これがオフィスラブという奴(伊沢拓司)
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(伊沢拓司Side)
「美緒ちゃん!」
「何ですか伊沢さん。」
「今日も可愛いね」
「福良さーん、編集長がセクハラしてくるんですけど。」
今日も今日とて俺の愛しの美緒ちゃんはツンを発動してくる。
黒いサラサラのロングヘア―に
切れ長の目、
長い脚と華奢な肩。
今すぐにでも抱きしめたい。
冷たいけど美緒ちゃんは俺のちゃんとした彼女です。
「伊沢、美緒ちゃんの仕事の邪魔はしないように」
「福良さん素敵、好き。」
「えっ⁉浮気⁉」
そんなの困る。
勢いよく振り返った俺を一瞥すると、
また彼女はキーボードをたたき始めた。
ちぇっ、冷たいの。
俺も仕事があるし、そろそろ彼女にかまってもらうのはやめようか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昼過ぎから行っていた仕事も、
撮影や買い出しなどをしているとあっという間に時間が過ぎた。
時計はもう19時を回ろうとしている。
「伊沢、僕もう帰るけど、鍵お願いしてもいい?」
「了解。美緒ちゃんはどうする?」
「ん、私記事終わったら課題するんで、
今日は泊りです。」
「わかった、じゃあ、伊沢と美緒ちゃん、
あとよろしくね。」
パタム…
扉が閉められる。
自分のノートパソコンをもって、そろそろと彼女の隣に腰かける。
彼女の定位置はソファの上だ。
「…なんですか、伊沢さん。」
「別に?美緒ちゃんの隣にいたいなーって思って。」
「狭いです。」
「えー。冷たいなぁ。」
冷めた目で俺を見てくるその視線も好き。
「でも、あっち行けって言わないんだね。」
抑えきれない笑いを少しこぼしながら
彼女を見ると、
無表情で無視してくるのに、
耳は真っ赤で何とも可愛い。
「もー!俺の彼女可愛すぎ!」
パソコンを雑にテーブルに置いて彼女を抱きしめる。
いつもの彼女の香り。
「ぎゃっ…、伊沢さん!やめてください!」
ぐいぐいと顔を押される。
その手を掴んで細くて長い指をぱくりと食べてみる。
「っ!」
びくりと震えるとともに、
彼女の眉がとたんに八の字になる。
指に舌を這わせると「んぅ、」と
可愛いらしい声が聞こえてくる。
あぁ、この瞬間がたまらない。
普段は冷たい彼女の、
どろどろに甘やかしていける感じ。
「伊沢さ、」
「いつになったら名前で呼んでくれんの?」
「んぇ、」
「はい、repeat after me、拓司」
「っ…」
これを機に名前で呼んでもらおう。
彼女の小さな口で、可愛い声で呼んでほしい。
お願いすると嫌だというように唇がつむがれている。
「こら、悪いお口だ。」
唇を重ねて舌で撫でる。
丁寧にケアされた彼女の唇は一切あれておらず
柔らかかった。
やがて観念したのか、「た、くし…」
と小さい声が聞こえた。
「んー、聞こえないなー。」
「っ…拓司!」
恥ずかしそうな顔をしながらそう叫ぶと
「もういいでしょ!」とするりと抜けられてしまった。
「お風呂!」
彼女は自分の荷物が入ったクラックから
お風呂セットを取り出すと、
早足にオフィスを出てしまった。
向こうの方で、バスルームの扉が荒々しく開けられ、
ガチャリと鍵をかける音もした。
あーあー、残念。
俺も一緒にお風呂に行こうと思ってたのに。
その後、お風呂からあがった彼女を待ち伏せして、
おいしくいただいたのはまた別の話。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ヒロインSide)
「拓司さん、これ。」
「はいお疲れさん。確認しとくわ。」
「あれ、美緒ちゃん、伊沢のこと名前で呼んでたっけ。」
昨日、なんだかんだと甘えるのが上手な編集長の押しに負け、
名前で呼ぶことになってしまった。
QKのメンバーも苗字で呼んでいたし、
私も自然とそうなっただけなのだが。
次の日、さっそく福良さんに気付かれてしまった。
「おい、伊沢ずるいぞ!
俺のことも駿貴って呼んでよ、美緒ちゃん。」
「え、さすがにそれは…」
「ちょっと須貝さん!
俺の美緒ちゃんにちょっかいかけないでくださいよ⁉」
須貝さんは年上だし、
身内でもないのに呼び捨ては心もとない。
「拓司さん、なんて
なんだか美緒ちゃん、奥さんみたいだねー。」
向こうで山本くんがにこにこと笑いながら
野次を飛ばしてくる。
奥さん、
一瞬思考が止まった。
頭が理解をした瞬間、
なんだか顔が熱くて
「…この部屋熱いですね。」
動揺のあまり、エアコンの温度を下げようとしたら、
誰かの荷物につまずいて転んだ。
…全部この人のせいだ。
「っ…もう名前で呼びません!
編集長!」
「えっ、せめて伊沢さんで…」
「ぜっったいに嫌!」
**Fin**
「美緒ちゃん!」
「何ですか伊沢さん。」
「今日も可愛いね」
「福良さーん、編集長がセクハラしてくるんですけど。」
今日も今日とて俺の愛しの美緒ちゃんはツンを発動してくる。
黒いサラサラのロングヘア―に
切れ長の目、
長い脚と華奢な肩。
今すぐにでも抱きしめたい。
冷たいけど美緒ちゃんは俺のちゃんとした彼女です。
「伊沢、美緒ちゃんの仕事の邪魔はしないように」
「福良さん素敵、好き。」
「えっ⁉浮気⁉」
そんなの困る。
勢いよく振り返った俺を一瞥すると、
また彼女はキーボードをたたき始めた。
ちぇっ、冷たいの。
俺も仕事があるし、そろそろ彼女にかまってもらうのはやめようか。
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昼過ぎから行っていた仕事も、
撮影や買い出しなどをしているとあっという間に時間が過ぎた。
時計はもう19時を回ろうとしている。
「伊沢、僕もう帰るけど、鍵お願いしてもいい?」
「了解。美緒ちゃんはどうする?」
「ん、私記事終わったら課題するんで、
今日は泊りです。」
「わかった、じゃあ、伊沢と美緒ちゃん、
あとよろしくね。」
パタム…
扉が閉められる。
自分のノートパソコンをもって、そろそろと彼女の隣に腰かける。
彼女の定位置はソファの上だ。
「…なんですか、伊沢さん。」
「別に?美緒ちゃんの隣にいたいなーって思って。」
「狭いです。」
「えー。冷たいなぁ。」
冷めた目で俺を見てくるその視線も好き。
「でも、あっち行けって言わないんだね。」
抑えきれない笑いを少しこぼしながら
彼女を見ると、
無表情で無視してくるのに、
耳は真っ赤で何とも可愛い。
「もー!俺の彼女可愛すぎ!」
パソコンを雑にテーブルに置いて彼女を抱きしめる。
いつもの彼女の香り。
「ぎゃっ…、伊沢さん!やめてください!」
ぐいぐいと顔を押される。
その手を掴んで細くて長い指をぱくりと食べてみる。
「っ!」
びくりと震えるとともに、
彼女の眉がとたんに八の字になる。
指に舌を這わせると「んぅ、」と
可愛いらしい声が聞こえてくる。
あぁ、この瞬間がたまらない。
普段は冷たい彼女の、
どろどろに甘やかしていける感じ。
「伊沢さ、」
「いつになったら名前で呼んでくれんの?」
「んぇ、」
「はい、repeat after me、拓司」
「っ…」
これを機に名前で呼んでもらおう。
彼女の小さな口で、可愛い声で呼んでほしい。
お願いすると嫌だというように唇がつむがれている。
「こら、悪いお口だ。」
唇を重ねて舌で撫でる。
丁寧にケアされた彼女の唇は一切あれておらず
柔らかかった。
やがて観念したのか、「た、くし…」
と小さい声が聞こえた。
「んー、聞こえないなー。」
「っ…拓司!」
恥ずかしそうな顔をしながらそう叫ぶと
「もういいでしょ!」とするりと抜けられてしまった。
「お風呂!」
彼女は自分の荷物が入ったクラックから
お風呂セットを取り出すと、
早足にオフィスを出てしまった。
向こうの方で、バスルームの扉が荒々しく開けられ、
ガチャリと鍵をかける音もした。
あーあー、残念。
俺も一緒にお風呂に行こうと思ってたのに。
その後、お風呂からあがった彼女を待ち伏せして、
おいしくいただいたのはまた別の話。
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(ヒロインSide)
「拓司さん、これ。」
「はいお疲れさん。確認しとくわ。」
「あれ、美緒ちゃん、伊沢のこと名前で呼んでたっけ。」
昨日、なんだかんだと甘えるのが上手な編集長の押しに負け、
名前で呼ぶことになってしまった。
QKのメンバーも苗字で呼んでいたし、
私も自然とそうなっただけなのだが。
次の日、さっそく福良さんに気付かれてしまった。
「おい、伊沢ずるいぞ!
俺のことも駿貴って呼んでよ、美緒ちゃん。」
「え、さすがにそれは…」
「ちょっと須貝さん!
俺の美緒ちゃんにちょっかいかけないでくださいよ⁉」
須貝さんは年上だし、
身内でもないのに呼び捨ては心もとない。
「拓司さん、なんて
なんだか美緒ちゃん、奥さんみたいだねー。」
向こうで山本くんがにこにこと笑いながら
野次を飛ばしてくる。
奥さん、
一瞬思考が止まった。
頭が理解をした瞬間、
なんだか顔が熱くて
「…この部屋熱いですね。」
動揺のあまり、エアコンの温度を下げようとしたら、
誰かの荷物につまずいて転んだ。
…全部この人のせいだ。
「っ…もう名前で呼びません!
編集長!」
「えっ、せめて伊沢さんで…」
「ぜっったいに嫌!」
**Fin**
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