THE FIRST SLAM DANK 公開記念!
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『あっ…。ちょっと待て、リリコ!一緒におにぎり食おうぜ!』
リリコの態度をみて言いすぎたと反省した俺は彼女を呼び止め先程のお弁当を見せる。
さすがに言いすぎたし、こんなんじゃ機嫌直んねえよな…と思っていたが、
「えっ?いいの?」
とリリコは目を輝かせながらこちらを振り返り戻って来た。
お弁当に入っていたおにぎりを1つづつ食べる。
「んー、やっぱりおばさんの作るおにぎりは美味しいなー!」
『母さんもリリコはいつも本当に美味しそうに食べてくれるから作り甲斐があるって喜んでたよ。』
俺たちはステージ上でお弁当を食べていた。
さきほどまでの不機嫌はどこへやら。美味しそうにおにぎりを頬張っていた。
「でも貰っちゃってよかったの?エージお腹空かない?」
『おう。実は俺、さっき授業が終わった後、お腹すいてコンビニでおにぎり買って食っちゃったんだ。まさかリリコが弁当持ってきてくれるなんて思ってなかったからな。』
「こーんな美味しいお弁当があるのにもったいない!テストも終わったし明日からはインターハイまでは毎日持ってくるよ!」
リリコは俺の家の隣に住んでいるいわば幼馴染。
幼い頃からよくうちの家にも出入りしててもはや家族みたいなもんだ。
リリコは俺より1つ年下で高校は山王工業の近くの進学校に通っているので学校は別だがよく学校帰りに先輩たちと俺の家でバスケをすることもあるので部のメンバーたちとも顔馴染みってわけだ。
この通り人懐っこくて明るいので誰とでもすぐ打ち解けてしまう。
案の定部員たちともすぐ打ち解けてしまった
リリコはこうして他校まで遊びに来たり部の手伝いをしてくれたりもしている。
でもどんな人でも簡単に信じすぎてしまうところと隙が多いところがが俺はすごく心配だ。
ここは男子率95%の工業高校。つまり狼の巣なのだからもう少し気を付けて行動してくれ…。と毎回思ってしまう。
『先生、お疲れ様です!』
「あっ、堂本先生こんにちは!」
今日は少し早めに現れた堂本先生。
もちろん堂本先生もリリコのことは知っている。
「やぁ、リリコちゃん。久々だね。」
「テストが終わってやっと来れました!今日は何か手伝うことあります?」
自ら進んで手伝いをしてくれようとするリリコ。
マネージャーがいないのでとても助かっている。
「そうだな…。今日は試合形式で練習しようと思うからスコアブックとビデオを頼めるかい?」
「はーい!」
そう言ってスコアブックとビデオを取りに部室へ走って行くリリコ。
「リリコちゃんも来てくれた事だし、最近不調気味のお前の今日はやる気が見られそうだな。」
『いや…別にあいつが来たからって…。』
「冗談だよ。でも不調気味ってのは本当だ。アメリカ行きが決まってから少し上の空だぞ。インターハイ近いんだから集中しろよ?」
やはり監督には見抜かれていたか…。
それは自分で自分の顔ばしっと叩いて気合を入れた。
練習が終わり俺はリリコと一緒に体育館を出ようとみんなに挨拶をする。
『じゃあ、お疲れ様っスー!』
「おつかれさまでーす!また明日もまた来まーす!」
すると、
「今日もありがとうな、リリコちゃん」
「リリコちゃんもお疲れ!」
「明日もよろしくピョン。」
と隣に俺が居ることなんてみんな完全に忘れてリリコに手を振る先輩たち。
『ちょっとォ!!俺のことは完全無視っスか!?ねぇ!?河田さん、深津さん、松本さん!!』
「ほらっ。早く帰ろ。では失礼しまーす。」
と、リリコは俺の手を引いて体育館を出た。
学校から家までは歩いて20分ほど。
俺たちはいつも通りな感じで話をしながら帰っていた。
「ねぇ、今週末おじさんとおばさん旅行で居ないんでしょ?うちにご飯食べにくるならついでに泊まってきなよ。」
両親が不在の時は、どちらかの家でご飯をご馳走になるというのはよくあることだ。
『ついでって言っても徒歩5秒だぞ。お前ん家から俺ん家。』
小さい頃はどちらかがどちらかの家に泊まるという事はよくあったが、もう中学校に上がってからぐらいはそんなことはなかった。
さすがに兄妹みたいに育ってきたとはいえ本当の兄妹ではない。成長に伴い嫌でも異性として意識してしまう。
最近はもうそこまで気にしなくなったが、中学生の頃は変に意識してしまい一方的に距離を置いていた時期もあった。
一方のリリコはそんなことは気にしている様子は今まで一度もなかったが。
「えー、いいじゃん。夜通しモ●ハンやろうよ。テスト終わったからやっとゲーム出来るのよ。」
『夜通しって…。俺は土日も朝から部活だっての!』
「えー、じゃあ2時まで!練習10時からでしょ?7時間以上は寝れる!」
『お前なぁ…。』
「大丈夫!大丈夫!朝必ず私が起こしてあげるから!ねっ?決まり!!」
と、一方的に決めて嬉しそうにしていた。
リリコのこういう笑顔を見ると俺はなんでも許しちゃうんだよな…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
深津、河田side
沢北とリリコが出て行った後の体育館。
深津「相変わらずリリコちゃんは今日も可愛かったピョン。唯一の癒しだピョン。」
美喜男「あんな幼馴染がいるなんて沢北さん羨ましいです…。」
河田「しかしよぉ、あの2人…どうするんだろうな…。」
美喜男「どうするってどういう事だいお兄ちゃん?」
河田「沢北はリリコちゃん置いてアメリカ行っちまうんだぞ?」
深津「沢北はリリコちゃんに想いを告げないままアメリカに行くのかってことかピョン?」
美喜男「えっ?沢北さんってやっぱりリリコさんのこと好きなんですか?」
河田「そりゃお前見りゃ分かんべ。だけど沢北は自分の気持ちに気づいてねぇかもな。リリコちゃんも鈍感そうだし。あー!もどかしい!!」
深津「でもその方がお前にとってはライバルが居なくなるから好都合なんじゃないかピョン?さっきプロレス観に行こうって誘われてたとき顔ニヤけてたピョン。」
河田「んなわけあるか!可愛い後輩の初恋の相手に手なんか出せる訳ないだろ。リリコちゃんは俺にとっても可愛い妹だべ!」
深津「まぁ俺たちには見守ることしかできないべシ。あっ、ピョン。」
河田&美喜男「(間違えた…。)」
リリコの態度をみて言いすぎたと反省した俺は彼女を呼び止め先程のお弁当を見せる。
さすがに言いすぎたし、こんなんじゃ機嫌直んねえよな…と思っていたが、
「えっ?いいの?」
とリリコは目を輝かせながらこちらを振り返り戻って来た。
お弁当に入っていたおにぎりを1つづつ食べる。
「んー、やっぱりおばさんの作るおにぎりは美味しいなー!」
『母さんもリリコはいつも本当に美味しそうに食べてくれるから作り甲斐があるって喜んでたよ。』
俺たちはステージ上でお弁当を食べていた。
さきほどまでの不機嫌はどこへやら。美味しそうにおにぎりを頬張っていた。
「でも貰っちゃってよかったの?エージお腹空かない?」
『おう。実は俺、さっき授業が終わった後、お腹すいてコンビニでおにぎり買って食っちゃったんだ。まさかリリコが弁当持ってきてくれるなんて思ってなかったからな。』
「こーんな美味しいお弁当があるのにもったいない!テストも終わったし明日からはインターハイまでは毎日持ってくるよ!」
リリコは俺の家の隣に住んでいるいわば幼馴染。
幼い頃からよくうちの家にも出入りしててもはや家族みたいなもんだ。
リリコは俺より1つ年下で高校は山王工業の近くの進学校に通っているので学校は別だがよく学校帰りに先輩たちと俺の家でバスケをすることもあるので部のメンバーたちとも顔馴染みってわけだ。
この通り人懐っこくて明るいので誰とでもすぐ打ち解けてしまう。
案の定部員たちともすぐ打ち解けてしまった
リリコはこうして他校まで遊びに来たり部の手伝いをしてくれたりもしている。
でもどんな人でも簡単に信じすぎてしまうところと隙が多いところがが俺はすごく心配だ。
ここは男子率95%の工業高校。つまり狼の巣なのだからもう少し気を付けて行動してくれ…。と毎回思ってしまう。
『先生、お疲れ様です!』
「あっ、堂本先生こんにちは!」
今日は少し早めに現れた堂本先生。
もちろん堂本先生もリリコのことは知っている。
「やぁ、リリコちゃん。久々だね。」
「テストが終わってやっと来れました!今日は何か手伝うことあります?」
自ら進んで手伝いをしてくれようとするリリコ。
マネージャーがいないのでとても助かっている。
「そうだな…。今日は試合形式で練習しようと思うからスコアブックとビデオを頼めるかい?」
「はーい!」
そう言ってスコアブックとビデオを取りに部室へ走って行くリリコ。
「リリコちゃんも来てくれた事だし、最近不調気味のお前の今日はやる気が見られそうだな。」
『いや…別にあいつが来たからって…。』
「冗談だよ。でも不調気味ってのは本当だ。アメリカ行きが決まってから少し上の空だぞ。インターハイ近いんだから集中しろよ?」
やはり監督には見抜かれていたか…。
それは自分で自分の顔ばしっと叩いて気合を入れた。
練習が終わり俺はリリコと一緒に体育館を出ようとみんなに挨拶をする。
『じゃあ、お疲れ様っスー!』
「おつかれさまでーす!また明日もまた来まーす!」
すると、
「今日もありがとうな、リリコちゃん」
「リリコちゃんもお疲れ!」
「明日もよろしくピョン。」
と隣に俺が居ることなんてみんな完全に忘れてリリコに手を振る先輩たち。
『ちょっとォ!!俺のことは完全無視っスか!?ねぇ!?河田さん、深津さん、松本さん!!』
「ほらっ。早く帰ろ。では失礼しまーす。」
と、リリコは俺の手を引いて体育館を出た。
学校から家までは歩いて20分ほど。
俺たちはいつも通りな感じで話をしながら帰っていた。
「ねぇ、今週末おじさんとおばさん旅行で居ないんでしょ?うちにご飯食べにくるならついでに泊まってきなよ。」
両親が不在の時は、どちらかの家でご飯をご馳走になるというのはよくあることだ。
『ついでって言っても徒歩5秒だぞ。お前ん家から俺ん家。』
小さい頃はどちらかがどちらかの家に泊まるという事はよくあったが、もう中学校に上がってからぐらいはそんなことはなかった。
さすがに兄妹みたいに育ってきたとはいえ本当の兄妹ではない。成長に伴い嫌でも異性として意識してしまう。
最近はもうそこまで気にしなくなったが、中学生の頃は変に意識してしまい一方的に距離を置いていた時期もあった。
一方のリリコはそんなことは気にしている様子は今まで一度もなかったが。
「えー、いいじゃん。夜通しモ●ハンやろうよ。テスト終わったからやっとゲーム出来るのよ。」
『夜通しって…。俺は土日も朝から部活だっての!』
「えー、じゃあ2時まで!練習10時からでしょ?7時間以上は寝れる!」
『お前なぁ…。』
「大丈夫!大丈夫!朝必ず私が起こしてあげるから!ねっ?決まり!!」
と、一方的に決めて嬉しそうにしていた。
リリコのこういう笑顔を見ると俺はなんでも許しちゃうんだよな…。
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深津、河田side
沢北とリリコが出て行った後の体育館。
深津「相変わらずリリコちゃんは今日も可愛かったピョン。唯一の癒しだピョン。」
美喜男「あんな幼馴染がいるなんて沢北さん羨ましいです…。」
河田「しかしよぉ、あの2人…どうするんだろうな…。」
美喜男「どうするってどういう事だいお兄ちゃん?」
河田「沢北はリリコちゃん置いてアメリカ行っちまうんだぞ?」
深津「沢北はリリコちゃんに想いを告げないままアメリカに行くのかってことかピョン?」
美喜男「えっ?沢北さんってやっぱりリリコさんのこと好きなんですか?」
河田「そりゃお前見りゃ分かんべ。だけど沢北は自分の気持ちに気づいてねぇかもな。リリコちゃんも鈍感そうだし。あー!もどかしい!!」
深津「でもその方がお前にとってはライバルが居なくなるから好都合なんじゃないかピョン?さっきプロレス観に行こうって誘われてたとき顔ニヤけてたピョン。」
河田「んなわけあるか!可愛い後輩の初恋の相手に手なんか出せる訳ないだろ。リリコちゃんは俺にとっても可愛い妹だべ!」
深津「まぁ俺たちには見守ることしかできないべシ。あっ、ピョン。」
河田&美喜男「(間違えた…。)」