鈍感な俺たち
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「あれ…?神くん、まだ練習してたんだ。」
そこにはとっくに帰ったはずの山城さんがいた。
『あ、うん。でもそろそろ帰ろうかなって思ってたんだ。山城さんはどうしたの?』
「私は忘れ物取りに来たの。神くん、監督に言われたことそんなに悔しかったんだね。ケロっとしてたからてっきり全然悔しくないのかと思ってた。」
クスクス笑いながら言う山城さん。
『はははっ。山城さんは随分はっきりとものを言うね。そりゃ悔しいよ。でも俺は絶対のし上がってやるよ。』
「あっ、ごめん…。よく言われるの。でも神くんは普段のほほんとしてるのに実は熱い男だったんだね!
よしっ!じゃあ私がパス出して上げるからもう300本!」
山城さんは制服の袖をまくり何故かやる気満々だ。
『えっ?俺、そろそろ帰るって言ったよね…?』
そんな山城さんの様子とは逆に俺は頭をぽりぽり掻きながら苦笑いで答える。
「のし上がるんでしょ?ほらっ!」
そう言ってリリコは神にパスを出した。
そしてこの日から俺は練習後、毎日500本のシュート練習を欠かしたことはない。
そして[#dn=2#]さんも毎日俺の自主練に付き合ってくれた。
どうしてここまでしてくれるのかと尋ねると、
「うーん…。クラスメイトのよしみかな。」
なんて彼女は笑いながら答えた。
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その自主練は2年になった今も続いていて、リリコも相変わらず練習に付き合ってくれている。
そしてそんな明るくて一生懸命で優しい彼女に俺はいつしか恋をしていた。