恋する秋田犬🐕
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深津side
次の日部活が終わると…、
深津「山城、ちょっといいかぴょん?」
山城「ん?どうしたんですか、深津先輩?」
俺は山城に声を掛けた。
深津「これ…。」
山城「ん…?あっ!この映画観に行きたいと思ってたんですよね!」
そうして俺が差し出したのは最近話題の映画のチケット2枚。
深津「これ貰ったんだけど俺は興味ないから沢北と一緒に行くと良いぴょん。今度の日曜は部活は午前だけだぴょん。」
貰ったというのは嘘で本当は昨日のみんなでお金を出し合って用意したものだ。
沢北への少し早めの選別だぴょん。
山城「え…。沢北先輩とって…。」
沢北の名前を出した瞬間ほのかに頬を赤らめた。これは恋する乙女に違いないぴょん…。
深津「そりゃ…見てたら分かるぴょん。」
山城「はぁ…。やっぱり深津先輩の目は誤魔化せないか…。そうなんですよね、沢北先輩似てるんですよね。昔…。」
昔…。
そうか…!昔好きだった人に似てるのか…!
どうりで入学早々山城は沢北に懐いていた訳だと勝手に納得していると…。
山城「昔…飼ってた犬に…。」
深津「い、いぬ……?」
山城「小4の時に死んじゃった秋田犬にそっくりなんですよね。しかも名前も栄吉(エイキチ)って言うんです!だから…!もう沢北先輩は栄吉の生まれ変わりだと思うんですよね…!!」
深津「……生まれ変わり…?」
生まれ変わりにしては沢北の年齢は行き過ぎだろうというツッコミは心の中だけにしておく。
山城「秋田犬ってよく賢いって言うじゃないですか?なのに栄吉はめちゃくちゃバカで!でもそこが可愛くて…。そういう所も沢北先輩にそっくりなんですよね!」
しれっと山城が沢北の事を馬鹿だと言ったのは聞かなかったことにしておこう。
深津「だ、だから沢北に毎日あんなにちょっかい出してるのかぴょん…。」
山城「えぇ、まぁ…。あっ、これ沢北先輩には絶対内緒ですからね…!」
深津「わ、わかったぴょん…。」
どっちにしろこんなこと言えるはずがないぴょん…。
まさか我々の読みが外れるなんて。しかし考えてみれば女子の少ない工業高校ではみんなほぼ恋愛の経験なんてない。
女心なんて分かるはずが無かったのだ…。
山城「チケットありがとうございます!さっそく沢北先輩誘ってみます!!」
こうして山城は嬉しそうに沢北の元へと走って行った。
沢北にあんなことを言ってしまった手前、彼女の背中を見つめながらあの2人が今後恋愛に発展してくれと切に願っていた。
いや、まあそれは十中八九ないか。犬だもんな…。
沢北…すまん…。がんばれぴょん…。
【おしまい】
次の日部活が終わると…、
深津「山城、ちょっといいかぴょん?」
山城「ん?どうしたんですか、深津先輩?」
俺は山城に声を掛けた。
深津「これ…。」
山城「ん…?あっ!この映画観に行きたいと思ってたんですよね!」
そうして俺が差し出したのは最近話題の映画のチケット2枚。
深津「これ貰ったんだけど俺は興味ないから沢北と一緒に行くと良いぴょん。今度の日曜は部活は午前だけだぴょん。」
貰ったというのは嘘で本当は昨日のみんなでお金を出し合って用意したものだ。
沢北への少し早めの選別だぴょん。
山城「え…。沢北先輩とって…。」
沢北の名前を出した瞬間ほのかに頬を赤らめた。これは恋する乙女に違いないぴょん…。
深津「そりゃ…見てたら分かるぴょん。」
山城「はぁ…。やっぱり深津先輩の目は誤魔化せないか…。そうなんですよね、沢北先輩似てるんですよね。昔…。」
昔…。
そうか…!昔好きだった人に似てるのか…!
どうりで入学早々山城は沢北に懐いていた訳だと勝手に納得していると…。
山城「昔…飼ってた犬に…。」
深津「い、いぬ……?」
山城「小4の時に死んじゃった秋田犬にそっくりなんですよね。しかも名前も栄吉(エイキチ)って言うんです!だから…!もう沢北先輩は栄吉の生まれ変わりだと思うんですよね…!!」
深津「……生まれ変わり…?」
生まれ変わりにしては沢北の年齢は行き過ぎだろうというツッコミは心の中だけにしておく。
山城「秋田犬ってよく賢いって言うじゃないですか?なのに栄吉はめちゃくちゃバカで!でもそこが可愛くて…。そういう所も沢北先輩にそっくりなんですよね!」
しれっと山城が沢北の事を馬鹿だと言ったのは聞かなかったことにしておこう。
深津「だ、だから沢北に毎日あんなにちょっかい出してるのかぴょん…。」
山城「えぇ、まぁ…。あっ、これ沢北先輩には絶対内緒ですからね…!」
深津「わ、わかったぴょん…。」
どっちにしろこんなこと言えるはずがないぴょん…。
まさか我々の読みが外れるなんて。しかし考えてみれば女子の少ない工業高校ではみんなほぼ恋愛の経験なんてない。
女心なんて分かるはずが無かったのだ…。
山城「チケットありがとうございます!さっそく沢北先輩誘ってみます!!」
こうして山城は嬉しそうに沢北の元へと走って行った。
沢北にあんなことを言ってしまった手前、彼女の背中を見つめながらあの2人が今後恋愛に発展してくれと切に願っていた。
いや、まあそれは十中八九ないか。犬だもんな…。
沢北…すまん…。がんばれぴょん…。
【おしまい】
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