末っ子ちゃん
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相変わらずリリコとアンナが2人で楽しそうにはしゃいでいると…、
〜♪〜♪〜♪
『ん?リリコ、お前ケータイ鳴ってね?』
俺はリリコのケータイの着信音が鳴っていることに気付く。
リリコ「あれ?本当だ…。あっ!いけない、アヤコさんからだ!連絡するの忘れてた!」
『あっ、俺もすっかり忘れてた…。』
そしてリリコはケータイを耳に当てしばらくアヤちゃんと話していた。
そして暫くして電話が終わると…、
『アヤちゃん何て?』
リリコ「とりあえず明日の朝またリョータ先輩の病院に付き合う様にって言われました。陵南に戻るのはそれからで良いって。」
『そうか…。色々迷惑かけてすまん、リリコ。』
リリコ「いいえ。明日の朝また迎えに来ますねっ!」
リリコはそう言いながらドヤ顔でニコリと笑ったいた。
ムカつく…けどやっぱ憎めないなぁ…。
なんて思っていると、
アンナ「えっ、じゃあもうウチに泊まっていけば良いじゃん!ねぇ、お母さん?」
母「ええ。##NAME1##さんさえ良ければウチは全然構わないわ。」
リリコ「ほんとですか?」
勝手に話を進める女3人。
いやいや…。
『おい、お前ら待て待て!』
アンナ「えっ、何よ?」
『さすがにそれはまずいだろ!確かにリリコも妹みたいなもんだけど…、同じ部屋に泊まるのはさすがに…。』
一同「「「は?」」」
『え…?』
アンナ「何言ってんの、リョーちゃん?リリコちゃんがリョーちゃんと一緒の部屋に泊まるわけないでしょ?私の部屋よ。」
『あっ…!ああ!そうだよな!そうに決まってるよな!そ、そうだよ、リリコ!アンナの部屋泊まってけ!お、俺は風呂にでも行こうかな…!!』
一同「「「……。」」」
勝手に変な早とちりをしてしまい恥ずかしくなり逃げる様に風呂に向かう俺だった。
そして次の日の朝8時にアラームの音で目を覚ましリビングへ向かうが、母とアンナは既に仕事と部活へそれぞれ向かうため家を出ていた。
リリコの姿がまだないなぁと思いつつ連日の部活で疲れているだろうと家を出る予定のギリギリの時間まで待つことにしたが…、
時刻は8:30…。
病院の検査の予約が9時からなのでそろそろでなければ間に合わないと、アンナの部屋を開けた。
『おーい、リリコ!起きろー!』
俺が部屋のドアを開けて呼びかけると…、
リリコ「無理…。あと10分だけ、お母さん…。」
『はぁ?』
どうやらリリコは寝ぼけているらしい。このままでは間に合わないと俺は部屋に入り彼女の布団をめくった。
『おーい、起きろ!そろそろ出ないと間に合わないだろ!』
リリコ「うー。あれ?何で宮城先輩?ここどこ?」
リリコは薄目を開けて俺のことを見るが、また状況を理解できていないようだ。
しかし俺はこんな無防備な彼女にまたまたドキっとしてしまう。昨日からなんだか俺は変だ…。
『な、何寝ぼけてんだ!早く準備しろよっ!』
しばらくしてリリコの準備が出来ると俺たちは2人で家を出た。
リリコ「ふわ〜ぁ。ねむー。」
俺の横でリリコはあくびをしながら歩いていた。
『ほら、シャキッとしろよ。今日は午後から陵南に戻るんだからな。』
リリコ「あっ!てか足!大丈夫なんですか!?」
普通に1人で歩いている俺を見て心配そうな顔でこちらを見るリリコ。
『あぁ。もうすっかり良くなったよ。これなら今日の午後から練習戻れそうだ。』
「あー!ダメダメ!」
そう言うとリリコはすかさず俺に肩を貸して来た。
『うぉい。何すんだよ、だから大丈夫だって!』
リリコ「まだ分かんないんだから無理しないで下さい!」
『はいはい…。』
仕方ないふりをしつつも俺はそれが実は少し嬉しかった。