蝸牛の角がこちらを見据える、きっと其れと同じこと…
欄干より来たる星たち、きっと其れ等と同じこと…

星の一つをまばらに見れば、ひび割れの痕と輝きが、…
元より浅いひび割れだ、赤い石を体に伝え…

取りい出したるスピネルは、赤色をして君へと伸びた…
ひび割れが埋まる頃、君の瞳に光を見た…

そうして幾つかの色の後、道を見やれば影ばかり…
白い、白い影なので、ちらほら消える傘…

落下傘ども一つ鳴り、二つ鳴り…
それで良いのです、ひび割れ一つ、一つ、…

そうして幾ら、幾ら、歩むともそうなのです…
登ろうと、登ろうと、そうなのです…

蝸牛の角がこちらを見据える、きっと其れと同じこと…
欄干より来たる星たち、きっと其れ等と同じこと…