あなたが好きというまで(川上拓朗)
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「たくろー」
「…なに。」
「好き」
「何急に、」
もうっ!何急にじゃないよ!
私の彼氏様の川上拓郎氏、
私に全然好きって言ってくれない。
いやクールな拓郎も好きよ?
その冷たい瞳に射殺されたい。
「俺も好きだよ」って優しく微笑まれたいよー。
「ねぇ!こうちゃん!」
「うっわ、何ですか美緒さん」
ソファでスマートフォンを弄っているこうちゃんに駆け寄る。
すっごい面倒そうな顔をされた。
後輩なのに生意気だぞ、
「こうちゃんはちゃんと彼女さんに好きって言ってる?」
拓朗には聞こえないように、こそこそと耳元で話す。
「えっ⁉そ、そりゃ…まぁ…」
顔を赤くしながらごにょごにょと話す。
うっわ、何この可愛い生き物。
以前、他の人には秘密ですよ、と
愛しの彼女ちゃんの写真を見せてもらったことがある。
彼女の話をするこうちゃんはとっても楽しそうで、
彼の右の薬指に光るものを見るたびに幸せな気分を味わっている。
「…いいなぁ」
「なんですか、美緒さんだって川上さんとラブラブじゃないですか。」
「え?まぁ私は拓朗のこと好きで好きで大好きで愛してますけど?
拓朗はさぁー…
こーんな可愛い彼女に好きって言ってくれないのよ。」
「へぇ…」
「…なにその顔。腹立つ。」
本日の悩みの種を話すと、
何言ってんだこの人みたいな目で見られた。
なにさ!
こっちは本気で悩んでるんだから!
「ちょっと、美緒。
記事書き終わったの?」
先ほどまでパソコンに向かっていた拓朗がゆるゆるとこちらに向かってくる。
「終わってるけど。」
「じゃあこれ校閲して。」
「わっ、」
ばさりと紙の束を渡される。
「えー、伊沢さんに頼みなよ!」
「いいから。」
グイグイと腕をひかれて拓朗が元居た場所に連れ戻される。
こうちゃんの方を見ると
頑張ってくださいと言わんばかりに手を振られる。
「うぅ、こうちゃんの裏切り者ー!」
「うるさい。」
垂直に肩を押されて椅子に強制着席。
パラパラと記事をめくり、誤字や言い回しを確認する。
校閲なんて必要ないんじゃないの⁉
思った通り、しっかり描かれた記事は誤字脱字は皆無。
「おーわった、拓朗、
誤字も脱字もないよ。」
「ん、ありがとう。」
こうちゃんのところに行こうと席を立つと、
「どこ行くの」と手を引かれた。
「え?こうちゃんとお話ししようと思って。」
とこうちゃんの方を顎で指す。
それに気づいたこうちゃんは来るなと言わんばかりの顔をする。
「…ここいれば。こうちゃん嫌がってるし。」
「…あーあ、二人とも冷たいの。
いいもん、須貝さんとこに行くし。」
「だめ。」
「もう!何よー!」
また腕を引かれる。
およ?
およよ?
「拓朗」
「なに。」
「もしかして私と一緒にいたいの?」
「っ…!別に。」
「えー素直じゃないなぁ。
ほーら、私のこと好きって言えたら
ここにいてあげよ?」
「うるさい!」
「あー、いいのかな?
須貝さんとこ行っちゃうよ?」
「っく…、うざ。」
顔真っ赤。
かわいい、かわいい。
「美緒、」
「はーい?」
「…好き、」
「…よくできました。」
彼の髪をわしゃわしゃと混ぜると
手を払われる。
普段言わない彼が言うスキの破壊力はすさまじい。
「拓朗、」
「何、」
「好き、」
「…ふん。」
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(こうちゃんSide)
美緒さんがこっちによって来た時の川上さんの顔が怖いったら。
無意識なのだろうけど、
すっごい睨んでくる。
そりゃあ、QuizKnockでライターとして働く美緒さんは可愛い。
フリーだったときはメンバーに密かに好意を抱いている人は多かった。
そんな美緒さんの心を射止めたのが川上さんだというのに。
見てる感じ、
美緒さんは気づいてないけど、
川上さんは相当入れ込んでいるとみる。
…川上さんももっと素直になればいいのに。
いつも巻き込まれるこっちの気にもなってほしい。
**Fin**
「…なに。」
「好き」
「何急に、」
もうっ!何急にじゃないよ!
私の彼氏様の川上拓郎氏、
私に全然好きって言ってくれない。
いやクールな拓郎も好きよ?
その冷たい瞳に射殺されたい。
「俺も好きだよ」って優しく微笑まれたいよー。
「ねぇ!こうちゃん!」
「うっわ、何ですか美緒さん」
ソファでスマートフォンを弄っているこうちゃんに駆け寄る。
すっごい面倒そうな顔をされた。
後輩なのに生意気だぞ、
「こうちゃんはちゃんと彼女さんに好きって言ってる?」
拓朗には聞こえないように、こそこそと耳元で話す。
「えっ⁉そ、そりゃ…まぁ…」
顔を赤くしながらごにょごにょと話す。
うっわ、何この可愛い生き物。
以前、他の人には秘密ですよ、と
愛しの彼女ちゃんの写真を見せてもらったことがある。
彼女の話をするこうちゃんはとっても楽しそうで、
彼の右の薬指に光るものを見るたびに幸せな気分を味わっている。
「…いいなぁ」
「なんですか、美緒さんだって川上さんとラブラブじゃないですか。」
「え?まぁ私は拓朗のこと好きで好きで大好きで愛してますけど?
拓朗はさぁー…
こーんな可愛い彼女に好きって言ってくれないのよ。」
「へぇ…」
「…なにその顔。腹立つ。」
本日の悩みの種を話すと、
何言ってんだこの人みたいな目で見られた。
なにさ!
こっちは本気で悩んでるんだから!
「ちょっと、美緒。
記事書き終わったの?」
先ほどまでパソコンに向かっていた拓朗がゆるゆるとこちらに向かってくる。
「終わってるけど。」
「じゃあこれ校閲して。」
「わっ、」
ばさりと紙の束を渡される。
「えー、伊沢さんに頼みなよ!」
「いいから。」
グイグイと腕をひかれて拓朗が元居た場所に連れ戻される。
こうちゃんの方を見ると
頑張ってくださいと言わんばかりに手を振られる。
「うぅ、こうちゃんの裏切り者ー!」
「うるさい。」
垂直に肩を押されて椅子に強制着席。
パラパラと記事をめくり、誤字や言い回しを確認する。
校閲なんて必要ないんじゃないの⁉
思った通り、しっかり描かれた記事は誤字脱字は皆無。
「おーわった、拓朗、
誤字も脱字もないよ。」
「ん、ありがとう。」
こうちゃんのところに行こうと席を立つと、
「どこ行くの」と手を引かれた。
「え?こうちゃんとお話ししようと思って。」
とこうちゃんの方を顎で指す。
それに気づいたこうちゃんは来るなと言わんばかりの顔をする。
「…ここいれば。こうちゃん嫌がってるし。」
「…あーあ、二人とも冷たいの。
いいもん、須貝さんとこに行くし。」
「だめ。」
「もう!何よー!」
また腕を引かれる。
およ?
およよ?
「拓朗」
「なに。」
「もしかして私と一緒にいたいの?」
「っ…!別に。」
「えー素直じゃないなぁ。
ほーら、私のこと好きって言えたら
ここにいてあげよ?」
「うるさい!」
「あー、いいのかな?
須貝さんとこ行っちゃうよ?」
「っく…、うざ。」
顔真っ赤。
かわいい、かわいい。
「美緒、」
「はーい?」
「…好き、」
「…よくできました。」
彼の髪をわしゃわしゃと混ぜると
手を払われる。
普段言わない彼が言うスキの破壊力はすさまじい。
「拓朗、」
「何、」
「好き、」
「…ふん。」
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(こうちゃんSide)
美緒さんがこっちによって来た時の川上さんの顔が怖いったら。
無意識なのだろうけど、
すっごい睨んでくる。
そりゃあ、QuizKnockでライターとして働く美緒さんは可愛い。
フリーだったときはメンバーに密かに好意を抱いている人は多かった。
そんな美緒さんの心を射止めたのが川上さんだというのに。
見てる感じ、
美緒さんは気づいてないけど、
川上さんは相当入れ込んでいるとみる。
…川上さんももっと素直になればいいのに。
いつも巻き込まれるこっちの気にもなってほしい。
**Fin**
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