Happy Christmas🎄
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私の名前は山城リリコ。
秋田商業高校に通うごく普通の高校2年生だ。
女子生徒A「来週のクリスマスどうするの〜?」
女子生徒B「彼氏とイルミネーション観に行くに決まってんじゃん!」
女子生徒C「あ、ウチも〜!」
などと高校生の女子らしく皆んな話題はクリスマスの事ばかり。
イルミネーションデートかぁ。羨ましい…。
先程私はごく普通の女子高生と言ったがやはりそれは嘘かもしれない。
だって……。
彩香「リリコ!あんたはクリスマスどーすんの?彼氏と出掛けるの?」
クラスで1番の仲良しである彩香が私にそう話しかけた。
『うーん、きっと厳しいだろうなぁ…。どうせ部活だろうし…。』
いや、私自身はごく普通だ。
しかし彼氏が全然普通ではない。だって私の彼氏は…。
彩香「だよねぇ。沢北くん、ウィンターカップも近いから部活忙しいだろうしね…。」
そう。
私の彼氏は秋田の…。いや日本のバスケ界の大スター沢北栄治なのだ。
『そうそう。山王は夏のインターハイで負けたのが相当悔しかったみたいでかなりハードな練習してるみたいよ。』
彩香「でもさー!年に1度のクリスマスなんだからこんな時ぐらいワガママ言えば良いのに!」
『練習で毎日げっそりしててとてもクリスマスデートしたいなんて言える感じじゃないかな…。』
彩香「じゃあ駅前のイルミネーション観に行けば!?練習終わってからでも21時の消灯の時間には間に合うでしょ?」
『ん?消灯?』
彩香「あんた知らないの?25日に駅前のイルミネーションの消える瞬間を一緒に見たカップルは永遠に結ばれるって伝説!」
『永遠に結ばれる……。』
それでは女子たちはイルミネーションだのと騒いでいたのか、という納得と同時に羨ましさが込み上げてくる。
綾香「そうだよ!だから絶対行きなって!あんたは私と違って行く相手がちゃんといるんだからさっ!」
そう言いながら彩香は私の肩を強く叩いた。
『うん…。じゃあ今日ちょうど栄治と会う予定だから話してみる…。』
こうして私は彩香に背中を押された事もありこの事を栄治にお願いすると決意した。
私はこの日の放課後山王の近くのカフェで勉強をしながら栄治の部活が終わるのを待った。
毎週木曜日は栄治の部活が終わるのがいつもより2時間ほど早いのでこうして会うのが日課なのだ。
時計はそろそろ18時を指そうとしている。
そろそろ栄治が来る時間だなぁと私はテキストをパタリと閉じ一回伸びをした。
すると…、
栄治「よっ。おまたせ。」
後ろから誰かに頭をぽんっと触られたかと思えば愛しい彼の声がした。
『お疲れ様。久しぶりだね!』
栄治「ん?そうだっけ?」
『そうだよぉ。だって栄治先週は関東に合宿に行ってたから会えなかったじゃない。』
私は会えなくて結構寂しかったというのに栄治は全くそうでもなかったのかと思うとおもしろくはない。
栄治「あはは、嘘だよ。俺だって寂しかったからそう膨れるなって。」
栄治はいつもまるで私の心を読んでいるかのようだ。
この日は会えなかったお互いの2週間の近況などを報告し終えて私はついに本題へ話を変えた。
『栄治、25日はいつも通り部活?』
栄治「あぁ。残念ながらクリスマスもいつも通り部活。」
『いつもの部活って20時までだよね?』
栄治「まぁそうだけど。」
『あのさ、その日秋田駅前のイルミネーション観に行かない?21時までやってるんだって。』
栄治「別に良いけど…リリコ、イルミネーションとかそういう人混み嫌いじゃなかった?」
栄治は不思議そうな顔をしてそう尋ねた。
『あのさ、なんかね。25日に駅前のイルミネーションの消える瞬間を一緒に観たカップルは永遠に結ばれるっておまじないがあるんだって…。』
恥ずかしいと思いながらも正直に答えたのだが…、
栄治「あぁ…。なんか俺、あんまりそういうの好きじゃないかも…。」
『えっ?栄治はこれから先私と一緒に居たくない?』
栄治「あっ!いや!そういう事じゃないんだけど!」
そう言いながら栄治はあたふたし始める。
私は薄々気づいていた。
好きなのは私ばっかりで、栄治は私の事がそんなに好きじゃないのではないかと…。
『ごめんっ。今の話はやっぱり忘れて…。ちょっと私今日は先に帰るね。』
このままここに居たら泣いてしまいそうで私はそそくさと荷物をまとめて店を出ようとする。
栄治「えっ?ちょっと待てって!」
引き止めようとする栄治の言葉を無視して私は駅まで走るとちょうど来ていた電車にすぐに飛び乗って家に帰った。
秋田商業高校に通うごく普通の高校2年生だ。
女子生徒A「来週のクリスマスどうするの〜?」
女子生徒B「彼氏とイルミネーション観に行くに決まってんじゃん!」
女子生徒C「あ、ウチも〜!」
などと高校生の女子らしく皆んな話題はクリスマスの事ばかり。
イルミネーションデートかぁ。羨ましい…。
先程私はごく普通の女子高生と言ったがやはりそれは嘘かもしれない。
だって……。
彩香「リリコ!あんたはクリスマスどーすんの?彼氏と出掛けるの?」
クラスで1番の仲良しである彩香が私にそう話しかけた。
『うーん、きっと厳しいだろうなぁ…。どうせ部活だろうし…。』
いや、私自身はごく普通だ。
しかし彼氏が全然普通ではない。だって私の彼氏は…。
彩香「だよねぇ。沢北くん、ウィンターカップも近いから部活忙しいだろうしね…。」
そう。
私の彼氏は秋田の…。いや日本のバスケ界の大スター沢北栄治なのだ。
『そうそう。山王は夏のインターハイで負けたのが相当悔しかったみたいでかなりハードな練習してるみたいよ。』
彩香「でもさー!年に1度のクリスマスなんだからこんな時ぐらいワガママ言えば良いのに!」
『練習で毎日げっそりしててとてもクリスマスデートしたいなんて言える感じじゃないかな…。』
彩香「じゃあ駅前のイルミネーション観に行けば!?練習終わってからでも21時の消灯の時間には間に合うでしょ?」
『ん?消灯?』
彩香「あんた知らないの?25日に駅前のイルミネーションの消える瞬間を一緒に見たカップルは永遠に結ばれるって伝説!」
『永遠に結ばれる……。』
それでは女子たちはイルミネーションだのと騒いでいたのか、という納得と同時に羨ましさが込み上げてくる。
綾香「そうだよ!だから絶対行きなって!あんたは私と違って行く相手がちゃんといるんだからさっ!」
そう言いながら彩香は私の肩を強く叩いた。
『うん…。じゃあ今日ちょうど栄治と会う予定だから話してみる…。』
こうして私は彩香に背中を押された事もありこの事を栄治にお願いすると決意した。
私はこの日の放課後山王の近くのカフェで勉強をしながら栄治の部活が終わるのを待った。
毎週木曜日は栄治の部活が終わるのがいつもより2時間ほど早いのでこうして会うのが日課なのだ。
時計はそろそろ18時を指そうとしている。
そろそろ栄治が来る時間だなぁと私はテキストをパタリと閉じ一回伸びをした。
すると…、
栄治「よっ。おまたせ。」
後ろから誰かに頭をぽんっと触られたかと思えば愛しい彼の声がした。
『お疲れ様。久しぶりだね!』
栄治「ん?そうだっけ?」
『そうだよぉ。だって栄治先週は関東に合宿に行ってたから会えなかったじゃない。』
私は会えなくて結構寂しかったというのに栄治は全くそうでもなかったのかと思うとおもしろくはない。
栄治「あはは、嘘だよ。俺だって寂しかったからそう膨れるなって。」
栄治はいつもまるで私の心を読んでいるかのようだ。
この日は会えなかったお互いの2週間の近況などを報告し終えて私はついに本題へ話を変えた。
『栄治、25日はいつも通り部活?』
栄治「あぁ。残念ながらクリスマスもいつも通り部活。」
『いつもの部活って20時までだよね?』
栄治「まぁそうだけど。」
『あのさ、その日秋田駅前のイルミネーション観に行かない?21時までやってるんだって。』
栄治「別に良いけど…リリコ、イルミネーションとかそういう人混み嫌いじゃなかった?」
栄治は不思議そうな顔をしてそう尋ねた。
『あのさ、なんかね。25日に駅前のイルミネーションの消える瞬間を一緒に観たカップルは永遠に結ばれるっておまじないがあるんだって…。』
恥ずかしいと思いながらも正直に答えたのだが…、
栄治「あぁ…。なんか俺、あんまりそういうの好きじゃないかも…。」
『えっ?栄治はこれから先私と一緒に居たくない?』
栄治「あっ!いや!そういう事じゃないんだけど!」
そう言いながら栄治はあたふたし始める。
私は薄々気づいていた。
好きなのは私ばっかりで、栄治は私の事がそんなに好きじゃないのではないかと…。
『ごめんっ。今の話はやっぱり忘れて…。ちょっと私今日は先に帰るね。』
このままここに居たら泣いてしまいそうで私はそそくさと荷物をまとめて店を出ようとする。
栄治「えっ?ちょっと待てって!」
引き止めようとする栄治の言葉を無視して私は駅まで走るとちょうど来ていた電車にすぐに飛び乗って家に帰った。
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