ヤキモチ
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そこにはえらく剣幕な表情をした仙道先輩が立っていた。
『ど、どうしてここに!?』
私はすぐに先輩の元に駆け寄る。
仙道「リリコちゃんこそ何してんだよ!!!」
仙道先輩声を荒げながら私の両肩を掴んだ。
私が悪いのはもちろんなのだがこんな怖い仙道先輩見た事がなくて恐怖のあまり声が出なかった。
アヤコ「も、もしかしてリリコちゃんの彼氏って…仙道…?」
声が出せない私はコクンと小さく頷いた。
そして先ほどまでは楽しく盛り上がっていたこのテーブルも全員凍りついていた。
仙道「なぁ…どういう事なんだよ…?」
アヤコ「違うのよ、仙道!あたしが悪いの!あたしがリリコちゃんを騙してここに呼んで…!リリコちゃんは彼氏がいるからって帰ろうとしたけどあたしが無理にお願いしちゃっただけなのよ…!」
怯えているわたしの様子を見て代わりにアヤコさんが必死に弁明してくれた。
仙道「わかった…。とにかくリリコは連れて帰りますから…。」
こうして私は仙道先輩に手を引かれファミレスを出たのだった。
店を出ても私の手を引いたまま無言で歩き続ける仙道先輩。
いつもは私の歩くペースに合わせてくれる優しい彼も今日はよほど怒っているのかそんなことお構いなしにズカズカと歩き続ける。
こんなのいつもの仙道先輩じゃない……。
気がつけば私の目からはポロポロと涙が溢れていた。
ちゃんと謝らなきゃ…と私は力を振り絞って声を出した…。
『仙道…先輩…。』
私の言葉振り返った仙道先輩は私の顔をみるなり言葉よりも先に私をぎゅっと強く抱きしめた。
仙道「ごめんっ!!!!」
『え…?どうして先輩が謝るの…?』
私が仙道先輩の腕の中から彼の顔を覗くとそこにはいつもの仙道先輩がいた。
仙道「いや…だってさっきアヤコちゃんが言ってた通りだったら別にリリコちゃんは悪くないじゃん。現にアヤコちゃんの電話俺もすぐ横で聞いてたから騙されて行っただけって分かってたし…。」
『でも先輩…すっごく怒ってた…。』
先程の仙道先輩のことを思い出してしまいまた涙が溢れ出す。
仙道「あーっ、だからごめんって!もう泣かないで、リリコちゃん!」
そう言いながら仙道先輩は自分の制服の袖で私の涙を拭ってくれた。
そして何も言わずに私が落ち着くまでぎゅっとしながら私の頭を撫でてくれた。
仙道「どう?落ち着いた…?」
『はい…。本当にごめんなさい…。』
仙道「謝んなきゃいけないのは俺の方だ…。俺、本当にリリコちゃんに対して怒ってたやけじゃないんだ…。」
『じゃあどうして…?』
仙道「その…ファミレスに駆けつけたら…牧さんとリリコちゃんが楽しそうに話してたから…。なんかそれに…胸がムカッとしちゃって…。」
『え?ヤキモチ…?』
仙道「うん…。」
意外だった。
仙道先輩はいつも余裕そうでそんなヤキモチ妬くタイプには見えなかったから…。
そんな時、
越野「おーい、仙道!##NAME1##!」
と、次は越野先輩まで現れた。
おそらく走ってきたのであろう越野先輩は息を切らしていた。
越野「お前ら…っていうか主に仙道のことが心配でよ。」
『えっ?どういうこと?』
私には何が何だかさっぱり理解が出来ない。
越野「実は今日の合コン俺も誘われてたんだ。まぁ断ったんだけど今日やるってのは知ってたからさ。それでさっき仙道から##NAME1##が湘北マネに呼ばれて行ったって聞いたからもしかしてと思って仙道に伝えたらこいつ血相変えて飛び出して行きやがってよ。んで心配で追いかけてきたわけ。」
と、言いながら越野先輩は仙道先輩のお尻目掛けてケリを1発入れた。
『えっ?仙道先輩が…?』
越野「意外だろ?こいついつも##NAME1##の前ではクールぶってるけど、実際のところお前の事となると余裕ないみたいよ?この前お前と彦一が2人きりで備品の買い出しに出て行った時ですら物凄くイライラしてたくらいだから。」
仙道「おい、越野やめろ。」
越野「はいはい。じゃ俺は帰るよ。仙道、あんまり##NAME1##を困らせるなよ?」
こうしていろんな真相が明らかになり越野先輩は去って行った。
仙道「ごめん…。越野の言う通り俺、リリコちゃんのことが愛おしすぎて…リリコちゃんの事となると途端に余裕無くなっちまうんだ…。嫌いになった…?」
しばらくして仙道先輩が申し訳なさそうに口を開いた。
そしてそんな彼を今度は私からぎゅっと抱きしめた。
『こんな時に不謹慎かもしれないですけど…、仙道先輩がヤキモチ妬いてくれたのちょっと嬉しかったです…。』
仙道「え?」
『だって先輩いつもファンクラブの女の子たちからチヤホヤされて…、いつもヤキモチ妬いてるのは私だけだと思ってたから…。』
仙道「そんなわけ無いじゃん。俺だっていつもヤキモチ妬きっぱなしだぜ?部員たちはもちろんこの前田岡先生の車で送ってもらってたろ?あの時も実は俺最高にイライラしてた…。」
『あはは、先輩にもそんな可愛いところあったんですね。でも…もうあんな怖い先輩見たく無いから今後は気をつけます。』
仙道「うん…。そうしてくれると助かる。俺も可愛いリリコちゃんが心配だから今後も目を離さないようにするよ。」
『是非お願いします。』
私が笑いながらそう答えると今度は仙道先輩がぎゅっと抱きしめ返してくれた。
仙道「リリコちゃん…、本当はすげーカッコ悪い俺だけどさ…これからも好きでいてくれる…?」
『…もちろんです。』
私もさらに強く抱きしめ返した。
仙道「ありがとう…。愛してるよ、リリコちゃん。」
そうして仙道先輩は自分より30センチ以上も小さい私をそのまま抱き上げて唇にキスを落とすのだった。
【おわり】
『ど、どうしてここに!?』
私はすぐに先輩の元に駆け寄る。
仙道「リリコちゃんこそ何してんだよ!!!」
仙道先輩声を荒げながら私の両肩を掴んだ。
私が悪いのはもちろんなのだがこんな怖い仙道先輩見た事がなくて恐怖のあまり声が出なかった。
アヤコ「も、もしかしてリリコちゃんの彼氏って…仙道…?」
声が出せない私はコクンと小さく頷いた。
そして先ほどまでは楽しく盛り上がっていたこのテーブルも全員凍りついていた。
仙道「なぁ…どういう事なんだよ…?」
アヤコ「違うのよ、仙道!あたしが悪いの!あたしがリリコちゃんを騙してここに呼んで…!リリコちゃんは彼氏がいるからって帰ろうとしたけどあたしが無理にお願いしちゃっただけなのよ…!」
怯えているわたしの様子を見て代わりにアヤコさんが必死に弁明してくれた。
仙道「わかった…。とにかくリリコは連れて帰りますから…。」
こうして私は仙道先輩に手を引かれファミレスを出たのだった。
店を出ても私の手を引いたまま無言で歩き続ける仙道先輩。
いつもは私の歩くペースに合わせてくれる優しい彼も今日はよほど怒っているのかそんなことお構いなしにズカズカと歩き続ける。
こんなのいつもの仙道先輩じゃない……。
気がつけば私の目からはポロポロと涙が溢れていた。
ちゃんと謝らなきゃ…と私は力を振り絞って声を出した…。
『仙道…先輩…。』
私の言葉振り返った仙道先輩は私の顔をみるなり言葉よりも先に私をぎゅっと強く抱きしめた。
仙道「ごめんっ!!!!」
『え…?どうして先輩が謝るの…?』
私が仙道先輩の腕の中から彼の顔を覗くとそこにはいつもの仙道先輩がいた。
仙道「いや…だってさっきアヤコちゃんが言ってた通りだったら別にリリコちゃんは悪くないじゃん。現にアヤコちゃんの電話俺もすぐ横で聞いてたから騙されて行っただけって分かってたし…。」
『でも先輩…すっごく怒ってた…。』
先程の仙道先輩のことを思い出してしまいまた涙が溢れ出す。
仙道「あーっ、だからごめんって!もう泣かないで、リリコちゃん!」
そう言いながら仙道先輩は自分の制服の袖で私の涙を拭ってくれた。
そして何も言わずに私が落ち着くまでぎゅっとしながら私の頭を撫でてくれた。
仙道「どう?落ち着いた…?」
『はい…。本当にごめんなさい…。』
仙道「謝んなきゃいけないのは俺の方だ…。俺、本当にリリコちゃんに対して怒ってたやけじゃないんだ…。」
『じゃあどうして…?』
仙道「その…ファミレスに駆けつけたら…牧さんとリリコちゃんが楽しそうに話してたから…。なんかそれに…胸がムカッとしちゃって…。」
『え?ヤキモチ…?』
仙道「うん…。」
意外だった。
仙道先輩はいつも余裕そうでそんなヤキモチ妬くタイプには見えなかったから…。
そんな時、
越野「おーい、仙道!##NAME1##!」
と、次は越野先輩まで現れた。
おそらく走ってきたのであろう越野先輩は息を切らしていた。
越野「お前ら…っていうか主に仙道のことが心配でよ。」
『えっ?どういうこと?』
私には何が何だかさっぱり理解が出来ない。
越野「実は今日の合コン俺も誘われてたんだ。まぁ断ったんだけど今日やるってのは知ってたからさ。それでさっき仙道から##NAME1##が湘北マネに呼ばれて行ったって聞いたからもしかしてと思って仙道に伝えたらこいつ血相変えて飛び出して行きやがってよ。んで心配で追いかけてきたわけ。」
と、言いながら越野先輩は仙道先輩のお尻目掛けてケリを1発入れた。
『えっ?仙道先輩が…?』
越野「意外だろ?こいついつも##NAME1##の前ではクールぶってるけど、実際のところお前の事となると余裕ないみたいよ?この前お前と彦一が2人きりで備品の買い出しに出て行った時ですら物凄くイライラしてたくらいだから。」
仙道「おい、越野やめろ。」
越野「はいはい。じゃ俺は帰るよ。仙道、あんまり##NAME1##を困らせるなよ?」
こうしていろんな真相が明らかになり越野先輩は去って行った。
仙道「ごめん…。越野の言う通り俺、リリコちゃんのことが愛おしすぎて…リリコちゃんの事となると途端に余裕無くなっちまうんだ…。嫌いになった…?」
しばらくして仙道先輩が申し訳なさそうに口を開いた。
そしてそんな彼を今度は私からぎゅっと抱きしめた。
『こんな時に不謹慎かもしれないですけど…、仙道先輩がヤキモチ妬いてくれたのちょっと嬉しかったです…。』
仙道「え?」
『だって先輩いつもファンクラブの女の子たちからチヤホヤされて…、いつもヤキモチ妬いてるのは私だけだと思ってたから…。』
仙道「そんなわけ無いじゃん。俺だっていつもヤキモチ妬きっぱなしだぜ?部員たちはもちろんこの前田岡先生の車で送ってもらってたろ?あの時も実は俺最高にイライラしてた…。」
『あはは、先輩にもそんな可愛いところあったんですね。でも…もうあんな怖い先輩見たく無いから今後は気をつけます。』
仙道「うん…。そうしてくれると助かる。俺も可愛いリリコちゃんが心配だから今後も目を離さないようにするよ。」
『是非お願いします。』
私が笑いながらそう答えると今度は仙道先輩がぎゅっと抱きしめ返してくれた。
仙道「リリコちゃん…、本当はすげーカッコ悪い俺だけどさ…これからも好きでいてくれる…?」
『…もちろんです。』
私もさらに強く抱きしめ返した。
仙道「ありがとう…。愛してるよ、リリコちゃん。」
そうして仙道先輩は自分より30センチ以上も小さい私をそのまま抱き上げて唇にキスを落とすのだった。
【おわり】
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