THE FIRST SLAM DANK 公開記念!
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そして遊園地に到着し……、
「ねえエージ!次はあれ乗ろうよ!!」
と、リリコが指差すのはまたまた絶叫マシーン。
『ちょ、ちょっと待て。休憩しよう…。』
序盤からずっと絶叫マシーンに連れ回させられ俺は少しグロッキーだった。
「じゃあ私なんか飲み物買ってくるよ!何が良い?」
『水…!!』
「はーい!そこのベンチに座ってて。」
俺はリリコが指差したベンチに座り彼女が飲み物を駆けていく様子を見ていた。
するとしばらくして隣のベンチにやって来たいかにもチャラそうな男2人組が座り何やら話をしていた。
「今の子、今の子に声掛けてみようぜ。」
「あんなに可愛い子きっと彼氏とデートで来てるに決まってんだろ。」
「いや、分かんねーじゃん!女友達とかもしれねえし。」
と、どうやらこいつらはナンパ目的で来たらしい。やっぱりこーいう奴らもいるんだなぁと横目でチラリ見る。
そして程なくしてリリコが、
「おまたせー!買って来たよ!」
と戻ってくると。
「チッ。ほらな!」
「あー、もう行こうぜ。」
と俺たちを見て去っていった。
ってアイツらリリコを狙ってたのかよ!!
絶対リリコは渡さん!と俺は去って行く男2人組を睨みつけていた。
「何?あの人たち知り合い?」
『あ、いや何でもねーよ。飲み物サンキューな。』
リリコの買ってきてくれた水を飲みながらさっき奴らが言っていたことを思い出した。
あんな可愛い子か…。
小さい頃から一緒にすぎてもはやよくわからなくなっていたが、やっぱり第三者から見てもリリコは可愛いんだなぁと確認。
やっぱり心配だ…。
俺、アメリカ行くのやめようかな…。なんて思っていると、
「あー、今日も暑いねー。やっぱりプールにすれば良かったかな…。」
と、リリコは買って来たサイダーを飲みながら遊園地と併設されているプールを見つめていた。
『ここの夏限定のプールも有名なんだろ?たしかウォータースライダーはめっちゃ人気って聞いたことあるぜ。なんでプールにしなかったんだよ?』
「だって水着なんか着たらまたエージに肌出し過ぎだー!とか刺激が強すぎるー!とか怒られそうじゃん。」
『………。』
まあ否定は出来ない。
「それにさぁ、エージが水着なんかきたら女の子がキャーキャー騒いじゃうちゃん。」
『なわけねーだろ。何言ってんだよ。』
何を言い出すんだこいつ、と少し驚いた。
「いや、さっき自動販売機の並んでたら、後ろの女の子たちが超高身長で細マッチョなイケメンがいる騒いでてその子たちが指さしてる方見たらエージがいた。」
なぜかそう言ったリリコはムスっとしていた。
『え?俺?』
「エージは女子のいない工業高校に通ってるからわからないかもしれないけど、女の子はみんな高身長イケメンが好きだし細マッチョも大好きなの!」
リリコのいう通り女子がいない所で学園生活を送っている俺には理解できない。
『へえー。で、何でお前はそんなに怒ってんだよ?』
俺がそう訪ねるとリリコは少し顔を赤くしながら、
「嫉妬…。かな。」
と小さな声でそう答えた。
それを聞いて、インターハイ前のあの喧嘩の時の俺こ気持ちもあれは嫉妬だったんだ…とようやく理解した。
そしてこいつの素直さがものすごく羨ましくなった。
『リリコ、あの時は怒ってごめんな。俺もあの時は今のお前と同じ気持ちだった…。』
「えっ?えっ!?ねぇ、それってどーゆう事!?」
パッと目を見開いて俺の顔を覗き込むリリコ。
『あー、もううるさい、うるさい!それよりお前がさっき乗りたがってたやつ乗りに行こうぜ!』
と、俺は強引にこの話を終わらせリリコの手を引いてまた乗り物の方へ向かって行った。
18時になり空が暗くなり始めた。
『リリコ、そろそろ帰るか。』
「うん。あー、たくさん乗り物乗れて楽しかったー!エージ、今日はありがとね。」
と、すごくご満悦なリリコ。
とても昨日あんなに泣いてたやつとは思えない。
『おう、俺も楽しかった。あのさ、次は俺の行きたいところにちょっと付き合ってくんない?』
「もちろんいいけど…今から?」
『うん、家から近いから大丈夫。』
そう言ってリリコを連れて来た場所は…、
「え?ここってこの前の神社じゃん。」
そう、ここは何週間か前の朝年前に2人で訪れた神社。最近俺がよく階段ダッシュのトレーニングをしている場所だ。
『さ、登ろうぜ。』
「えー、登るの!?もう今日は1日中歩き回ってて足パンパンだよぉ。」
階段を見上げ絶望的な顔をするリリコ。
『そう言うだろうと思ってた。ほら。』
とリリコに背を向け膝をつくお決まりのパターン。
「いつも悪いねえ。」
全然悪いと思ってなさそうな声のトーンでそう言って、彼女はいつも通り俺の背中に体重を預けた。
「エージはやっぱり凄いね。1日中歩きまわった挙句、私を背負って300段も階段登るなんて。」
『まあ普段鍛えてるからな。細マッチョだし。』
「あはは。なんかムカつくー。」
いつも通りたわいのない会話をしているとあっという間に頂上へ到着した。
前回同様、仁礼ニ拍手してそれぞれお願い事をした。
お願い事を終え目を開けると、
「今日も長かったですねえ。」
リリコは俺の顔を覗き込んで笑っていた。
『俺さ…、前回来た時、【俺に必要な経験をください】ってお願いしたんだ。もう高校バスケットでやれることは全部やったって思ってたから。
そしたらまさかインターハイ1回戦敗退でさ。でも堂本先生がその時に、負けたことがあるというのがいつか大きな財産になる、って言ってくれたんだ。
その時俺にとっての必要な経験は【負ける事】だったんだろうなって。この神社本当に俺の願い事叶えてくれたって思ったんだ。』
「そうだったんだ…。でも私の願い事を叶えてくれなかったなぁ。」
『何をお願いしたんだよ?』
「エージが試合で負けませんようにって。」
そう言ってくれた彼女がいとおしくなって俺は思わずギュッと抱きしめていた。
『きっと俺の思いの方が強かったんだろうな。でもありがとな。……それでさ、きっとここならまた俺の願い叶えてくれるって思ったから今日また来たんだ。』
「何…お願いしたの…?」
リリコは俺の腕の中で俺に尋ねた。
『リリコとずっと一緒にいたいです…って。だから早く向こうで早く一人前になって…、1日でも早くリリコのこと迎えに来れますように…って。』
「本当……?ずっと一緒に…?それって妹としてってことじゃないよね…?」
『バーカ!んなわけねーだろ。ってバカは俺だな…。今までお前のこと妹だって自分にも周りにも言い聞かせて、自分の気持ち無理矢理押さえつけてた。
でも、もう自分の気持ちに嘘をつくのはやめるよ……。
好きだ、リリコ……。大好きだ……。』
そう言い終わるとリリコを抱きしめる腕の力をギュッと強めた。
「私も……大好きだよ、エージ。」
『あぁ、知ってる。』
俺がそう言うとリリコは笑って、それにつられて俺も笑って…そしてどちらからという訳でもなく俺たちは自然な流れでキスを交わした。
帰り道、
『で、ちなみにリリコはなんてお願いしたんだよ?』
「エージとずっと一緒にいたいです。って。」
『おーまじか。一緒じゃねえか。』
それを聞いてすごく嬉しくなる俺だったが、
「だからエージがアメリカに行くのやめますようにって。」
そう言ってリリコはイタズラ顔でペロっと出して笑っていた。
『お前ってやつは…。まっ、絶対迎えに来ているから安心して待ってろ。』
俺はそう言って握っていたリリコの手をさらにぎゅっと強く握りしめた。
こうして俺はアメリカ出発までの2週間ほどリリコとかけがえのない時間を過ごして旅立った。
「ねえエージ!次はあれ乗ろうよ!!」
と、リリコが指差すのはまたまた絶叫マシーン。
『ちょ、ちょっと待て。休憩しよう…。』
序盤からずっと絶叫マシーンに連れ回させられ俺は少しグロッキーだった。
「じゃあ私なんか飲み物買ってくるよ!何が良い?」
『水…!!』
「はーい!そこのベンチに座ってて。」
俺はリリコが指差したベンチに座り彼女が飲み物を駆けていく様子を見ていた。
するとしばらくして隣のベンチにやって来たいかにもチャラそうな男2人組が座り何やら話をしていた。
「今の子、今の子に声掛けてみようぜ。」
「あんなに可愛い子きっと彼氏とデートで来てるに決まってんだろ。」
「いや、分かんねーじゃん!女友達とかもしれねえし。」
と、どうやらこいつらはナンパ目的で来たらしい。やっぱりこーいう奴らもいるんだなぁと横目でチラリ見る。
そして程なくしてリリコが、
「おまたせー!買って来たよ!」
と戻ってくると。
「チッ。ほらな!」
「あー、もう行こうぜ。」
と俺たちを見て去っていった。
ってアイツらリリコを狙ってたのかよ!!
絶対リリコは渡さん!と俺は去って行く男2人組を睨みつけていた。
「何?あの人たち知り合い?」
『あ、いや何でもねーよ。飲み物サンキューな。』
リリコの買ってきてくれた水を飲みながらさっき奴らが言っていたことを思い出した。
あんな可愛い子か…。
小さい頃から一緒にすぎてもはやよくわからなくなっていたが、やっぱり第三者から見てもリリコは可愛いんだなぁと確認。
やっぱり心配だ…。
俺、アメリカ行くのやめようかな…。なんて思っていると、
「あー、今日も暑いねー。やっぱりプールにすれば良かったかな…。」
と、リリコは買って来たサイダーを飲みながら遊園地と併設されているプールを見つめていた。
『ここの夏限定のプールも有名なんだろ?たしかウォータースライダーはめっちゃ人気って聞いたことあるぜ。なんでプールにしなかったんだよ?』
「だって水着なんか着たらまたエージに肌出し過ぎだー!とか刺激が強すぎるー!とか怒られそうじゃん。」
『………。』
まあ否定は出来ない。
「それにさぁ、エージが水着なんかきたら女の子がキャーキャー騒いじゃうちゃん。」
『なわけねーだろ。何言ってんだよ。』
何を言い出すんだこいつ、と少し驚いた。
「いや、さっき自動販売機の並んでたら、後ろの女の子たちが超高身長で細マッチョなイケメンがいる騒いでてその子たちが指さしてる方見たらエージがいた。」
なぜかそう言ったリリコはムスっとしていた。
『え?俺?』
「エージは女子のいない工業高校に通ってるからわからないかもしれないけど、女の子はみんな高身長イケメンが好きだし細マッチョも大好きなの!」
リリコのいう通り女子がいない所で学園生活を送っている俺には理解できない。
『へえー。で、何でお前はそんなに怒ってんだよ?』
俺がそう訪ねるとリリコは少し顔を赤くしながら、
「嫉妬…。かな。」
と小さな声でそう答えた。
それを聞いて、インターハイ前のあの喧嘩の時の俺こ気持ちもあれは嫉妬だったんだ…とようやく理解した。
そしてこいつの素直さがものすごく羨ましくなった。
『リリコ、あの時は怒ってごめんな。俺もあの時は今のお前と同じ気持ちだった…。』
「えっ?えっ!?ねぇ、それってどーゆう事!?」
パッと目を見開いて俺の顔を覗き込むリリコ。
『あー、もううるさい、うるさい!それよりお前がさっき乗りたがってたやつ乗りに行こうぜ!』
と、俺は強引にこの話を終わらせリリコの手を引いてまた乗り物の方へ向かって行った。
18時になり空が暗くなり始めた。
『リリコ、そろそろ帰るか。』
「うん。あー、たくさん乗り物乗れて楽しかったー!エージ、今日はありがとね。」
と、すごくご満悦なリリコ。
とても昨日あんなに泣いてたやつとは思えない。
『おう、俺も楽しかった。あのさ、次は俺の行きたいところにちょっと付き合ってくんない?』
「もちろんいいけど…今から?」
『うん、家から近いから大丈夫。』
そう言ってリリコを連れて来た場所は…、
「え?ここってこの前の神社じゃん。」
そう、ここは何週間か前の朝年前に2人で訪れた神社。最近俺がよく階段ダッシュのトレーニングをしている場所だ。
『さ、登ろうぜ。』
「えー、登るの!?もう今日は1日中歩き回ってて足パンパンだよぉ。」
階段を見上げ絶望的な顔をするリリコ。
『そう言うだろうと思ってた。ほら。』
とリリコに背を向け膝をつくお決まりのパターン。
「いつも悪いねえ。」
全然悪いと思ってなさそうな声のトーンでそう言って、彼女はいつも通り俺の背中に体重を預けた。
「エージはやっぱり凄いね。1日中歩きまわった挙句、私を背負って300段も階段登るなんて。」
『まあ普段鍛えてるからな。細マッチョだし。』
「あはは。なんかムカつくー。」
いつも通りたわいのない会話をしているとあっという間に頂上へ到着した。
前回同様、仁礼ニ拍手してそれぞれお願い事をした。
お願い事を終え目を開けると、
「今日も長かったですねえ。」
リリコは俺の顔を覗き込んで笑っていた。
『俺さ…、前回来た時、【俺に必要な経験をください】ってお願いしたんだ。もう高校バスケットでやれることは全部やったって思ってたから。
そしたらまさかインターハイ1回戦敗退でさ。でも堂本先生がその時に、負けたことがあるというのがいつか大きな財産になる、って言ってくれたんだ。
その時俺にとっての必要な経験は【負ける事】だったんだろうなって。この神社本当に俺の願い事叶えてくれたって思ったんだ。』
「そうだったんだ…。でも私の願い事を叶えてくれなかったなぁ。」
『何をお願いしたんだよ?』
「エージが試合で負けませんようにって。」
そう言ってくれた彼女がいとおしくなって俺は思わずギュッと抱きしめていた。
『きっと俺の思いの方が強かったんだろうな。でもありがとな。……それでさ、きっとここならまた俺の願い叶えてくれるって思ったから今日また来たんだ。』
「何…お願いしたの…?」
リリコは俺の腕の中で俺に尋ねた。
『リリコとずっと一緒にいたいです…って。だから早く向こうで早く一人前になって…、1日でも早くリリコのこと迎えに来れますように…って。』
「本当……?ずっと一緒に…?それって妹としてってことじゃないよね…?」
『バーカ!んなわけねーだろ。ってバカは俺だな…。今までお前のこと妹だって自分にも周りにも言い聞かせて、自分の気持ち無理矢理押さえつけてた。
でも、もう自分の気持ちに嘘をつくのはやめるよ……。
好きだ、リリコ……。大好きだ……。』
そう言い終わるとリリコを抱きしめる腕の力をギュッと強めた。
「私も……大好きだよ、エージ。」
『あぁ、知ってる。』
俺がそう言うとリリコは笑って、それにつられて俺も笑って…そしてどちらからという訳でもなく俺たちは自然な流れでキスを交わした。
帰り道、
『で、ちなみにリリコはなんてお願いしたんだよ?』
「エージとずっと一緒にいたいです。って。」
『おーまじか。一緒じゃねえか。』
それを聞いてすごく嬉しくなる俺だったが、
「だからエージがアメリカに行くのやめますようにって。」
そう言ってリリコはイタズラ顔でペロっと出して笑っていた。
『お前ってやつは…。まっ、絶対迎えに来ているから安心して待ってろ。』
俺はそう言って握っていたリリコの手をさらにぎゅっと強く握りしめた。
こうして俺はアメリカ出発までの2週間ほどリリコとかけがえのない時間を過ごして旅立った。