ヤキモチ
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私は陵南バスケ部マネージャー1年、##NAME1##リリコ。
魚住さんたち3年が引退して新チームへ移行し数ヶ月が過ぎようとしていたこの日も放課後の部活が終わり皆んなが帰り支度を始めようとしていると…、
仙道「リリコちゃん、お疲れ様。」
『あっ、仙道先輩!お疲れ様です!』
この人はバスケ部キャプテン仙道彰。
ちなみに入学して間もなくの頃告白されて今は私の彼氏だったりする。
少しルーズなところもあるけどカッコ良くていつも優しくていざという時は頼りになるチームメイトからの信頼も厚い仙道先輩。
そんな彼の事が私は大好きなのだ。
仙道「さっき田岡先生が言ってたんだけど今週の日曜日体育館のメンテナンスだから部活休みだって。どっか出掛けようよ。」
『えっ本当ですか!?じゃあ釣りは?仙道先輩最近ずっと釣りに行けてなかったでしょ?』
仙道先輩はキャプテンに就任したと同時にサボりや遅刻の要因の一つであった大好きな釣りの禁止を田岡先生に言い渡されたのである。
仙道「えっ、釣り?そんなのリリコちゃんつまらないでしょ?そういや隣町にできたテーマパーク行きたがってたじゃん。そこにしようよ。」
『つまらなくないですよ!仙道先輩キャプテンになってから釣り行く時間なかなか無かったじゃないですか!久々のオフなんだから好きな事してくださいよ。』
正直私は大好きな仙道先輩と一緒ならどこへ出掛けたって楽しいし、いつも頑張っている彼を近くで見てきたからたまのオフぐらいは好きな事をしてリフレッシュして欲しい。
仙道「いや、久々のオフなのはリリコちゃんも一緒じゃん。いつも俺たちのために頑張って動いてくれてるんだからさ。」
『いやいや!でもマネージャーと比べたら先輩たちの方が遥かにいつも過酷なメニューこなして大変じゃないですか!』
仙道「いやいや!俺たちがそうやっていつも頑張れるのはリリコちゃんが支えてくれてるからであって…!」
どっちも引っ込みがつかなくなって討論がヒートアップし始めた頃…、
越野「ほらほらストップストップ!お前ら痴話喧嘩は他所でやれよな!」
と、副部長の越野先輩が私たちの間に割って入る。
仙道「ちょっと越野、聞いてくれよ!リリコちゃんがさぁ…。」
越野「はぁ…全部聞いてたよ。お前らがあんまりにもデカい声で喧嘩するから。」
越野先輩は呆れ顔である。
仙道「あ、聞いてた?じゃあ話は早いな。せっかくリリコちゃんの事を想って提案なのにひどくない!?」
『だから私だって仙道先輩のことを想って…!!』
越野「だーから!お前ら落ち着け!!あのな、良いか?こんなくだらない事で喧嘩してるバカップルは世界中探してもお前らくらいだぜ!?お互いがお互いの事好き過ぎてこんな事になっちゃってるだけなんだから喧嘩すんなバカップル!もうじゃんけんか何かで決めろよな!!」
それだけ吐き捨てるように言うと越野先輩は去って行って私たちは少し恥ずかしそうな顔をしながらお互い顔を見合わせてクスっと笑った。
仙道「ま、腹減ったしとりあえず飯でも食いに行くか。」
『ですね。』
そんなこんなで帰り支度を始めようとした時私のケータイが鳴り出した。
【着信:アヤコさん】
『ん?アヤコさんからだ。』
仙道「アヤコさんって…。あの湘北のマネージャーの?」
『あ、そうそう。一体なんだろ…?』
アヤコさんとは湘北との練習試合の時に同じ神奈川の高校のバスケ部マネージャー同士仲良くしようと言われ連絡先を交換したのだ。
しかし連絡が来ることなんて滅多にない。
いや、むしろこれが初めてかもしれないと思いながら私は電話に出た。
『もしもし?』
アヤコ「あっ、リリコちゃん?アヤコよ!久しぶり!」
受話器越しのアヤコさんはいつも通り元気そうだった。
『お久しぶりです、アヤコさん!今日はどうしたんですか?』
アヤコ「えーっと…、今日ね…!武里のマネージャーのマリちゃんと横浜北のマネージャーのナナミちゃんと三浦台のマネージャーのアカネちゃんと集まってご飯食べるのよ!だからもし良かったらリリコちゃんも来ないかなぁって思って連絡してみたんだけど…。」
『えっ、マネージャー会ですか?ちょっと面白そう…!』
アヤコ「そ、そうでしょ?だからリリコちゃんにも来て欲しいわ!」
『あっ…でも今日は…。』
仙道先輩とこれからご飯だったと思い出し断ろうとすると…、
仙道「せっかくだし行っといでよ。俺とは日曜日に一日中一緒に居られるんだからさ。」
と、電話の向こうのアヤコさんには聞こえないくらいの小声でささやくと私の頭をくしゃっと撫でた。
『あっ、やっぱりせっかくだし行きます…!』
私は仙道先輩に口パクでありがとうと伝えてアヤコさんにもそう返事をする。
アヤコ「あら、良かった!じゃあメールで場所送るから気をつけて来てちょうだいね!」
『お願いします!では後ほど!』
こうして私は電話を切った。
『ごめんなさい、仙道先輩!』
「謝んなくていいって。この分の埋め合わせは日曜日にしてもらうから。」
そう言いながら仙道先輩は私に笑いかけてくれて、その笑顔に私は胸がキュンたした。
この優しい仙道先輩のことが私はやっぱり大好きなのだと実感したのであった。
こうして私たちは一緒に学校を出て駅へ向かった。
仙道「んじゃ、気をてけてな。女子会が盛り上がりすぎてあんまり遅くならないようにな。」
『はーい。ってあれ?仙道先輩電車乗らないの?』
仙道先輩は自分は改札に入ろうとはせず私を見送ろうとしていた。
仙道「あぁ。越野たちがすぐそこのハンバーガー屋にいるらしいから俺もそっちに合流してくるわ。」
『あ、そうだったんですね。わざわざ送ってもらっちゃってごめんなさい!』
仙道「だから謝んなくて良いの!彼氏なんだから当たり前だろ?じゃあまた明日な!」
そう言いながらまた私の頭をくしゃっと撫でると仙道先輩は手を振りながら去って行った。
本当いつもカッコ良くて優しくて…。
去っていく彼の後ろ姿を見ながら、私なんかが彼女で良いのかなとつくづく思っていた。
魚住さんたち3年が引退して新チームへ移行し数ヶ月が過ぎようとしていたこの日も放課後の部活が終わり皆んなが帰り支度を始めようとしていると…、
仙道「リリコちゃん、お疲れ様。」
『あっ、仙道先輩!お疲れ様です!』
この人はバスケ部キャプテン仙道彰。
ちなみに入学して間もなくの頃告白されて今は私の彼氏だったりする。
少しルーズなところもあるけどカッコ良くていつも優しくていざという時は頼りになるチームメイトからの信頼も厚い仙道先輩。
そんな彼の事が私は大好きなのだ。
仙道「さっき田岡先生が言ってたんだけど今週の日曜日体育館のメンテナンスだから部活休みだって。どっか出掛けようよ。」
『えっ本当ですか!?じゃあ釣りは?仙道先輩最近ずっと釣りに行けてなかったでしょ?』
仙道先輩はキャプテンに就任したと同時にサボりや遅刻の要因の一つであった大好きな釣りの禁止を田岡先生に言い渡されたのである。
仙道「えっ、釣り?そんなのリリコちゃんつまらないでしょ?そういや隣町にできたテーマパーク行きたがってたじゃん。そこにしようよ。」
『つまらなくないですよ!仙道先輩キャプテンになってから釣り行く時間なかなか無かったじゃないですか!久々のオフなんだから好きな事してくださいよ。』
正直私は大好きな仙道先輩と一緒ならどこへ出掛けたって楽しいし、いつも頑張っている彼を近くで見てきたからたまのオフぐらいは好きな事をしてリフレッシュして欲しい。
仙道「いや、久々のオフなのはリリコちゃんも一緒じゃん。いつも俺たちのために頑張って動いてくれてるんだからさ。」
『いやいや!でもマネージャーと比べたら先輩たちの方が遥かにいつも過酷なメニューこなして大変じゃないですか!』
仙道「いやいや!俺たちがそうやっていつも頑張れるのはリリコちゃんが支えてくれてるからであって…!」
どっちも引っ込みがつかなくなって討論がヒートアップし始めた頃…、
越野「ほらほらストップストップ!お前ら痴話喧嘩は他所でやれよな!」
と、副部長の越野先輩が私たちの間に割って入る。
仙道「ちょっと越野、聞いてくれよ!リリコちゃんがさぁ…。」
越野「はぁ…全部聞いてたよ。お前らがあんまりにもデカい声で喧嘩するから。」
越野先輩は呆れ顔である。
仙道「あ、聞いてた?じゃあ話は早いな。せっかくリリコちゃんの事を想って提案なのにひどくない!?」
『だから私だって仙道先輩のことを想って…!!』
越野「だーから!お前ら落ち着け!!あのな、良いか?こんなくだらない事で喧嘩してるバカップルは世界中探してもお前らくらいだぜ!?お互いがお互いの事好き過ぎてこんな事になっちゃってるだけなんだから喧嘩すんなバカップル!もうじゃんけんか何かで決めろよな!!」
それだけ吐き捨てるように言うと越野先輩は去って行って私たちは少し恥ずかしそうな顔をしながらお互い顔を見合わせてクスっと笑った。
仙道「ま、腹減ったしとりあえず飯でも食いに行くか。」
『ですね。』
そんなこんなで帰り支度を始めようとした時私のケータイが鳴り出した。
【着信:アヤコさん】
『ん?アヤコさんからだ。』
仙道「アヤコさんって…。あの湘北のマネージャーの?」
『あ、そうそう。一体なんだろ…?』
アヤコさんとは湘北との練習試合の時に同じ神奈川の高校のバスケ部マネージャー同士仲良くしようと言われ連絡先を交換したのだ。
しかし連絡が来ることなんて滅多にない。
いや、むしろこれが初めてかもしれないと思いながら私は電話に出た。
『もしもし?』
アヤコ「あっ、リリコちゃん?アヤコよ!久しぶり!」
受話器越しのアヤコさんはいつも通り元気そうだった。
『お久しぶりです、アヤコさん!今日はどうしたんですか?』
アヤコ「えーっと…、今日ね…!武里のマネージャーのマリちゃんと横浜北のマネージャーのナナミちゃんと三浦台のマネージャーのアカネちゃんと集まってご飯食べるのよ!だからもし良かったらリリコちゃんも来ないかなぁって思って連絡してみたんだけど…。」
『えっ、マネージャー会ですか?ちょっと面白そう…!』
アヤコ「そ、そうでしょ?だからリリコちゃんにも来て欲しいわ!」
『あっ…でも今日は…。』
仙道先輩とこれからご飯だったと思い出し断ろうとすると…、
仙道「せっかくだし行っといでよ。俺とは日曜日に一日中一緒に居られるんだからさ。」
と、電話の向こうのアヤコさんには聞こえないくらいの小声でささやくと私の頭をくしゃっと撫でた。
『あっ、やっぱりせっかくだし行きます…!』
私は仙道先輩に口パクでありがとうと伝えてアヤコさんにもそう返事をする。
アヤコ「あら、良かった!じゃあメールで場所送るから気をつけて来てちょうだいね!」
『お願いします!では後ほど!』
こうして私は電話を切った。
『ごめんなさい、仙道先輩!』
「謝んなくていいって。この分の埋め合わせは日曜日にしてもらうから。」
そう言いながら仙道先輩は私に笑いかけてくれて、その笑顔に私は胸がキュンたした。
この優しい仙道先輩のことが私はやっぱり大好きなのだと実感したのであった。
こうして私たちは一緒に学校を出て駅へ向かった。
仙道「んじゃ、気をてけてな。女子会が盛り上がりすぎてあんまり遅くならないようにな。」
『はーい。ってあれ?仙道先輩電車乗らないの?』
仙道先輩は自分は改札に入ろうとはせず私を見送ろうとしていた。
仙道「あぁ。越野たちがすぐそこのハンバーガー屋にいるらしいから俺もそっちに合流してくるわ。」
『あ、そうだったんですね。わざわざ送ってもらっちゃってごめんなさい!』
仙道「だから謝んなくて良いの!彼氏なんだから当たり前だろ?じゃあまた明日な!」
そう言いながらまた私の頭をくしゃっと撫でると仙道先輩は手を振りながら去って行った。
本当いつもカッコ良くて優しくて…。
去っていく彼の後ろ姿を見ながら、私なんかが彼女で良いのかなとつくづく思っていた。
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