隣の席の設楽くん
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
…
たまちゃんの提案と多数決の結果。二年生に上がって早々に席替えが行われることになった。
楽しいくじ引きとトレードの結果。設楽くんの隣の席に座ることになった。これは たまちゃんが尽力していたことを私は知る由もなかったが。
「なんか、いつも一緒にいるけど久しぶりって気持ちになるね。」と笑うと設楽くんも同じことを思っているのか笑っていた。
設楽くんは一年生に絡まれるのが増えただとかなんだとかで、お昼休みや放課後以外に音楽室に行くのは控えるようになり、ちょくちょくクラスへ遊びに来ていた琉夏くんは隣の席の設楽くんが気まずいのか前ほどは来なくなった。
席替えが行われた日に教室に来た際も「セイちゃん、そんなに睨んでどうしたの?」なんて言うから「設楽くんの目つきの悪さは生まれつきだから言っちゃ駄目だよ!」って必死のフォローをしたっけ…。それで「お前らなっ!」って怒ってる設楽くんが面白くて笑っちゃって。
と言っても琉夏くんとお昼ご飯を一緒に食べる頻度は増えたけれど。
「美奈子、迎えに来たよ。」と教室に迎えにくるのが慣れたのか今では「失礼します。」の一言を言うことがなくなった琉夏くん。
「もう!“失礼します”は言わないとだめだよ!」と怒る私に、ニヤリと笑った琉夏くん。
「美奈子も俺の教室に来たときは何も言ってなかったじゃん、だからいいの。」
「ふふっ、私は二年生でもあるし一年生でもあるハイブリッド型なの。」と謎理論をかますと「それなら一年に来いよ。」と引きずられるように教室を後にした。
琉夏くんは目立つ。それに優しいし格好いい。なので、一年生にも人気らしいが、二年生にもファンクラブができるほどだ。
私が三年生になったときは、今の二年がそのままファンを継続しているだろうし、全学年にファンができてるのだろうと、訳がわからないことになりそうだ。
それを言うなら、ピアノで学年女子の心を掴んでる設楽くんもそうか。
「屋上に行こう。」と引きずられていくと、やはり女子の視線を感じる。
「あっちの端っこに座ろう。」と多分察しているだろう琉夏くんは目立たないかもしれない場所に誘導してくれたが、きっと意味はないと思う。
設楽くんとは違い琉夏くんは幼馴染なのだ。女子のみなさんには申し訳ないが、そんな視線に屈するレベルの関係性ではない。
「大丈夫?」
「安心してね。琉夏くんの幼馴染ポジションは誰にも譲る気はないから。」
「……別に他のポジションの準備もバッチリだ。遠慮なく変えていいんだよ?」と訳のわからない琉夏くん。
「ふふっなにそれ。じゃあ琉夏くんのペットポジションになってゴロゴロ生きていこうかな。」と言うや、琉夏くんの顔色は赤く染まった。
「美奈子…、別に俺はそれでいいけど…、意味わかって言ってんの?」
「…?衣食住気にせず楽しく暮らすのはやっぱりペットじゃない?」
「うん、俺が毎日美奈子を愛でるから安心してね。俺の美奈子だから可愛い首輪をつけて、誰にも会わせない。」
「ホラーやないかーい。」
そんなヘンテコな会話をしながら多めに作ったお弁当箱を広げた。
「琉夏くん、遠慮なくお食べ。」
「やった!」と言いながら卵焼きをお箸で摘むと私の口へと運んだので咄嗟のことに食べてしまった。
「美味しいだろ?」
「うん!美味しい!ってこれ私の作った卵焼きやないかーい。」と、今度は琉夏くんの口元へ卵焼きを運んだ。
「最高。俺のお嫁さんになって。」
「ふふっ、琉夏くんがお婿さんなら毎日が楽しそうだね。」
冷静に考えるとこの会話、聞こえてるよね?女子たちの視線がより強く感じる気がする。
「ほら、あとは自分で食べてね。」
「ちぇー。」言いながら琉夏くんはお弁当を食べ始めた。
もしも琉夏くんに校内で彼女ができたらどうなるんだろう。少女漫画的ないじめ事件が置きそうだ。
「琉夏くんの彼女って大変な事になりそうよね。」
「え?美奈子がなってくれるの?」
「私は琉夏くんのペットポジションなので…。」
「美奈子がペットになるなら、俺の願いがある意味叶ったようなものだ。嬉しい。」
「でもホラー展開は駄目です。」
そんな感じで楽しくお弁当を食べて校舎に戻るため立ち上がった。
天気のいい屋上はそれなりに人が集まっていてぶつかってしまいそうだ。
「ほら、人がたくさんだ。俺に捕まって。」と琉夏くんが優しく手を繋いでくれた。
「琉夏くんは変わらないね。」
思い出すのは小さい頃の思い出だ。こうしてよく琉夏くんと手を繋いで遊んでたことを思い出した。
「……そう?」
「金髪だけど昔のまんま。」
「そこまで言われると褒められてるのかわからない。」と困惑気味な琉夏くんの表情が可愛くて笑ってしまった。
「褒めてるの。」
校舎に入る前に、屋上にたまちゃんや、設楽くんがいるのに気がついた。
たまちゃんが気晴らしに誘ったのだなと納得しつつ、設楽くんと目があったはずだが、すぐに逸らされたような気がした。
「どうした?……セイちゃん?」
「気にしないでほら、早く降りよう。」
階段を降りながら琉夏くんが「セイちゃんと仲良さそうだけど、どう思ってるの?」と聞いてきた。
「“特別”な仲のいいお友達だよ。」と背中に返すと、琉夏くんは振り向き不服そうな顔をして見つめてきた。
「……“特別”?じゃあ俺は?」
「“大切”な幼馴染。…?」
「俺も“特別”になりたい。どうしたらなれる?」と良くわからない質問を投げてきたので、設楽くんとの出会いを思い出した。
「えっとね…」
そうだ、やつは酷くて最低だったんだ。いや、そういうふうに見えたけど、目つきも口も悪いだけで本当はとっても優しくて面白い。
「ふふっ」
呑気に“特別”になった経緯を思い出しつつ、笑ってると階段を先に降りた琉夏くんは、そのまま行ってしまった。
「琉夏くん…?」
慌てて追いかけて琉夏くんの手に触れると、立ち止まってくれて、琉夏くんに手を握られつつ、こちらを向いた。
「俺はどうしたらいい…?オマエが俺の知らないところで誰かと笑ってるのを考えただけで…。」
…?いきなりどうしたのだろうか。
「じゃあ今から琉夏くんにとっておきの笑顔をプレゼント、はっはっはっ。」
はっはっはっ。と笑う私の後ろから「学校の廊下で気持ち悪い笑い方をするな。」と眉間にシワが刻まれている設楽くんと困惑気味のたまちゃんの登場だ。
「あ、設楽くんにたまちゃん。これには…」“眉間のシワよりも深い理由が”と言いたかったのに「邪魔だ、早くどけ。」と設楽くんはさっさと行ってしまった。
「じゃあ、俺も戻るね。また後で迎えに行く。」と言い残して琉夏くんも行ってしまった。
たまちゃんと同じくらい困惑の表情を浮かべる私に、「噂はすぐに広がるから気をつけてね。」と謎の忠告を貰った。
「もしかして、屋上の会話聞こえてた?」
「まぁ、所々というか女の子達が聞いてたみたいでね。それと…まあ…うん。僕は君たちが楽しそうなら何も言えないけど…、ねぇ?」
取り敢えず、たまちゃんと教室へと戻り席へ座ると隣の席の設楽くんからとてつもないピリピリを感じた。
「ねぇ、設楽くん。」
「……、悪い、お前と話す気が沸かない。暫くほっといてくれ。」と言い放つともう、こっちを見ようともしなかった。
たまちゃんにさり気なくSOSを送ったが、首を振られてしまい、そのまま授業が開始したので、どうすることもできなかった。
琉夏くんには、一緒に帰れないことを連絡し、終礼が終わったあとにすぐに帰ろうとする設楽くんの背中を追いかけた。
「し、設楽くん。待って。」
声をかけても設楽くんは気にせずさっさと昇降口へ降りて、無視をして校門をでると迎えの車にそのまま乗っていってしまった。
設楽くんと遊ぶ夏休みの計画を立てることもなく、夏休みがはじまった。結局夏休みが終わるまで設楽くんと会うことはなかった。
…
たまちゃんの提案と多数決の結果。二年生に上がって早々に席替えが行われることになった。
楽しいくじ引きとトレードの結果。設楽くんの隣の席に座ることになった。これは たまちゃんが尽力していたことを私は知る由もなかったが。
「なんか、いつも一緒にいるけど久しぶりって気持ちになるね。」と笑うと設楽くんも同じことを思っているのか笑っていた。
設楽くんは一年生に絡まれるのが増えただとかなんだとかで、お昼休みや放課後以外に音楽室に行くのは控えるようになり、ちょくちょくクラスへ遊びに来ていた琉夏くんは隣の席の設楽くんが気まずいのか前ほどは来なくなった。
席替えが行われた日に教室に来た際も「セイちゃん、そんなに睨んでどうしたの?」なんて言うから「設楽くんの目つきの悪さは生まれつきだから言っちゃ駄目だよ!」って必死のフォローをしたっけ…。それで「お前らなっ!」って怒ってる設楽くんが面白くて笑っちゃって。
と言っても琉夏くんとお昼ご飯を一緒に食べる頻度は増えたけれど。
「美奈子、迎えに来たよ。」と教室に迎えにくるのが慣れたのか今では「失礼します。」の一言を言うことがなくなった琉夏くん。
「もう!“失礼します”は言わないとだめだよ!」と怒る私に、ニヤリと笑った琉夏くん。
「美奈子も俺の教室に来たときは何も言ってなかったじゃん、だからいいの。」
「ふふっ、私は二年生でもあるし一年生でもあるハイブリッド型なの。」と謎理論をかますと「それなら一年に来いよ。」と引きずられるように教室を後にした。
琉夏くんは目立つ。それに優しいし格好いい。なので、一年生にも人気らしいが、二年生にもファンクラブができるほどだ。
私が三年生になったときは、今の二年がそのままファンを継続しているだろうし、全学年にファンができてるのだろうと、訳がわからないことになりそうだ。
それを言うなら、ピアノで学年女子の心を掴んでる設楽くんもそうか。
「屋上に行こう。」と引きずられていくと、やはり女子の視線を感じる。
「あっちの端っこに座ろう。」と多分察しているだろう琉夏くんは目立たないかもしれない場所に誘導してくれたが、きっと意味はないと思う。
設楽くんとは違い琉夏くんは幼馴染なのだ。女子のみなさんには申し訳ないが、そんな視線に屈するレベルの関係性ではない。
「大丈夫?」
「安心してね。琉夏くんの幼馴染ポジションは誰にも譲る気はないから。」
「……別に他のポジションの準備もバッチリだ。遠慮なく変えていいんだよ?」と訳のわからない琉夏くん。
「ふふっなにそれ。じゃあ琉夏くんのペットポジションになってゴロゴロ生きていこうかな。」と言うや、琉夏くんの顔色は赤く染まった。
「美奈子…、別に俺はそれでいいけど…、意味わかって言ってんの?」
「…?衣食住気にせず楽しく暮らすのはやっぱりペットじゃない?」
「うん、俺が毎日美奈子を愛でるから安心してね。俺の美奈子だから可愛い首輪をつけて、誰にも会わせない。」
「ホラーやないかーい。」
そんなヘンテコな会話をしながら多めに作ったお弁当箱を広げた。
「琉夏くん、遠慮なくお食べ。」
「やった!」と言いながら卵焼きをお箸で摘むと私の口へと運んだので咄嗟のことに食べてしまった。
「美味しいだろ?」
「うん!美味しい!ってこれ私の作った卵焼きやないかーい。」と、今度は琉夏くんの口元へ卵焼きを運んだ。
「最高。俺のお嫁さんになって。」
「ふふっ、琉夏くんがお婿さんなら毎日が楽しそうだね。」
冷静に考えるとこの会話、聞こえてるよね?女子たちの視線がより強く感じる気がする。
「ほら、あとは自分で食べてね。」
「ちぇー。」言いながら琉夏くんはお弁当を食べ始めた。
もしも琉夏くんに校内で彼女ができたらどうなるんだろう。少女漫画的ないじめ事件が置きそうだ。
「琉夏くんの彼女って大変な事になりそうよね。」
「え?美奈子がなってくれるの?」
「私は琉夏くんのペットポジションなので…。」
「美奈子がペットになるなら、俺の願いがある意味叶ったようなものだ。嬉しい。」
「でもホラー展開は駄目です。」
そんな感じで楽しくお弁当を食べて校舎に戻るため立ち上がった。
天気のいい屋上はそれなりに人が集まっていてぶつかってしまいそうだ。
「ほら、人がたくさんだ。俺に捕まって。」と琉夏くんが優しく手を繋いでくれた。
「琉夏くんは変わらないね。」
思い出すのは小さい頃の思い出だ。こうしてよく琉夏くんと手を繋いで遊んでたことを思い出した。
「……そう?」
「金髪だけど昔のまんま。」
「そこまで言われると褒められてるのかわからない。」と困惑気味な琉夏くんの表情が可愛くて笑ってしまった。
「褒めてるの。」
校舎に入る前に、屋上にたまちゃんや、設楽くんがいるのに気がついた。
たまちゃんが気晴らしに誘ったのだなと納得しつつ、設楽くんと目があったはずだが、すぐに逸らされたような気がした。
「どうした?……セイちゃん?」
「気にしないでほら、早く降りよう。」
階段を降りながら琉夏くんが「セイちゃんと仲良さそうだけど、どう思ってるの?」と聞いてきた。
「“特別”な仲のいいお友達だよ。」と背中に返すと、琉夏くんは振り向き不服そうな顔をして見つめてきた。
「……“特別”?じゃあ俺は?」
「“大切”な幼馴染。…?」
「俺も“特別”になりたい。どうしたらなれる?」と良くわからない質問を投げてきたので、設楽くんとの出会いを思い出した。
「えっとね…」
そうだ、やつは酷くて最低だったんだ。いや、そういうふうに見えたけど、目つきも口も悪いだけで本当はとっても優しくて面白い。
「ふふっ」
呑気に“特別”になった経緯を思い出しつつ、笑ってると階段を先に降りた琉夏くんは、そのまま行ってしまった。
「琉夏くん…?」
慌てて追いかけて琉夏くんの手に触れると、立ち止まってくれて、琉夏くんに手を握られつつ、こちらを向いた。
「俺はどうしたらいい…?オマエが俺の知らないところで誰かと笑ってるのを考えただけで…。」
…?いきなりどうしたのだろうか。
「じゃあ今から琉夏くんにとっておきの笑顔をプレゼント、はっはっはっ。」
はっはっはっ。と笑う私の後ろから「学校の廊下で気持ち悪い笑い方をするな。」と眉間にシワが刻まれている設楽くんと困惑気味のたまちゃんの登場だ。
「あ、設楽くんにたまちゃん。これには…」“眉間のシワよりも深い理由が”と言いたかったのに「邪魔だ、早くどけ。」と設楽くんはさっさと行ってしまった。
「じゃあ、俺も戻るね。また後で迎えに行く。」と言い残して琉夏くんも行ってしまった。
たまちゃんと同じくらい困惑の表情を浮かべる私に、「噂はすぐに広がるから気をつけてね。」と謎の忠告を貰った。
「もしかして、屋上の会話聞こえてた?」
「まぁ、所々というか女の子達が聞いてたみたいでね。それと…まあ…うん。僕は君たちが楽しそうなら何も言えないけど…、ねぇ?」
取り敢えず、たまちゃんと教室へと戻り席へ座ると隣の席の設楽くんからとてつもないピリピリを感じた。
「ねぇ、設楽くん。」
「……、悪い、お前と話す気が沸かない。暫くほっといてくれ。」と言い放つともう、こっちを見ようともしなかった。
たまちゃんにさり気なくSOSを送ったが、首を振られてしまい、そのまま授業が開始したので、どうすることもできなかった。
琉夏くんには、一緒に帰れないことを連絡し、終礼が終わったあとにすぐに帰ろうとする設楽くんの背中を追いかけた。
「し、設楽くん。待って。」
声をかけても設楽くんは気にせずさっさと昇降口へ降りて、無視をして校門をでると迎えの車にそのまま乗っていってしまった。
設楽くんと遊ぶ夏休みの計画を立てることもなく、夏休みがはじまった。結局夏休みが終わるまで設楽くんと会うことはなかった。
…