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空獄SS詰め①

「もっとスピード上げてくれよ」

「たぁけ、捕まるわ」
青々として木々の間を切り裂いていくように進んでいく、
暖かくなってきたとはいえ木陰に入ると少し肌寒さを覚えた。
腰に感じる生暖かい腕の感触。
とくり、と高鳴った胸の音が気のせいであると信じたい。
ああ頭の中まで春になっちまったようだ。
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