別にメガネが好きなわけじゃない(こうちゃん)
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「えっ、えぇ⁉なんでぇぇぇ⁉」
その日の夕方、オフィスには私の間抜けな声が響いた。
オフィスの扉をあけたら、
「おや美緒さん。
どうしたんですか、間抜けな声出して。」
「かっ、河村さんが丸メガネに…!」
「あぁ、度数が合わなくなって。」
「きゃぁぁぁかっこぃぃ!!」
思わず飛びつこうとすると
後ろから首根っこを掴まれる。
「ぐえっ。」
「ちょっと美緒!
俺というものがありながら
河村さんに飛びつこうとしないの!!」
「こ、航平…」
後ろを振り向くと拗ねた顔をした航平がいた。
「だ、だってぇ。
美しすぎる。」
普段から神と視聴者さんたちから評されている河村さん。
パーマのかかった流れた髪、
うっすらと隠される片目、
綺麗に片方だけ上がる口角、
揺れる紫色の浴衣、
それに加えて丸メガネ…
「あぁぁぁ、河村さんもう外で歩いたら逮捕されますぅぅ!」
「…何で?」
想像しただけで色々やばい。
「…っ、メガネなら俺だってかけてるよ!」
航平がテーブルからメガネをつかみ取って装着する。
黒縁のスクエアフレームだ。
どうだと言わんばかりにこっちを見てくる。
そうやって私にかっこいいってほしくて、
一生懸命な航平はかわいい。
自分より幾分か背の高い航平のメガネを
背伸びして外す。
「あっ、」
「航平、」
「なっ、なに。」
さっきまで強気だったくせに、
途端に弱気になる。
「私、メガネがあってもなくても、
航平が一番かっこいいと思ってるよ!」
そういうと、途端に顔を真っ赤にして
「ちょっ、急にそういうのやめてよ!!」
と怒ってくる。
言ったはいいもののこっちも恥ずかしくなって、
着ていたブラウスの襟元をすこしパタパタとした。
まぁ、航平が私の事大好きなの確認できたし、
良いとしよう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(こうちゃんSide)
河村さんの丸メガネが素敵だと
顔を蕩けさせる俺の彼女。
俺というものがありながら!
かっこ悪いとわかってるが、
彼女には何時でも俺が1番でいてほしい。
するといつも無邪気で可愛い彼女が、
唇に弧を描いて一言
「私、メガネがあってもなくても、
航平が一番かっこいいと思ってるよ!」
あ、やばいかわいい。
かわいい以外の言葉が見つからない。
顔に熱が集まるのが分かる。
やば、ぜったいだらしない顔してる。
俺のメガネを持った彼女は
「あ」と一言、
何か面白いことを思いついたように笑った。
「え、美緒…?ちょ、何⁉
なんで迫ってくるの⁉」
じりじりと無言の笑顔で近づいてくる。
少し、また少しと後ずさっていると、
踵がソファにあたり、
その衝撃で尻からボフッと落ちる。
メガネを片手で器用に装着した彼女は、
俺の上に跨って、
壁に手をついて、
逃げ道を閉ざしてくる。
「あ、あのー、美緒、さっ、」
顔を上げたのがいけなかった。
「うっ、わ、えろ。」
ルージュのひかれた唇を
ちろりとひと舐めする舌。
メガネから見下ろす瞳、
これが年上の色気というものだろうか。
「そこまで。」
ゴッという音とともに「いったぁぁぁ!」
と視界が明るくなっている。
「美緒ちゃん、
場所をわきまえること。」
どうやら福良さんに拳骨を食らったらしい。
オフィスにはなかなかな人数がいたようで、
各々の反応である。
川上さんは手で口元覆っているし、
河村さんはそっぽを向いてメガネのブリッジを押し上げる。
須貝さんは…何かに耐えるような顔をしていた。
くそ、二人のときにもっかいやってもらお。
「ほら!みんな仕事に戻って!」
福良さんの一言で各々がまたパソコンやデスクに向かう。
俺と美緒もいそいそと自分の作業につく。
すると俺の隣にいた河村さんが一言、
「たまには美緒さんを俺に貸してくれもいいんだよ」
「っ、絶対ダメ!」
本当に、俺の彼女はどこまでも…、
かわいいんだから。
**Fin**
その日の夕方、オフィスには私の間抜けな声が響いた。
オフィスの扉をあけたら、
「おや美緒さん。
どうしたんですか、間抜けな声出して。」
「かっ、河村さんが丸メガネに…!」
「あぁ、度数が合わなくなって。」
「きゃぁぁぁかっこぃぃ!!」
思わず飛びつこうとすると
後ろから首根っこを掴まれる。
「ぐえっ。」
「ちょっと美緒!
俺というものがありながら
河村さんに飛びつこうとしないの!!」
「こ、航平…」
後ろを振り向くと拗ねた顔をした航平がいた。
「だ、だってぇ。
美しすぎる。」
普段から神と視聴者さんたちから評されている河村さん。
パーマのかかった流れた髪、
うっすらと隠される片目、
綺麗に片方だけ上がる口角、
揺れる紫色の浴衣、
それに加えて丸メガネ…
「あぁぁぁ、河村さんもう外で歩いたら逮捕されますぅぅ!」
「…何で?」
想像しただけで色々やばい。
「…っ、メガネなら俺だってかけてるよ!」
航平がテーブルからメガネをつかみ取って装着する。
黒縁のスクエアフレームだ。
どうだと言わんばかりにこっちを見てくる。
そうやって私にかっこいいってほしくて、
一生懸命な航平はかわいい。
自分より幾分か背の高い航平のメガネを
背伸びして外す。
「あっ、」
「航平、」
「なっ、なに。」
さっきまで強気だったくせに、
途端に弱気になる。
「私、メガネがあってもなくても、
航平が一番かっこいいと思ってるよ!」
そういうと、途端に顔を真っ赤にして
「ちょっ、急にそういうのやめてよ!!」
と怒ってくる。
言ったはいいもののこっちも恥ずかしくなって、
着ていたブラウスの襟元をすこしパタパタとした。
まぁ、航平が私の事大好きなの確認できたし、
良いとしよう。
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(こうちゃんSide)
河村さんの丸メガネが素敵だと
顔を蕩けさせる俺の彼女。
俺というものがありながら!
かっこ悪いとわかってるが、
彼女には何時でも俺が1番でいてほしい。
するといつも無邪気で可愛い彼女が、
唇に弧を描いて一言
「私、メガネがあってもなくても、
航平が一番かっこいいと思ってるよ!」
あ、やばいかわいい。
かわいい以外の言葉が見つからない。
顔に熱が集まるのが分かる。
やば、ぜったいだらしない顔してる。
俺のメガネを持った彼女は
「あ」と一言、
何か面白いことを思いついたように笑った。
「え、美緒…?ちょ、何⁉
なんで迫ってくるの⁉」
じりじりと無言の笑顔で近づいてくる。
少し、また少しと後ずさっていると、
踵がソファにあたり、
その衝撃で尻からボフッと落ちる。
メガネを片手で器用に装着した彼女は、
俺の上に跨って、
壁に手をついて、
逃げ道を閉ざしてくる。
「あ、あのー、美緒、さっ、」
顔を上げたのがいけなかった。
「うっ、わ、えろ。」
ルージュのひかれた唇を
ちろりとひと舐めする舌。
メガネから見下ろす瞳、
これが年上の色気というものだろうか。
「そこまで。」
ゴッという音とともに「いったぁぁぁ!」
と視界が明るくなっている。
「美緒ちゃん、
場所をわきまえること。」
どうやら福良さんに拳骨を食らったらしい。
オフィスにはなかなかな人数がいたようで、
各々の反応である。
川上さんは手で口元覆っているし、
河村さんはそっぽを向いてメガネのブリッジを押し上げる。
須貝さんは…何かに耐えるような顔をしていた。
くそ、二人のときにもっかいやってもらお。
「ほら!みんな仕事に戻って!」
福良さんの一言で各々がまたパソコンやデスクに向かう。
俺と美緒もいそいそと自分の作業につく。
すると俺の隣にいた河村さんが一言、
「たまには美緒さんを俺に貸してくれもいいんだよ」
「っ、絶対ダメ!」
本当に、俺の彼女はどこまでも…、
かわいいんだから。
**Fin**
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