お父さんへの秘密
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店に入りまずはレディースコーナーのバッシュを2人で見ていた。
「うーん…。これが良いかな?あっ、でもこっちも気になるなぁ…。ねぇ、仙道さんどう思う?」
なかなか決められない様子のリリコちゃん。
『あははっ。リリコちゃんは優柔不断そうだね。色々履いて試してみなよ。』
「あはは。バレちゃいました?そうしますね。」
と言ってリリコちゃんは気になるバッシュをいくつか並べて試着を始めた。
リリコちゃんがいくつかピックアップしたバッシュの横に一足俺が履いているバッシュのレディースモデルをさりげなく置いてみる。
「ん?それは?」
気づいたリリコちゃんは俺に尋ねる。
『あっ、これはコンバースのスターコンクエスト。俺が履いてるやつだよ。これも履いてみな?』
「えっ、じゃあ私それにするっ!」
そう言ってリリコちゃんは俺が置いたバッシュを手に取った。
『あははっ。せっかくだから色々履いてみた方が良いって。』
そうは言ったもののリリコちゃんがそう言ってくれてすごく嬉しかった。
リリコちゃんは一通り履いた後、
「やっぱりこれ!これにする!一番しっくりくる!気がする…!」
とニコッと笑って俺と一緒のバッシュを大事そうに抱えていた。
あー可愛いなー。コンニャロー…。
次は俺のバッシュを取りに行くためその裏のメンズのバッシュコーナーへ向かおうとするとそこは何やら騒がしかった。
裏のメンズコーナーに行くと、
「セ、センドー!」
『おぉ、桜木じゃねーか。やっとバッシュ買いに来たのか?』
そこには桜木花道がいた。
「そうだ!テメーや流川の方が今までほーんのちょーっとだけカッコよく見えたのはただお前らがバッシュで俺が体育館シューズだっただけの差だ!!ハーッハッハ!」
『はははっ。そうか、そうか。』
俺は桜木を適当にあしらうが、リリコちゃんは桜木花道に怯えているらしく俺の後ろにスッと隠れた。
が、桜木は俺の後ろにいるリリコちゃんに気付き、
「なんだ、センドー。テメーもデートか?」
『あぁ、まぁ。そんな感じ。』
すると桜木花道はリリコちゃんに近寄り顔をじーっと見つめる。
「ほぅ…。テメーもなかなか可愛い彼女連れてるな。やるじゃねーか。」
『はははっ。そりゃどうも。お前の彼女もな。』
「そーだろ、そーだろ!ガーッハッハ!」
可愛いと言われた事のせいか、それとも彼女と言われたことのせいか、あるいは両方かは分からないがリリコちゃんは恥ずかしそうに顔を赤らめていた。
まぁ彼女じゃないんだけど、余計な事を言って監督の娘だとバレたらまずいと思って流した。
しかし、桜木にあんな可愛い彼女がいたとは驚きだ。
いや、本当に彼女なんだろうか…?
桜木はその後、店長さんの履いていたバッシュを30円でほぼ強引に奪い取って店を出て行った。
相変わらずめちゃくちゃな奴だな…。
「仙道さんの知り合いですか…?その…なんというかとても元気な方ですね。あははっ。」
リリコちゃんも若干引いている様子だった。