Happy Christmas🎄
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そして迎えた12月25日。
恋人とは一緒に過ごさない私は彼氏がいない綾香たちと一緒にカラオケへやって来た。
みんながワイワイ楽しく歌ったり騒いだりして盛り上がる中、綾香が私の隣に座った。
綾香「あんた、今日本当に沢北くんと一緒に過ごさなくてよかったの?」
『いいの、いいの!栄治の負担にはなりたく無いから。』
綾香「負担って…。リリコはもっと自分に自信持ちなさいよ!あんたの事紹介してくれって男子は結構多いのよ?てか沢北くんに大事にしてもらえないんだったら別れちゃえば良いのに!」
『栄治だって部活が忙しいだけで大事にしてもらえ出ないわけじゃないよ…、多分…。』
綾香からの言葉にハッとした。
今まで自分にはそう言い聞かせていただけで、もしかしたら本当に栄治は私のことなんて…。
綾香「多分ってね…。ていうかリリコは沢北くんなんかの何処が好きなのよ?」
『え?まぁベタかもしれないけどバスケしてる姿が格好良い所とか…、あとはコートでは強気なくせに意外と普段は弱虫で優しい所とか、犬が怖くて触れない所とか、嘘はつけない所とか、毎日絶対連絡してくれる所とか、一緒に歩くときは必ず車通りのある右側を歩いてくれる所とか…。』
あれ?なんかあげ出したらキリがない…。
綾香「なによ、あんたそんなに沢北くんの事好きだったのね。」
『なんか…そうみたい…。』
綾香と顔を見合わせてクスリと笑った。
〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜
誰かの携帯が光出したと思えば綾香の携帯だ。
綾香「あれ?なんか携帯が鳴ってる。もしもしー?うん、リリコなら今一緒にいるけど?え?あぁ、うん。分かった。伝えたく。それじゃあね。」
『え?私なんかした?』
綾香「リリコ、あんた携帯は?」
『ずっとカバンの中だけど?』
綾香「彼氏が山王に通ってるっていう友達から電話掛かってきたんだけど、沢北くんがあんたのこと必死に探してるみたいよ。」
『えっ!?』
急いでカバンを漁り携帯を確認すると栄治からの着信が30件…。
時刻は20時30分。
きっと部活が終わってから連絡し続けていたに違いない。
私はすぐさま折り返しの電話を掛けた。
『あ、もしもし栄治!?ごめん!電話気づかなくて…。』
栄治「もしもしリリコ!?あー、よかった!やっと繋がった…!今何処にいる?」
『今学校の近くのカラオケ屋だけど…。』
栄治「おっけー!すぐに行くから待ってて!」
すると電話はすぐにプツリと切られた。
良く理解できないまま私は綾香に断りを入れてカラオケ店を出た。
店の外で待っている栄治は本当にすぐにやって来た。
栄治「リリコッ!!」
『ごめんね!栄治!』
栄治は私の方に駆け寄ってくると寒さで冷たくなった手をぎゅっと握りしめてくれた。
栄治「俺の方こそ急にごめんな!店の中で待ってれば良かったのに…。寒かっただろ?」
栄治の手はこの寒さにも関わらず暖かくてきっと急いで走って来てくれたのだろう…。
『ううん、大丈夫だよ。それで…どうしたの…?』
栄治「あぁ…うん。とりあえず歩こうか…。」
『え?あ…うん。』
私の右手を取るとその手を繋いだまま自分の学ランのポッケの中に誘った。
栄治「多少は暖かいだろ?」
そう言うとニコリと笑った。
あぁ…この笑顔が見れるだけで満足だしそのためなら私はもうどんなことでも我慢できる…。
そして私たちは駅前のカフェに入ることにした。
22時の閉店時間間近ということもあり店内にはもうほとんど人はいなかった。
注文したホットカフェオレが2つ運ばれて来てお互いに一口飲んで温まった所で栄治が口を開いた。
栄治「あのさ…実は今日はこれ渡したくて…。サプライズにしたくてギリギリまで黙ってたらみんなに迷惑掛けちゃったな…。」
栄治が鞄から取り出したのは小さな紙袋だった。
『えっ、クリスマスプレゼント?ごめん…私何も用意してなかった…。』
今日会うなんて微塵も思っていなくて何も用意できて居なくて恥ずかしくなって来た…。
栄治「リリコはいいからっ!中開けてみてほしい…。」
栄治に言われた通り紙袋を開くと中には小さな箱が入っていてそこには若者に人気なアクセサリーブランドのロゴが書かれていた。
さらにその箱を開けると…、
「指輪…?」
それは私の誕生石であるアクアマリンが埋め込まれた可愛らしい指輪だった。
栄治「リリコ、俺はリリコとこの先一緒にいたくないとか本当は好きじゃないとか勘違いしてるだろ?俺がイルミネーション嫌だって言ったから。」
『あ…うん。』
栄治「あれ、違うんだ。俺はこの先もずっとリリコと一緒に居たいし、この先も好きなのはリリコだけだよ。ただ、あーいうおまじないみたいなのが嫌いなんだ。結局はあんなの他力本願じゃん?」
『クスっ…。』
勘違いでよかったという安心と考え方が栄治らしくてクスリと笑ってしまった。
栄治「それでさ、俺考えたんだよ。どうしたらこの先ずっとリリコと一緒に居られるかなって。だからイルミネーションの代わりにこれを渡すことにしたんだ。」
『この…指輪が…?』
私は渡された指輪をもう一度見つめた。
栄治「うん、本当は婚約指輪渡したい所なんだけど…、今はそんな金は持ってないからこれを婚約の予約指輪ってことにしてくれないかな…?」
『ふへっ!?』
驚きすぎてまぬけな声が出てしまった。
栄治「3年後か…、もしかしたら5年後になるかもしれないけど…次はちゃんとしたダイヤの婚約指輪渡すから!だから受け取ってください…!
って、え!?なんで泣いてるの!?」
いつの間にか私の目からは涙が溢れ始めていた。
『ごめん…。嬉しくて…。好きなのは私ばっかりだと思ってたし…栄治はいずれアメリカへ行っちゃうだろうからこの先もずっと一緒にいるのは無理だって思ってたから…。』
栄治は笑いながら私の涙を手で拭ってくれた。
栄治「今まで言ったことなかったけど、俺中学の入学式でリリコをひと目見たときからずっと好きだった。3年でやっと一緒のクラスになれた時は本当に嬉しくてさ…、あの時席だってたまたま隣になったってリリコは思ってるだろうけど、あれ本当は目が悪いフリして1番前のリリコの隣の席に変えてもらったんだ。」
『えっ!?そうなの!?』
栄治「ここまで両思いになるために結構苦労したんだぜ?多分てか絶対リリコより俺の方がお前のこと好きだから。だからアメリカにだって絶対連れて行く。付いてきてくれるか…?」
そう言いながら栄治は私の薬指に指輪を通した。
『……はい。』
こうして私はたちはぽかぽかした気持ちで帰路についた。
栄治「イルミネーション、もう終わっちゃったな。」
21時で駅前のイルミネーションは終了していた。
『いいよ。イルミネーションなんか無くても私の薬指キラキラしてるから。』
私は笑いながら左手の薬指を栄治に見せる。
栄治「ははは。子供みたいにはしゃぎやがって…。本当にリリコは可愛いよな。」
その瞬間栄治にぎゅっと抱きしめられ、私の身体は大きな栄治の身体にすっぽりと収まっていた。
『栄治…今日は本当にありがとう。最高のクリスマスだよ…。』
栄治「こちらこそありがとう…。大好きだよ、リリコ…。」
【END】
恋人とは一緒に過ごさない私は彼氏がいない綾香たちと一緒にカラオケへやって来た。
みんながワイワイ楽しく歌ったり騒いだりして盛り上がる中、綾香が私の隣に座った。
綾香「あんた、今日本当に沢北くんと一緒に過ごさなくてよかったの?」
『いいの、いいの!栄治の負担にはなりたく無いから。』
綾香「負担って…。リリコはもっと自分に自信持ちなさいよ!あんたの事紹介してくれって男子は結構多いのよ?てか沢北くんに大事にしてもらえないんだったら別れちゃえば良いのに!」
『栄治だって部活が忙しいだけで大事にしてもらえ出ないわけじゃないよ…、多分…。』
綾香からの言葉にハッとした。
今まで自分にはそう言い聞かせていただけで、もしかしたら本当に栄治は私のことなんて…。
綾香「多分ってね…。ていうかリリコは沢北くんなんかの何処が好きなのよ?」
『え?まぁベタかもしれないけどバスケしてる姿が格好良い所とか…、あとはコートでは強気なくせに意外と普段は弱虫で優しい所とか、犬が怖くて触れない所とか、嘘はつけない所とか、毎日絶対連絡してくれる所とか、一緒に歩くときは必ず車通りのある右側を歩いてくれる所とか…。』
あれ?なんかあげ出したらキリがない…。
綾香「なによ、あんたそんなに沢北くんの事好きだったのね。」
『なんか…そうみたい…。』
綾香と顔を見合わせてクスリと笑った。
〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜
誰かの携帯が光出したと思えば綾香の携帯だ。
綾香「あれ?なんか携帯が鳴ってる。もしもしー?うん、リリコなら今一緒にいるけど?え?あぁ、うん。分かった。伝えたく。それじゃあね。」
『え?私なんかした?』
綾香「リリコ、あんた携帯は?」
『ずっとカバンの中だけど?』
綾香「彼氏が山王に通ってるっていう友達から電話掛かってきたんだけど、沢北くんがあんたのこと必死に探してるみたいよ。」
『えっ!?』
急いでカバンを漁り携帯を確認すると栄治からの着信が30件…。
時刻は20時30分。
きっと部活が終わってから連絡し続けていたに違いない。
私はすぐさま折り返しの電話を掛けた。
『あ、もしもし栄治!?ごめん!電話気づかなくて…。』
栄治「もしもしリリコ!?あー、よかった!やっと繋がった…!今何処にいる?」
『今学校の近くのカラオケ屋だけど…。』
栄治「おっけー!すぐに行くから待ってて!」
すると電話はすぐにプツリと切られた。
良く理解できないまま私は綾香に断りを入れてカラオケ店を出た。
店の外で待っている栄治は本当にすぐにやって来た。
栄治「リリコッ!!」
『ごめんね!栄治!』
栄治は私の方に駆け寄ってくると寒さで冷たくなった手をぎゅっと握りしめてくれた。
栄治「俺の方こそ急にごめんな!店の中で待ってれば良かったのに…。寒かっただろ?」
栄治の手はこの寒さにも関わらず暖かくてきっと急いで走って来てくれたのだろう…。
『ううん、大丈夫だよ。それで…どうしたの…?』
栄治「あぁ…うん。とりあえず歩こうか…。」
『え?あ…うん。』
私の右手を取るとその手を繋いだまま自分の学ランのポッケの中に誘った。
栄治「多少は暖かいだろ?」
そう言うとニコリと笑った。
あぁ…この笑顔が見れるだけで満足だしそのためなら私はもうどんなことでも我慢できる…。
そして私たちは駅前のカフェに入ることにした。
22時の閉店時間間近ということもあり店内にはもうほとんど人はいなかった。
注文したホットカフェオレが2つ運ばれて来てお互いに一口飲んで温まった所で栄治が口を開いた。
栄治「あのさ…実は今日はこれ渡したくて…。サプライズにしたくてギリギリまで黙ってたらみんなに迷惑掛けちゃったな…。」
栄治が鞄から取り出したのは小さな紙袋だった。
『えっ、クリスマスプレゼント?ごめん…私何も用意してなかった…。』
今日会うなんて微塵も思っていなくて何も用意できて居なくて恥ずかしくなって来た…。
栄治「リリコはいいからっ!中開けてみてほしい…。」
栄治に言われた通り紙袋を開くと中には小さな箱が入っていてそこには若者に人気なアクセサリーブランドのロゴが書かれていた。
さらにその箱を開けると…、
「指輪…?」
それは私の誕生石であるアクアマリンが埋め込まれた可愛らしい指輪だった。
栄治「リリコ、俺はリリコとこの先一緒にいたくないとか本当は好きじゃないとか勘違いしてるだろ?俺がイルミネーション嫌だって言ったから。」
『あ…うん。』
栄治「あれ、違うんだ。俺はこの先もずっとリリコと一緒に居たいし、この先も好きなのはリリコだけだよ。ただ、あーいうおまじないみたいなのが嫌いなんだ。結局はあんなの他力本願じゃん?」
『クスっ…。』
勘違いでよかったという安心と考え方が栄治らしくてクスリと笑ってしまった。
栄治「それでさ、俺考えたんだよ。どうしたらこの先ずっとリリコと一緒に居られるかなって。だからイルミネーションの代わりにこれを渡すことにしたんだ。」
『この…指輪が…?』
私は渡された指輪をもう一度見つめた。
栄治「うん、本当は婚約指輪渡したい所なんだけど…、今はそんな金は持ってないからこれを婚約の予約指輪ってことにしてくれないかな…?」
『ふへっ!?』
驚きすぎてまぬけな声が出てしまった。
栄治「3年後か…、もしかしたら5年後になるかもしれないけど…次はちゃんとしたダイヤの婚約指輪渡すから!だから受け取ってください…!
って、え!?なんで泣いてるの!?」
いつの間にか私の目からは涙が溢れ始めていた。
『ごめん…。嬉しくて…。好きなのは私ばっかりだと思ってたし…栄治はいずれアメリカへ行っちゃうだろうからこの先もずっと一緒にいるのは無理だって思ってたから…。』
栄治は笑いながら私の涙を手で拭ってくれた。
栄治「今まで言ったことなかったけど、俺中学の入学式でリリコをひと目見たときからずっと好きだった。3年でやっと一緒のクラスになれた時は本当に嬉しくてさ…、あの時席だってたまたま隣になったってリリコは思ってるだろうけど、あれ本当は目が悪いフリして1番前のリリコの隣の席に変えてもらったんだ。」
『えっ!?そうなの!?』
栄治「ここまで両思いになるために結構苦労したんだぜ?多分てか絶対リリコより俺の方がお前のこと好きだから。だからアメリカにだって絶対連れて行く。付いてきてくれるか…?」
そう言いながら栄治は私の薬指に指輪を通した。
『……はい。』
こうして私はたちはぽかぽかした気持ちで帰路についた。
栄治「イルミネーション、もう終わっちゃったな。」
21時で駅前のイルミネーションは終了していた。
『いいよ。イルミネーションなんか無くても私の薬指キラキラしてるから。』
私は笑いながら左手の薬指を栄治に見せる。
栄治「ははは。子供みたいにはしゃぎやがって…。本当にリリコは可愛いよな。」
その瞬間栄治にぎゅっと抱きしめられ、私の身体は大きな栄治の身体にすっぽりと収まっていた。
『栄治…今日は本当にありがとう。最高のクリスマスだよ…。』
栄治「こちらこそありがとう…。大好きだよ、リリコ…。」
【END】
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