待ちぼうけ(伊沢拓司)
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都内でもトップを誇る進学校を誇る開成高校。
テレビの向こうで、ひとめぼれした。
三年生を率いてテレビで拳を上げる彼。
学校から出てくるのを待ち伏せしてラブレターを渡した。
友達は田村先輩が素敵って言ってたけど、
「伊沢拓司先輩…、」
当時中学3年生の私は、彼に恋をした。
返事を欲しいとお願いした日、校門で待っていると
真面目な顔して「僕でよければ。」と一言。
初めてのデート。
受験前だから今年はもうできないかもしれないと
精一杯おしゃれして、
お化粧も少し頑張って、
かわいいカフェでランチ。
だったのに、
「クイズの大会に呼ばれたから。」
「えっ?」
「僕はこれで。」
「え、先輩⁉」
注文したプレートが来てから僅か10分。
食べかけのハンバーグを残して彼は立ち去ってしまった。
伝票はテーブルにない。
時間をかけて1.5人前を食べ終える。
戻ってくるかもしれない。
何度も紅茶をおかわりして、
何時間経っても戻っては来なかった。
「お嬢ちゃん、まだ学生だよね?そろそろ…、」
店長らしき男の人に言われて時計を見るともう8時半。
「あっ…そう、ですよね。」
「…今日はサービスしといてあげるから、
今度また彼氏連れてきなよ。」
「…ありがとうございます。ごちそうさまでした。」
先輩、戻ってこなかったな。
ヒールがコンクリートを鳴らす。
「ちょっと!こんな遅くまで何してたの⁉」
家に帰ってお母さんに怒られるけれど、
そんなの何とも思わない。
スマホを見ても何も連絡は来ない。
『また会ってくれますか』
やっと送ったメールに返信はなく、
学校まで押しかける勇気もなく、
自然消滅という形でこの恋は終わった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「と、言うわけよ。
そっから好きな人なんてできてないし、
恋愛はもういいかなぁ。」
ビールジョッキの中身を一気に飲み干して私の話は終わり。
「えー!そっから⁉彼氏一人もいないの⁉」
「いや、いなかったわけじゃないけど…
別に好きじゃなかったかな…」
「うっそ!まじ⁉」
「はいはい、私の話はもうないよー
次次ー。」
サークルグループの飲み会。
みんな大好き、過去の恋愛話。
皆が煌々と語る中、私の話は1分で終わり。
「でも伊沢拓司かー。今となっては超有名人じゃんね。」
「だよね!テレビも毎日ってくらい見るし!」
今や有名人なのはそのはず。
某クイズ番組で活躍を見せた彼は朝から晩までテレビに引っ張りだこ。
会社なんか経営している。
テレビで見たキラキラした笑顔。
あの笑顔をあの時見れたらどれほど幸せだったか。
そんなこと言っても仕方ないけど。
当時、きっと彼はクイズ大会など等呼ばれていない。
嫌になったのだ、私が。
じゃなかったら、返信もなにもくれなかったわけない。
仕方ない、終わったこと。
手の届かぬ存在となった今、もうどうしようもない。
机にうつ伏せにしたスマートフォンが震える。
電話だ。
画面にはお手洗いに行った友人の名前。
具合でも悪いのかな…
「もしもし?どした?吐きそう?」
『違う!美緒、ちょっとこっそり出てきて!
お手洗いまで!』
「なんでよ、」
『いいから!』
「もう…」
別な人の恋愛話に盛り上がる友人たちを横目に席を立つ。
お手洗いの矢印がある角を曲がると、
小柄な男の子と並ぶ友人の姿。
「どうしたの?…てか、その人…、誰」
「あ!美緒!よかったぁ、他のメンツに見つかってない?」
「多分、大丈夫だと思うけど。」
「あ、こちら高校の同級生。部活一緒だったの。
祥彰、こちらサークルメンバーの美緒。」
祥彰と紹介された男の子。
どっかで見た気がする。気のせいか?
「美緒、いるって!」
「は?何が?」
「だから!伊沢拓司!ここにいるって!
この子、伊沢さんの会社で働いてるから!ほら!YouTubeの!」
じっと見つめると「え、と」と戸惑ったように眉を下げる。
「美緒、伊沢さんに会いたくない?」
「それは、まぁ…。」
「ちょっとだけ覗きに行こうよ!」
「いや、でも迷惑でしょ…プライベートなのに。」
中学の時の恋人だって、プライベートにそんなのも何もない。
有名人になった今、そうやって時間を食いつぶされるのは迷惑なはずだ。
「まぁ、僕が酔ったノリで何とかなるんじゃないかな。」
このリスは何を言ってるんだ。
「そうだよ!それに化粧もしてるし、中学より大人っぽくなったし、多分美緒だってバレないし。」
…ひとめだけ。
一目見て、素敵な人たちに囲まれてるなって感じて帰る。
私なんか必要なかったんだって思えれば、
この先付き合う誰かを好きになれるかもしれない。
「わかった、一瞬だけ、顔見て戻る。
…素敵な人たちと一緒なのが一瞬見られれば、満足だから。」
そうして男の子と友人に連れられ別の部屋に向かう。
小さめの個室を指さして「あそこだから、一瞬ね、」と男の子が言う。
彼が扉に手を指しかけたあたりで、自動的に扉が横にスライドする。
え?自動ドア?そんなはずがない。
小上がりで上から私たちを見下ろした別の男の子は眼を見開いた。
「え゛!?ちょ、ちょっと待って!山本さんなにその両隣の女の人!?えっ、ちょっ、え゛ぇ!?」
この人素でこの反応なのだろうか。
うるさいな。
横を見ると「あちゃー」と困った顔をする男の子。
なんだなんだと奥から次々と同年代くらいの男の子がくる。
「うっわ、山本うっわ!なにナンパしてんだよー!」
「山本ってそういうキャラだっけ。」
「やるな」
「おいおい、騒がしいぞー」
いた。
伸びましたね、髪。
メガネやめたんですね。
背も伸びましたね。
どうしたんですか、そんなブランド物のパーカーなんか着て。
ってか少し太りました?
目、あった。
色々とこみあげてくるものを押し戻して、
「じゃあ、私、戻るから。」
背を向けて自分たちの部屋に戻る。
鞄をもってお金をテーブルに置いて店をでる。
「ばぁか。いつまで好きなのよ。」
片時も忘れられなかった人。
上塗りできなかった人。
あの日、お腹いっぱいになりながら食べたハンバーグは忘れてないし、冷たくなったアールグレイも覚えてる。
忘れる。
届かない人になった。
彼は今、幸せだ。
私の事なんか忘れてるに違いない。
だから、
「私もそろそろ違う人の事好きにならないとね。
結婚はしたいし。」
まだ夏だ。
夏休みはまだまだある。
合コン設置してもらうかー。
「ちょっと!あの!」
息せき切らした声が後ろから聞こえる。
「…、なんでしょう。」
振り向くと肩で息をする人。
目に差し掛かった前髪を横に払いのけて
「あの、俺らどっかであったことありますか?」
それ言うためだけにきたの?
「気のせいじゃないですか?」
「じゃあ、なんでさっきあそこに、」
「あぁ、私の友人と先ほどの男性が知り合いらしくて。
プライベートにお邪魔してすみませんでした。」
「俺のこと、知ってますか?」
「もちろん。有名なクイズ王ですから。」
「いや、そうじゃなくて、」
「そろそろ戻った方がいいんじゃないですか?」
質問ばっかり。
視線を下げて言い放つ。
何しに来たの。
早く忘れさせて。
追いかけてきて期待なんてさせないでよ。
「俺の事、忘れた?」
驚いて勢いよく顔を上げる。
「やっぱり、美緒だ。」
「…なんだ、覚えてたんですか。」
そう言うと気まずそうに視線を彷徨わせる。
「あの時は、ほんとうに申し訳なかった。」
「…お互い子どもでしたし。
あなたからすれば私なんてただの見知らぬ女学生です。
仕方ありません。」
そう言うと、困ったように眉を下げる。
「…一目でも見れて、よかった。
覚えててくれて、ありがとうございます。」
「あの日、クイズの大会があったわけじゃないんだ。」
「知ってました。」
「俺が、あまりにも美緒に釣り合ってなさ過ぎて、
恥ずかしかったんだ。」
「は?」
釣り合ってないとは。
あんなに賢くて聡明な先輩に釣り合ってないのは私の方だ。
「高校生の時の俺は、なんか、ダサかったんだよ!
今でもテレビでは時々ネタにされるけど…。」
記憶をたどって開成高校の制服を身にまとった先輩を思い浮かべる。
ださい…?どこが?
「あの日の美緒はメイクもしてて、
精一杯おしゃえもしてきてくれてたろ。
可愛いと思った。
隣に並ぶのが恥ずかしいくらいに。」
可愛い。
その一言で顔に熱が集まる。
「一瞬でわかったよ。
美緒だって。きれいになったね。
中学生の美緒も可愛かったけど。」
「…どこでそんな歯の浮くようなセリフ覚えてきたんですか。」
口角の上がる角度は少しも変わらない。
トロフィーをもってほほ笑む先輩が鮮明に浮かぶ。
「今からでも、あの頃の時間を戻せない?」
そんなの答えは決まってる。
ずっと忘れらなかった人。
憧れてた人。
「今度は、ハンバーグ残さないでくださいね。」
**Fin**
テレビの向こうで、ひとめぼれした。
三年生を率いてテレビで拳を上げる彼。
学校から出てくるのを待ち伏せしてラブレターを渡した。
友達は田村先輩が素敵って言ってたけど、
「伊沢拓司先輩…、」
当時中学3年生の私は、彼に恋をした。
返事を欲しいとお願いした日、校門で待っていると
真面目な顔して「僕でよければ。」と一言。
初めてのデート。
受験前だから今年はもうできないかもしれないと
精一杯おしゃれして、
お化粧も少し頑張って、
かわいいカフェでランチ。
だったのに、
「クイズの大会に呼ばれたから。」
「えっ?」
「僕はこれで。」
「え、先輩⁉」
注文したプレートが来てから僅か10分。
食べかけのハンバーグを残して彼は立ち去ってしまった。
伝票はテーブルにない。
時間をかけて1.5人前を食べ終える。
戻ってくるかもしれない。
何度も紅茶をおかわりして、
何時間経っても戻っては来なかった。
「お嬢ちゃん、まだ学生だよね?そろそろ…、」
店長らしき男の人に言われて時計を見るともう8時半。
「あっ…そう、ですよね。」
「…今日はサービスしといてあげるから、
今度また彼氏連れてきなよ。」
「…ありがとうございます。ごちそうさまでした。」
先輩、戻ってこなかったな。
ヒールがコンクリートを鳴らす。
「ちょっと!こんな遅くまで何してたの⁉」
家に帰ってお母さんに怒られるけれど、
そんなの何とも思わない。
スマホを見ても何も連絡は来ない。
『また会ってくれますか』
やっと送ったメールに返信はなく、
学校まで押しかける勇気もなく、
自然消滅という形でこの恋は終わった。
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「と、言うわけよ。
そっから好きな人なんてできてないし、
恋愛はもういいかなぁ。」
ビールジョッキの中身を一気に飲み干して私の話は終わり。
「えー!そっから⁉彼氏一人もいないの⁉」
「いや、いなかったわけじゃないけど…
別に好きじゃなかったかな…」
「うっそ!まじ⁉」
「はいはい、私の話はもうないよー
次次ー。」
サークルグループの飲み会。
みんな大好き、過去の恋愛話。
皆が煌々と語る中、私の話は1分で終わり。
「でも伊沢拓司かー。今となっては超有名人じゃんね。」
「だよね!テレビも毎日ってくらい見るし!」
今や有名人なのはそのはず。
某クイズ番組で活躍を見せた彼は朝から晩までテレビに引っ張りだこ。
会社なんか経営している。
テレビで見たキラキラした笑顔。
あの笑顔をあの時見れたらどれほど幸せだったか。
そんなこと言っても仕方ないけど。
当時、きっと彼はクイズ大会など等呼ばれていない。
嫌になったのだ、私が。
じゃなかったら、返信もなにもくれなかったわけない。
仕方ない、終わったこと。
手の届かぬ存在となった今、もうどうしようもない。
机にうつ伏せにしたスマートフォンが震える。
電話だ。
画面にはお手洗いに行った友人の名前。
具合でも悪いのかな…
「もしもし?どした?吐きそう?」
『違う!美緒、ちょっとこっそり出てきて!
お手洗いまで!』
「なんでよ、」
『いいから!』
「もう…」
別な人の恋愛話に盛り上がる友人たちを横目に席を立つ。
お手洗いの矢印がある角を曲がると、
小柄な男の子と並ぶ友人の姿。
「どうしたの?…てか、その人…、誰」
「あ!美緒!よかったぁ、他のメンツに見つかってない?」
「多分、大丈夫だと思うけど。」
「あ、こちら高校の同級生。部活一緒だったの。
祥彰、こちらサークルメンバーの美緒。」
祥彰と紹介された男の子。
どっかで見た気がする。気のせいか?
「美緒、いるって!」
「は?何が?」
「だから!伊沢拓司!ここにいるって!
この子、伊沢さんの会社で働いてるから!ほら!YouTubeの!」
じっと見つめると「え、と」と戸惑ったように眉を下げる。
「美緒、伊沢さんに会いたくない?」
「それは、まぁ…。」
「ちょっとだけ覗きに行こうよ!」
「いや、でも迷惑でしょ…プライベートなのに。」
中学の時の恋人だって、プライベートにそんなのも何もない。
有名人になった今、そうやって時間を食いつぶされるのは迷惑なはずだ。
「まぁ、僕が酔ったノリで何とかなるんじゃないかな。」
このリスは何を言ってるんだ。
「そうだよ!それに化粧もしてるし、中学より大人っぽくなったし、多分美緒だってバレないし。」
…ひとめだけ。
一目見て、素敵な人たちに囲まれてるなって感じて帰る。
私なんか必要なかったんだって思えれば、
この先付き合う誰かを好きになれるかもしれない。
「わかった、一瞬だけ、顔見て戻る。
…素敵な人たちと一緒なのが一瞬見られれば、満足だから。」
そうして男の子と友人に連れられ別の部屋に向かう。
小さめの個室を指さして「あそこだから、一瞬ね、」と男の子が言う。
彼が扉に手を指しかけたあたりで、自動的に扉が横にスライドする。
え?自動ドア?そんなはずがない。
小上がりで上から私たちを見下ろした別の男の子は眼を見開いた。
「え゛!?ちょ、ちょっと待って!山本さんなにその両隣の女の人!?えっ、ちょっ、え゛ぇ!?」
この人素でこの反応なのだろうか。
うるさいな。
横を見ると「あちゃー」と困った顔をする男の子。
なんだなんだと奥から次々と同年代くらいの男の子がくる。
「うっわ、山本うっわ!なにナンパしてんだよー!」
「山本ってそういうキャラだっけ。」
「やるな」
「おいおい、騒がしいぞー」
いた。
伸びましたね、髪。
メガネやめたんですね。
背も伸びましたね。
どうしたんですか、そんなブランド物のパーカーなんか着て。
ってか少し太りました?
目、あった。
色々とこみあげてくるものを押し戻して、
「じゃあ、私、戻るから。」
背を向けて自分たちの部屋に戻る。
鞄をもってお金をテーブルに置いて店をでる。
「ばぁか。いつまで好きなのよ。」
片時も忘れられなかった人。
上塗りできなかった人。
あの日、お腹いっぱいになりながら食べたハンバーグは忘れてないし、冷たくなったアールグレイも覚えてる。
忘れる。
届かない人になった。
彼は今、幸せだ。
私の事なんか忘れてるに違いない。
だから、
「私もそろそろ違う人の事好きにならないとね。
結婚はしたいし。」
まだ夏だ。
夏休みはまだまだある。
合コン設置してもらうかー。
「ちょっと!あの!」
息せき切らした声が後ろから聞こえる。
「…、なんでしょう。」
振り向くと肩で息をする人。
目に差し掛かった前髪を横に払いのけて
「あの、俺らどっかであったことありますか?」
それ言うためだけにきたの?
「気のせいじゃないですか?」
「じゃあ、なんでさっきあそこに、」
「あぁ、私の友人と先ほどの男性が知り合いらしくて。
プライベートにお邪魔してすみませんでした。」
「俺のこと、知ってますか?」
「もちろん。有名なクイズ王ですから。」
「いや、そうじゃなくて、」
「そろそろ戻った方がいいんじゃないですか?」
質問ばっかり。
視線を下げて言い放つ。
何しに来たの。
早く忘れさせて。
追いかけてきて期待なんてさせないでよ。
「俺の事、忘れた?」
驚いて勢いよく顔を上げる。
「やっぱり、美緒だ。」
「…なんだ、覚えてたんですか。」
そう言うと気まずそうに視線を彷徨わせる。
「あの時は、ほんとうに申し訳なかった。」
「…お互い子どもでしたし。
あなたからすれば私なんてただの見知らぬ女学生です。
仕方ありません。」
そう言うと、困ったように眉を下げる。
「…一目でも見れて、よかった。
覚えててくれて、ありがとうございます。」
「あの日、クイズの大会があったわけじゃないんだ。」
「知ってました。」
「俺が、あまりにも美緒に釣り合ってなさ過ぎて、
恥ずかしかったんだ。」
「は?」
釣り合ってないとは。
あんなに賢くて聡明な先輩に釣り合ってないのは私の方だ。
「高校生の時の俺は、なんか、ダサかったんだよ!
今でもテレビでは時々ネタにされるけど…。」
記憶をたどって開成高校の制服を身にまとった先輩を思い浮かべる。
ださい…?どこが?
「あの日の美緒はメイクもしてて、
精一杯おしゃえもしてきてくれてたろ。
可愛いと思った。
隣に並ぶのが恥ずかしいくらいに。」
可愛い。
その一言で顔に熱が集まる。
「一瞬でわかったよ。
美緒だって。きれいになったね。
中学生の美緒も可愛かったけど。」
「…どこでそんな歯の浮くようなセリフ覚えてきたんですか。」
口角の上がる角度は少しも変わらない。
トロフィーをもってほほ笑む先輩が鮮明に浮かぶ。
「今からでも、あの頃の時間を戻せない?」
そんなの答えは決まってる。
ずっと忘れらなかった人。
憧れてた人。
「今度は、ハンバーグ残さないでくださいね。」
**Fin**
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