末っ子ちゃん
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そして俺たちは何とか予約の時間に間に合い検査を受けたのだが…、
医師「ここ、分かるかい?靭帯が少し伸びてるね…。」
お医者さんは先ほど撮影したMRIの画像を指差しながら言う。
『えっ…!靭帯って…。インターハイ予選までには間に合うんですか!?』
高校最後の夏なのにもし間に合わなかったら…と不安でつい声を荒げてしまう。
「リョータ先輩、落ち着いてください!先生の話ちゃんと聞きましょ…。」
リリコが冷静に俺を諭してくれたおかげで俺は冷静に戻ることが出来た。
『あっ…。すみません…。』
リリコ「きっと大丈夫ですから。」
俺の後ろに立っていたリリコはそう少し微笑みながら俺の両肩をギュッと掴んだ。
またまたいつもより頼もしいリリコに俺はすごく安心した。
医師「いや、驚かせてすまん。まぁこれは俗に言う捻挫だよ。完治10日間と言った所かな。」
「『良かった〜。』」
医師「しかしここで無理に動かすと変なクセがついたりするから10日間はバスケ禁止。そのかわりに治ってからすぐに動けるように今日の夕方からリハビリに通うように。いいかい?」
『はい…!』
リリコ「良かったね、リョータ先輩!」
『あぁ。ありがとう、リリコ…。』
俺はホッとして何故かリリコの手をギュッと握りしめていた。
リリコ「えっ…。」
『あっ…。』
俺の咄嗟の行動に驚くリリコと少し恥ずかしくなる俺は同時に顔を見合わせるとそれがおかしくて今度は同時にクスクスと笑った。
こうして俺たちは会計を済ませると病院を出た。
リリコ「じゃあ私は陵南に戻りますね。今日は松葉杖借りたし1人で帰れますよね?」
病院を出ると俺にそう告げるリリコ。
『えっ、いや。待ってよ…。』
リリコ「ん?」
リリコを陵南へ戻らせたくない…。
『あっ、俺も行くよ。バスケ出来なくてもサポートとかくらいなら…。』
リリコ「ダメですー。安静にしてろって言われてたでしょ?それに夕方からはリハビリもあるんだから!」
『じゃあリリコも行くなよ!俺のリハビリに付き合え!』
リリコ「は?」
やっぱり俺はどうしてもリリコを陵南へ行かせたくない…。
俺はこの時ようやく自分の気持ちを理解できたのかもしれない。
俺はポケットからケータイを取り出すとアヤちゃんに電話を掛けた。
プルルルル プルルルル
アヤコ「もしもし、リョータ?精密検査の結果はどうだった?」
『ああ。ただの捻挫だったよ。全治10日だってさ。』
アヤコ「そう!インターハイ予選には間に合いそうで良かったわ!」
電話の向こうでアヤちゃんは安堵のため息をついていた。
『今日の夕方からリハビリなんだけど…リリコ借りてもいい?』
リリコ&アヤコ「「は?」」
俺の横でリリコが、電話の向こうではアヤちゃんが同時に驚いている。
アヤコ「ダメよ。こっちは今晴子ちゃんと私だけでてんやわんやしてるんだから。今すぐ戻ってくるように言ってちょうだい。」
『嫌だよ。とにかくリリコはそっちには戻らせねーから。』
アヤコ「何キャプテンのくせにワガママ言っんのよ!」
『キャプテンだってたまにはワガママ言いてえの!!』
俺はそのまま電話を切った。
〜♪〜♪〜♪
するとすぐに折り返しの電話が掛かってきたのでケータイの電源を切る。
リリコ「あのー、リョータ先輩…?」
『お前はもう陵南に戻らなくて良い。てか戻るな!!』
リリコ「え、何で…?」
『リリコ、お前は俺のそばにいろ…!!!』
一世一代の告白ぐらいのつもりだったはずなのに…。
リリコ「あはは。宮城さんワガママ!子供みたい!よっぽどケガの事が不安なんですね!」
『はぁ!?』
リリコ「わかりました、わかりました。私がそばについててあげますからね!」
『えっ、いや…。そうじゃなくて…。』
リリコ「とりあえず夕方のリハビリまで時間あるしお腹すいたしご飯食べに行きましょ。もちろん宮城さんの奢りでっ。」
『俺の奢りかよっ!』
リリコ「さっ、早く早く。」
『しょうがない奴だなぁ…。』
まぁいいか…。
リリコがそばにいてくれのなら今はこれでも…。
俺が鈍感な彼女にちゃんと思いを告げるのはまだまだ先になりそうだ…。
ちなみに後日後俺たちはアヤちゃんにこっぴどく叱られた。
【おしまい】
医師「ここ、分かるかい?靭帯が少し伸びてるね…。」
お医者さんは先ほど撮影したMRIの画像を指差しながら言う。
『えっ…!靭帯って…。インターハイ予選までには間に合うんですか!?』
高校最後の夏なのにもし間に合わなかったら…と不安でつい声を荒げてしまう。
「リョータ先輩、落ち着いてください!先生の話ちゃんと聞きましょ…。」
リリコが冷静に俺を諭してくれたおかげで俺は冷静に戻ることが出来た。
『あっ…。すみません…。』
リリコ「きっと大丈夫ですから。」
俺の後ろに立っていたリリコはそう少し微笑みながら俺の両肩をギュッと掴んだ。
またまたいつもより頼もしいリリコに俺はすごく安心した。
医師「いや、驚かせてすまん。まぁこれは俗に言う捻挫だよ。完治10日間と言った所かな。」
「『良かった〜。』」
医師「しかしここで無理に動かすと変なクセがついたりするから10日間はバスケ禁止。そのかわりに治ってからすぐに動けるように今日の夕方からリハビリに通うように。いいかい?」
『はい…!』
リリコ「良かったね、リョータ先輩!」
『あぁ。ありがとう、リリコ…。』
俺はホッとして何故かリリコの手をギュッと握りしめていた。
リリコ「えっ…。」
『あっ…。』
俺の咄嗟の行動に驚くリリコと少し恥ずかしくなる俺は同時に顔を見合わせるとそれがおかしくて今度は同時にクスクスと笑った。
こうして俺たちは会計を済ませると病院を出た。
リリコ「じゃあ私は陵南に戻りますね。今日は松葉杖借りたし1人で帰れますよね?」
病院を出ると俺にそう告げるリリコ。
『えっ、いや。待ってよ…。』
リリコ「ん?」
リリコを陵南へ戻らせたくない…。
『あっ、俺も行くよ。バスケ出来なくてもサポートとかくらいなら…。』
リリコ「ダメですー。安静にしてろって言われてたでしょ?それに夕方からはリハビリもあるんだから!」
『じゃあリリコも行くなよ!俺のリハビリに付き合え!』
リリコ「は?」
やっぱり俺はどうしてもリリコを陵南へ行かせたくない…。
俺はこの時ようやく自分の気持ちを理解できたのかもしれない。
俺はポケットからケータイを取り出すとアヤちゃんに電話を掛けた。
プルルルル プルルルル
アヤコ「もしもし、リョータ?精密検査の結果はどうだった?」
『ああ。ただの捻挫だったよ。全治10日だってさ。』
アヤコ「そう!インターハイ予選には間に合いそうで良かったわ!」
電話の向こうでアヤちゃんは安堵のため息をついていた。
『今日の夕方からリハビリなんだけど…リリコ借りてもいい?』
リリコ&アヤコ「「は?」」
俺の横でリリコが、電話の向こうではアヤちゃんが同時に驚いている。
アヤコ「ダメよ。こっちは今晴子ちゃんと私だけでてんやわんやしてるんだから。今すぐ戻ってくるように言ってちょうだい。」
『嫌だよ。とにかくリリコはそっちには戻らせねーから。』
アヤコ「何キャプテンのくせにワガママ言っんのよ!」
『キャプテンだってたまにはワガママ言いてえの!!』
俺はそのまま電話を切った。
〜♪〜♪〜♪
するとすぐに折り返しの電話が掛かってきたのでケータイの電源を切る。
リリコ「あのー、リョータ先輩…?」
『お前はもう陵南に戻らなくて良い。てか戻るな!!』
リリコ「え、何で…?」
『リリコ、お前は俺のそばにいろ…!!!』
一世一代の告白ぐらいのつもりだったはずなのに…。
リリコ「あはは。宮城さんワガママ!子供みたい!よっぽどケガの事が不安なんですね!」
『はぁ!?』
リリコ「わかりました、わかりました。私がそばについててあげますからね!」
『えっ、いや…。そうじゃなくて…。』
リリコ「とりあえず夕方のリハビリまで時間あるしお腹すいたしご飯食べに行きましょ。もちろん宮城さんの奢りでっ。」
『俺の奢りかよっ!』
リリコ「さっ、早く早く。」
『しょうがない奴だなぁ…。』
まぁいいか…。
リリコがそばにいてくれのなら今はこれでも…。
俺が鈍感な彼女にちゃんと思いを告げるのはまだまだ先になりそうだ…。
ちなみに後日後俺たちはアヤちゃんにこっぴどく叱られた。
【おしまい】
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