鈍感な俺たち
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ある日、部活が終わりいつも通り自主練を始めようとするとリリコが俺の所に駆け寄ってきた。
「神くん、ごめん。私今日はちょっと用事があるから帰らなきゃいけないの…。」
申し訳なさそうにリリコは言った。
『はははっ。謝らないでよ。むしろいつも練習に付き合わせちゃってごめん。』
俺も申し訳なさそうにそう答えると、
「神くんこそ謝んないでよ。私が好きでやってることなんだからさ。」
そして2人で顔を見合わせてクスクスと笑った。
リリコがいないから1人で練習をしていたら何故かその日は信長も自主練で残っていた。
『信長が自主練なんて珍しいね。どうしたの?』
「カーッカッカ!神さん!このナンバーワンルーキー清田信長だって毎日自主練を欠かさないんすよ!」
『えっ?そうなの?だっていつもは練習が終わったら…。』
「いつもは公園に移動して練習してるんすよ!神さんとリリコさんの邪魔しちゃ悪いなと思ってね!カッカッカー!」
『はははっ。信長、気を遣ってくれてたんだね。でも俺とリリコは別にそんな関係じゃないよ?』
「えっ?そーなんすか?でも2人が両想いだってのは誰が見たってわかることですよ。このこのーっ!」
『はははっ。それはどーかな。』
茶化す信長を俺は笑って誤魔化した。
付き合ってるんでしょ?とか好きなんでしょ?とか聞かれる事は多かったけど俺もリリコも笑って誤魔化すことが多かった。