禁断の恋?
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翌朝。
『ふわぁ〜。おはよう。』
今日も朝から部活だ。
挨拶しながら体育館の扉を開けると中にはすでに三井さんがいた。
三井「キャプテンが気の抜けたあくびなんかしやがって…。選抜近いんだから気を引き締めろよな。」
『ハイハイ。ドウモスミマセン。』
うるさい目の上のタンコブめ…。
結局昨日はファミレスで寝落ちしてしまったリリコちゃんを起こすのが可哀想で起きるのを待っていたら22時を過ぎてしまい、さすがに1人で帰らせるのも危ないと彼女を家まで送っていたら俺の帰宅は終電になってしまい少し寝不足なのだ。
俺は部室で着替え昨日リリコちゃんにもらったリストバンドを付けた。
『よし…。行こう…。』
こうして体育館に戻ると何やら花道が騒いでいた。
花道「やっぱりリョーちんに愛の告白をしに来たんだな!!」
「ちっ!ちがいます!!!」
『えっ!?リリコちゃん!!!』
体育館の入り口にはリリコちゃんがいたのだ。
リリコ「あっ!宮城さん!!」
『どうしたの!?なんでここに!?』
桜木「鈍感だなリョーちん。だから愛の『うるせー花道!お前はあっち行ってろ!』
俺は花道にゲンコツをお見舞いし、花道は涙目で部室の方へ消えて行った。
リリコ「宮城さん。はい、これ…。」
そう言いながら彼女が俺に差し出したのは赤いリストバンド…。
汚れ方やほつれ具合からみてソーちゃんの物で間違いない…。
『どうして……?』
リリコ「どうしても気になっちゃって…。やっぱりこれ…宮城さんにとってすごく大事な物だったんじゃないかって。今日の朝また探しに行ったんです。」
リリコちゃんからリストバンドを受け取った瞬間俺の瞳から大粒の涙が溢れ出した。
リリコ「えっどうしたの?宮城さん?」
驚いた顔をしたリリコちゃんはその後すぐに俺の手を引いて体育館の外へ連れ出した。
きっと他の部員たちの目を気にしてくれたんだろう…。
体育館裏人気がない場所にやって来ても俺の瞳からは涙がなかなか止まらない。
リリコ「…大丈夫ですよ。大丈夫。」
その間もリリコちゃんは俺の手を握りしめながらずっと声をかけ続けてくれた。
そして俺はようやく落ち着いて話せるようになった。
『リリコちゃん…、ありがとうな…。なんか…かっこ悪いとこ見られちゃったなぁ。』
リリコ「いいえ。見つかって本当に良かった…。」
リリコちゃんは優しく俺に微笑み掛けてくれた。
『実はこれさ…、兄貴の形見なんだ…。俺の憧れで自慢の兄貴の…。バスケする時にいつもつけてたやつ…。』
リリコ「そうなんですね、お兄さんの…。大事な物だったんですね…。」
『ごめんな…。こんな重い話して…。今まで兄貴の話は誰にもしたことがなかったんだけど。リリコちゃんには聞いてほしくて。』
内緒にしていたわけではない。
ただ他の人にソーちゃんの話をしたいと思ったことはなかった。
だからどうして今リリコちゃんにソーちゃんの話をしているのか自分でも理解できなかった。
すると…、
リリコちゃん「もし良かったら、お兄さんの話もう少し聞かせてもらえませんか…?」
と、意外な返答が返って来たのだ。
沖縄にいた頃も他の奴らは兄貴の話題には触れないように気を遣ってくれていたから驚いた。でもそんな風に気を遣われる方が俺には辛かったのかもしれない。
俺はリリコちゃんに兄貴の色んな話をした。
沖縄のクラブチームでソーちゃんはエースだったこと。
毎日毎日ソーちゃんに1on1を挑んでいたこと。
ソーちゃんが海の事故で死んだこと。
ソーちゃんが亡くなる直前ひどい言葉をぶつけてしまったこと。
ソーちゃんが亡くなってからはバスケだけが俺の生きる支えだったこと。
ソーちゃんは山王を倒すと言っていたこと。
ソーちゃんが立つはずだった舞台に俺が代わりに立てたこと。
そこにこのリストバンドも一瞬に連れて行ってやれたこと。
それを話すと今度はリリコちゃんが涙を流していた。
リリコ「ごめんなさい…。私まで泣いちゃった…。」
『ううん…。ありがとう…。』
ソーちゃんの事で涙を流してくれる人がいて嬉しかった。
『俺、バスケ続けてて良かった…。』
リリコ「そうですね。お兄さんと一緒にお兄さんの立ちたかった舞台に立てたんですもんね…。」
『それもあるけどさ…。リリコちゃんに会えたから…。』
気付けば俺はそんなことを口にしていた。
リリコ「もうっ。こんな時に冗談言わないでください!」
と、リリコちゃんに言われ我に返った。
まぁ冗談ではないが…。
『あっ、そうだ。兄貴のリストバンドも見つけてもらったしこれは返すよ…。』
俺は手首につけていたリリコちゃんのリストバンドを外し差し出す…。
しかしリリコちゃんはそれを受け取ろうとしない…。
「それ…宮城さんに持っててもらいたいんです…。」
『…え?』
「あっ!嫌だったらいいんです!!!」
嫌なはずがない…。
しかし何でこんなことを言い出すんだろうか…?
『そんなこと言われたら俺、勘違いしちゃうぜ…?』
リリコ「勘違い…してもいいです…。」
『えっ!どーいうこと!?リリコちゃんも俺と同じ気持ちってこと!?』
リリコ「えっ!?同じ気持ち!?どーいうことですか!?」
と、お互いがよく分からないことになっていて…。
こうなりゃヤケだ…。
『ふわぁ〜。おはよう。』
今日も朝から部活だ。
挨拶しながら体育館の扉を開けると中にはすでに三井さんがいた。
三井「キャプテンが気の抜けたあくびなんかしやがって…。選抜近いんだから気を引き締めろよな。」
『ハイハイ。ドウモスミマセン。』
うるさい目の上のタンコブめ…。
結局昨日はファミレスで寝落ちしてしまったリリコちゃんを起こすのが可哀想で起きるのを待っていたら22時を過ぎてしまい、さすがに1人で帰らせるのも危ないと彼女を家まで送っていたら俺の帰宅は終電になってしまい少し寝不足なのだ。
俺は部室で着替え昨日リリコちゃんにもらったリストバンドを付けた。
『よし…。行こう…。』
こうして体育館に戻ると何やら花道が騒いでいた。
花道「やっぱりリョーちんに愛の告白をしに来たんだな!!」
「ちっ!ちがいます!!!」
『えっ!?リリコちゃん!!!』
体育館の入り口にはリリコちゃんがいたのだ。
リリコ「あっ!宮城さん!!」
『どうしたの!?なんでここに!?』
桜木「鈍感だなリョーちん。だから愛の『うるせー花道!お前はあっち行ってろ!』
俺は花道にゲンコツをお見舞いし、花道は涙目で部室の方へ消えて行った。
リリコ「宮城さん。はい、これ…。」
そう言いながら彼女が俺に差し出したのは赤いリストバンド…。
汚れ方やほつれ具合からみてソーちゃんの物で間違いない…。
『どうして……?』
リリコ「どうしても気になっちゃって…。やっぱりこれ…宮城さんにとってすごく大事な物だったんじゃないかって。今日の朝また探しに行ったんです。」
リリコちゃんからリストバンドを受け取った瞬間俺の瞳から大粒の涙が溢れ出した。
リリコ「えっどうしたの?宮城さん?」
驚いた顔をしたリリコちゃんはその後すぐに俺の手を引いて体育館の外へ連れ出した。
きっと他の部員たちの目を気にしてくれたんだろう…。
体育館裏人気がない場所にやって来ても俺の瞳からは涙がなかなか止まらない。
リリコ「…大丈夫ですよ。大丈夫。」
その間もリリコちゃんは俺の手を握りしめながらずっと声をかけ続けてくれた。
そして俺はようやく落ち着いて話せるようになった。
『リリコちゃん…、ありがとうな…。なんか…かっこ悪いとこ見られちゃったなぁ。』
リリコ「いいえ。見つかって本当に良かった…。」
リリコちゃんは優しく俺に微笑み掛けてくれた。
『実はこれさ…、兄貴の形見なんだ…。俺の憧れで自慢の兄貴の…。バスケする時にいつもつけてたやつ…。』
リリコ「そうなんですね、お兄さんの…。大事な物だったんですね…。」
『ごめんな…。こんな重い話して…。今まで兄貴の話は誰にもしたことがなかったんだけど。リリコちゃんには聞いてほしくて。』
内緒にしていたわけではない。
ただ他の人にソーちゃんの話をしたいと思ったことはなかった。
だからどうして今リリコちゃんにソーちゃんの話をしているのか自分でも理解できなかった。
すると…、
リリコちゃん「もし良かったら、お兄さんの話もう少し聞かせてもらえませんか…?」
と、意外な返答が返って来たのだ。
沖縄にいた頃も他の奴らは兄貴の話題には触れないように気を遣ってくれていたから驚いた。でもそんな風に気を遣われる方が俺には辛かったのかもしれない。
俺はリリコちゃんに兄貴の色んな話をした。
沖縄のクラブチームでソーちゃんはエースだったこと。
毎日毎日ソーちゃんに1on1を挑んでいたこと。
ソーちゃんが海の事故で死んだこと。
ソーちゃんが亡くなる直前ひどい言葉をぶつけてしまったこと。
ソーちゃんが亡くなってからはバスケだけが俺の生きる支えだったこと。
ソーちゃんは山王を倒すと言っていたこと。
ソーちゃんが立つはずだった舞台に俺が代わりに立てたこと。
そこにこのリストバンドも一瞬に連れて行ってやれたこと。
それを話すと今度はリリコちゃんが涙を流していた。
リリコ「ごめんなさい…。私まで泣いちゃった…。」
『ううん…。ありがとう…。』
ソーちゃんの事で涙を流してくれる人がいて嬉しかった。
『俺、バスケ続けてて良かった…。』
リリコ「そうですね。お兄さんと一緒にお兄さんの立ちたかった舞台に立てたんですもんね…。」
『それもあるけどさ…。リリコちゃんに会えたから…。』
気付けば俺はそんなことを口にしていた。
リリコ「もうっ。こんな時に冗談言わないでください!」
と、リリコちゃんに言われ我に返った。
まぁ冗談ではないが…。
『あっ、そうだ。兄貴のリストバンドも見つけてもらったしこれは返すよ…。』
俺は手首につけていたリリコちゃんのリストバンドを外し差し出す…。
しかしリリコちゃんはそれを受け取ろうとしない…。
「それ…宮城さんに持っててもらいたいんです…。」
『…え?』
「あっ!嫌だったらいいんです!!!」
嫌なはずがない…。
しかし何でこんなことを言い出すんだろうか…?
『そんなこと言われたら俺、勘違いしちゃうぜ…?』
リリコ「勘違い…してもいいです…。」
『えっ!どーいうこと!?リリコちゃんも俺と同じ気持ちってこと!?』
リリコ「えっ!?同じ気持ち!?どーいうことですか!?」
と、お互いがよく分からないことになっていて…。
こうなりゃヤケだ…。