次の日練習が終わるとリリコ はいつも通り俺の元に駆け寄ってきた。



「神くん、昨日はごめんね。さっ、今日もシュート練習頑張ろ！」


リリコ そう言うとカゴからボールを取り出しパス出しを始めようとした。

そしてそれを俺は遮った。


『リリコ 、あのさ。もう自主練付き合ってくれなくていいから。』


「…えっ？」


『気持ちは嬉しいんだけどさ。やっぱ自主練は1人で集中してしたいんだ。だから…。』


今日この事をリリコ にちゃんと言うと決めていた。

##NAME2##は牧さんの彼女なんだ。
俺の練習なんかに毎日夜まで付き合わせるわけにはいかない。



「そ、そっか…。ごめんね。そんな事にも気付かなくて私、マネージャー失格だね。自主練、頑張って…。」


リリコ は泣きそうな顔をしながら走って行った。


どうしてリリコ がそんな悲しそうな顔するんだよ…。
泣きたいのはこっちだってのにさ。



追いかけるのは俺の役目じゃない。

そう自分に言い聞かせて俺はいつも通りシュート練習を始めたが今日は全く集中しきれずにシュート率はひどい物で時間もいつもの倍近く掛かってしまっていた。