お父さんへの秘密
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「母さん、そんな呑気な事言っとる場合ではないわ。
コホン…。それでだな…。付き合っている、というのは本当なのかお前たち…。」
そしてついに田岡先生は重い口を開いた。
『いやぁ。付き合ってませんよ?ただの俺の片想いっすよ。』
ここで誤魔化し切れたとしても、リリコ ちゃんは田岡先生の娘であることはこの先変わらない。
ならばと俺は正直に答えた。
「な、なにィー?」
再び驚く田岡先生と、目を丸くして驚いた顔で俺を見るリリコ ちゃん。
『そりゃ勿論リリコ ちゃんの気持ち次第ですけど、俺がリリコ ちゃんの事好きな気持ちは真剣だって言う事だけは分かってほしいんです。』
渋い表情のまま再び口を開く田岡先生。
「リリコ は俺たちが手塩にかけて大切に育ててきた一人娘だ。それにまだ15歳なんだぞ?いくら真剣だとはいえ…。」
するとリリコ ちゃんのお母さんが田岡先生の横に座り話し始めた。
「もうっ!リリコ は高校生なんですよ、あなた?彼氏や気になる人くらい居て普通よ!それに仙道くん、とっても素敵な子じゃないのよ。」
「い、いや。しかしだな…。」
「しかしじゃないわよ!別に結婚の挨拶に来たわけでもないのに親が口を挟むなんて、これじゃリリコ が可哀想よ!」
「う…うぅ…。」
俺は2人の会話を聞いてやはり結婚すると女性の方が強いってのは本当なんだなと思った。
こうしてリリコ ちゃんのお母さんのお陰で俺は事なきを得た。
家族会議が無事に終了し、田岡家を出ようとするとリリコ ちゃんとお母さんが玄関先まで見送りに来てくれた。
「仙道くん、また今度ゆっくり遊びに来てちょうだい。今度はあの人がいない時に。」
リリコ のお母さんはクスクス笑いながらそう言ってくれた。
『あっ、はい、是非。それから今日は色々とありがとうございました。』
そう言って俺はお辞儀をする。
「いいえ。リリコ 、この頃毎日楽しそうでね。毎晩誰かと電話してるみたいだったし。きっと良い人いるんだろうなぁーって思ってたんだけど、あなたみたいな素敵な人で良かったわ。」
「ちょっと!やめてよ、お母さん!」
嬉しそうに話すお母さんと恥ずかそうなリリコ ちゃん。
「はいはい、ごめんね。リリコ 、駅まで仙道くん送ってってあげなさいな?」
「あ、うん。そうだね。」
俺はもう一度お母さんにお礼を言ってリリコ ちゃんと家を出た。
駅へ向かう道中、何故かリリコ ちゃんは一言も話さないしなんだか機嫌が悪そうだった。
やはり田岡先生には知られたくなかったのだろうか…。
なんてことを1人で考えているうちに駅についてしまった。
『ねぇ、リリコ ちゃん…。もしかしてなんか怒ってる…?』
ムスッとしているリリコ ちゃんの顔を覗きこんでそう尋ねてみると、
「どうして私が怒ってるか分かります…?」
と、やはり怒っているようだった。
『やっぱり田岡先生に知られたくなかった?ごめんな…。』
俺がそう答えると更にリリコ ちゃんは顔をムスッとさせた。
「そうじゃなくて…!ちゃんと言って欲しいんです。お父さんやお母さんにじゃなくて、ちゃんと私に言って欲しいんです…!」
そうか…。そういう事だったのか…。
確かに俺、リリコ ちゃんに直接言ってないな。
こんな表情のリリコ ちゃん初めて見たな…。
怒った顔も可愛くて、こんなん滅多に観られなそうだからしばらくこのままにしてみようかな、なんて思ったりもしたけど気づけば俺は我慢しきれずリリコ ちゃんを抱きしめていた。
『ごめんね。大好きだよ、リリコ ちゃん。』
腕の中のリリコ ちゃんを見ると先ほどまでのムスっとした表情とは打って変わって恥ずかしそうな顔をしていた。
『俺は言ったよ?次はリリコ ちゃんの気持ちが聞きたいなぁ…。』
「……も…き。」
『ん?何?聞こえないよ?』
本当は聞こえたいたがもう一度聞きたくて意地悪してみる。
「わっ、私も好き…。」
『うん、知ってる。』
そう言って俺は腕の中のリリコ ちゃんにそっと口付けた。
おまけ→
コホン…。それでだな…。付き合っている、というのは本当なのかお前たち…。」
そしてついに田岡先生は重い口を開いた。
『いやぁ。付き合ってませんよ?ただの俺の片想いっすよ。』
ここで誤魔化し切れたとしても、リリコ ちゃんは田岡先生の娘であることはこの先変わらない。
ならばと俺は正直に答えた。
「な、なにィー?」
再び驚く田岡先生と、目を丸くして驚いた顔で俺を見るリリコ ちゃん。
『そりゃ勿論リリコ ちゃんの気持ち次第ですけど、俺がリリコ ちゃんの事好きな気持ちは真剣だって言う事だけは分かってほしいんです。』
渋い表情のまま再び口を開く田岡先生。
「リリコ は俺たちが手塩にかけて大切に育ててきた一人娘だ。それにまだ15歳なんだぞ?いくら真剣だとはいえ…。」
するとリリコ ちゃんのお母さんが田岡先生の横に座り話し始めた。
「もうっ!リリコ は高校生なんですよ、あなた?彼氏や気になる人くらい居て普通よ!それに仙道くん、とっても素敵な子じゃないのよ。」
「い、いや。しかしだな…。」
「しかしじゃないわよ!別に結婚の挨拶に来たわけでもないのに親が口を挟むなんて、これじゃリリコ が可哀想よ!」
「う…うぅ…。」
俺は2人の会話を聞いてやはり結婚すると女性の方が強いってのは本当なんだなと思った。
こうしてリリコ ちゃんのお母さんのお陰で俺は事なきを得た。
家族会議が無事に終了し、田岡家を出ようとするとリリコ ちゃんとお母さんが玄関先まで見送りに来てくれた。
「仙道くん、また今度ゆっくり遊びに来てちょうだい。今度はあの人がいない時に。」
リリコ のお母さんはクスクス笑いながらそう言ってくれた。
『あっ、はい、是非。それから今日は色々とありがとうございました。』
そう言って俺はお辞儀をする。
「いいえ。リリコ 、この頃毎日楽しそうでね。毎晩誰かと電話してるみたいだったし。きっと良い人いるんだろうなぁーって思ってたんだけど、あなたみたいな素敵な人で良かったわ。」
「ちょっと!やめてよ、お母さん!」
嬉しそうに話すお母さんと恥ずかそうなリリコ ちゃん。
「はいはい、ごめんね。リリコ 、駅まで仙道くん送ってってあげなさいな?」
「あ、うん。そうだね。」
俺はもう一度お母さんにお礼を言ってリリコ ちゃんと家を出た。
駅へ向かう道中、何故かリリコ ちゃんは一言も話さないしなんだか機嫌が悪そうだった。
やはり田岡先生には知られたくなかったのだろうか…。
なんてことを1人で考えているうちに駅についてしまった。
『ねぇ、リリコ ちゃん…。もしかしてなんか怒ってる…?』
ムスッとしているリリコ ちゃんの顔を覗きこんでそう尋ねてみると、
「どうして私が怒ってるか分かります…?」
と、やはり怒っているようだった。
『やっぱり田岡先生に知られたくなかった?ごめんな…。』
俺がそう答えると更にリリコ ちゃんは顔をムスッとさせた。
「そうじゃなくて…!ちゃんと言って欲しいんです。お父さんやお母さんにじゃなくて、ちゃんと私に言って欲しいんです…!」
そうか…。そういう事だったのか…。
確かに俺、リリコ ちゃんに直接言ってないな。
こんな表情のリリコ ちゃん初めて見たな…。
怒った顔も可愛くて、こんなん滅多に観られなそうだからしばらくこのままにしてみようかな、なんて思ったりもしたけど気づけば俺は我慢しきれずリリコ ちゃんを抱きしめていた。
『ごめんね。大好きだよ、リリコ ちゃん。』
腕の中のリリコ ちゃんを見ると先ほどまでのムスっとした表情とは打って変わって恥ずかしそうな顔をしていた。
『俺は言ったよ?次はリリコ ちゃんの気持ちが聞きたいなぁ…。』
「……も…き。」
『ん?何?聞こえないよ?』
本当は聞こえたいたがもう一度聞きたくて意地悪してみる。
「わっ、私も好き…。」
『うん、知ってる。』
そう言って俺は腕の中のリリコ ちゃんにそっと口付けた。
おまけ→