鈍感な俺たち
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自主練が終わり、信長が腹が減ったとうるさいので駅前のモールのフードコートで腹ごしらえをした。
食後の運動にと2人でふらふらとモールを歩いていると通りすぎようとしたアクセサリーショップの中によく知っている顔を見つけ、思わず目を疑った。
… リリコと、牧さん…?
よく知る2人だ。見間違えるはずがない。
そこには嬉しそうにアクセサリーを選ぶリリコと、似合わない場所ですこし戸惑いながらも彼女に付き合っていると言った感じの牧さんがいた…。
「神さーん!あっちにスポーツショップありますよ!行きましょう!」
『あっ。うん。』
信長はどうやら2人が居たことに気づいていないようだったので、俺も平然を装った。
しかし心の中は穏やかではない。
2人は幼なじみと言っていたがもしかしてそういう関係なんだろうか…?
いや、そういう関係じゃないのならあんな店に2人でいるのはおかしい。
つまりそういう事なんだろう。
キャプテンとマネージャー。ましてや大人気のリリコと付き合っているなんて他の部員たちが知ったら大パニックだ。
牧さんのことだから、他の部員には黙っているんだろう…。
リリコももしかしたら俺に気があるんじゃないかなんて考えていた自分が恥ずかしくて悔しくて…。
いつもいつも俺の自主練習に付き合ってくれていたのは一体何だったんだろうか…。
その日はもう気が気じゃなかった。