造機なんだなあと思いました。
社蓄製造機といえば、課長の所の明石国行はヘルプじゃなくて常にいてくれる刀剣男士のひとりなんですが、流石というか社蓄ですね。
いややる気は無いんですよ。トータルで言えば。
でも"完全休日をもぎ取る為に全力を尽くし、定時で帰る為に人5倍働く"という、なんというか色々極まってる明石国行なんです。
前に一度、なんでこっちで働いてるのか気になって聞いてみたんですよね。
そしたら、「主はんがお触れ出しはったんですわ。こっちに常駐する刀剣男士は、その期間じゅう本丸の仕事は免除する、て。
たぶん戦に出ぇへん皆さんのための救済措置や思うんですけど、存分に利用させてもらいましたわぁ。
ここの仕事だけ終わらせたら、あとはなんもせんでもお咎めなしですから」って笑ってました。
…それ、あなたを働かせる為の策でもあるのではとか思ったんですけど、さすがに黙りましたね。
え、ああ、課長は審神者を兼任してらっしゃいます。
なんでも元はここの職員だったそうですが、不幸があった奥さんの本丸を引き継いだとかで。
審神者としてもベテランですし、昇進してもたまに実働部隊へ参加したりもしますし、課長自身が精力的に働いてるから自分たちも頑張れるっていう点もあると思います。
…そうですね、皆さんが"怪異担当"って呼んでらっしゃるのは、自分たちの中でも実働部隊の方々のことですね。
実際に問題の本丸に赴いて対処する部隊。
いわゆる幽霊や妖怪とかの怪異だけじゃなくて、ブラック本丸の摘発も行ったりします。
まあ、審神者や刀剣男士が病んでくるとどうしても怪異に繋がりがちですから、成り行きのようなものですけど。
中には怪異自体が審神者に成り代わってしまった本丸もあったとか…。
そんなに怖がらなくて大丈夫ですよ! 実働部隊の方々は皆さん頼もしいですから!
さにちゃんとかでよく話題になってるでしょう? 四天王とかラスボスとか…。
怪異担当の四天王…怪異を斬り倒す巫女さん、怪異を食べるかみさま、怪異をすり抜ける審神者、赤い背後霊?の職員。
そしてラスボスと呼ばれる陰陽さん…陰陽師の家系で色々チートだからそう呼ばれている、らしいですが…。
あれ課長なんです。
いやチートかどうかは分かりませんけど。
陰陽師の家系なのは本当です。審神者になる前はバリバリ実働部隊でしたし。
見た目は…そうですね…長い黒髪に丸い眼鏡をかけてて、なんか雰囲気が数珠丸恒次に似てる感じですかね。
実際に数珠丸恒次を連れていることが多いですし。
…え、四天王の詳細も知りたい?
教えたいのはやまやまなんですがね…そろそろ仕事に戻らないとやばいんでまた今度!
ちょうどいい休憩になったんでありがたいです!
じゃあまた!
つづく?