空獄SS詰め①
暖色のあかりが灯る室内で散々空気を震わせ鳴いた”つがい”は一通り情交を済ますと喉が渇いたと掠れた声で甘える。
昼間はきっちりと整えられた柔らかな髪の毛はシーツで擦れて乱れてふわふわとあちらこちらに跳ねていた。
こころに傷を負ってもなお強くあろうとする二人の交わりはまるで傷の舐め合いのようだった。
望みを叶えてやろうと一口、ベッドサイドに置かれた飲料水を口に含んでそのまま口づけて流し込んでやると翡翠色をした瞳が藤の色をとろりと滲ませた。
一口、また一口。
口腔を満たす温い水にくらくらと酔う。
蝋燭に蓋をするように静かに消えていった火がゆらゆらと再び灯るのを腹の底から感じる。
気怠さを散らすように何度か瞬きをしてベッドサイドに空のペットボトルを置くと間もなく腕を引かれ敷布に溺れた。
昼間はきっちりと整えられた柔らかな髪の毛はシーツで擦れて乱れてふわふわとあちらこちらに跳ねていた。
こころに傷を負ってもなお強くあろうとする二人の交わりはまるで傷の舐め合いのようだった。
望みを叶えてやろうと一口、ベッドサイドに置かれた飲料水を口に含んでそのまま口づけて流し込んでやると翡翠色をした瞳が藤の色をとろりと滲ませた。
一口、また一口。
口腔を満たす温い水にくらくらと酔う。
蝋燭に蓋をするように静かに消えていった火がゆらゆらと再び灯るのを腹の底から感じる。
気怠さを散らすように何度か瞬きをしてベッドサイドに空のペットボトルを置くと間もなく腕を引かれ敷布に溺れた。