1章
夢小説設定
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私の名前は山猫鈴。今日からかの有名な雄英高校に通います。私は他の方より小さいので早めに家を出たのですが学校に着いたのはギリギリの時間になってしまいました。
広い廊下を駆け足で進むと1-Aと書かれた扉の所で数人の同級生が話し込んでいるではないですか。何やら盛り上がっていて話し掛けるのを躊躇いましたがこのままだと遅刻になりそうなので勇気を振り絞ることにします。
「すみません。足下失礼しますにゃ」
「あ、ごめんなさい……え?」
通ったときに上から視線を感じましたが気にしないで教卓に登り黒板に張り出されてる座席表で自分の席を確認する。どうやら窓側の1つだけとび出た後ろの席が私の席だそうです。
降りようと方向転換するとクラスメイトの呆けた顔がたくさん。何だろうと首を傾げると一斉に叫ばれた。
「「「猫ォォォオ!!?」」」
私の名前は山猫鈴。元・山猫でいまは仙狸という妖怪ですにゃあ。
何故中国の妖怪である私が日本にいるかというと、私のお師匠に勧められたから。
お師匠曰く、日本には“サシミ”という美味しいお魚料理があり、お魚大好きな私は“サシミ”を求めてやって来た。ただ、人間とは面倒なものでお金を払わないと“サシミ”が食べられないのでお金を稼ぐ事にしました。
どうやって稼ごうかと悩んでいるとホームステイ先であるお師匠のご友人が高校の校長を勤めていると知りました。
彼の高校では数多くの有名なヒーローを排出していて、ヒーローならお金も稼げますしお師匠からの課題もクリア出来そうなので迷わず一般入試を受けました。
しかしヒーロー社会の現代、私のような人外は大して珍しくないはずなのですが何故こんなにも驚かれているのでしょう。とりあえず1つ訂正をしておかなければ。
「私はただの猫じゃないにゃあ。仙狸という妖怪にゃ」
「「「妖怪ィィィイ!!!?」」」
「息ピッタリにゃね」
1人関心していると横からタックルするかの勢いで抱きつかれる。
「可愛ええ!!っていうか、毛並みツヤツヤのフワフワ!気持ちいい〜」
「自慢の毛並みですにゃあ」
「う、麗日さん!?」
先程足下を通らせてもらった女子に頭を撫で回される。毛並みを褒めてくれるのは嬉しいけど、これじゃあグシャグシャになるにゃあ。
彼女の手から逃れようと体を捩ってると何とも覇気のない男性の声が聞こえてくる。
「お友達ごっこしたいなら他所へ行け。ここはヒーロー科だぞ…それと山猫、教卓には登るな」
「すみませんにゃ」
誰だかわからないけど注意されたのですぐに教卓から飛び降りる。それを見届けた男はムクリと起き上がり黄色い寝袋からノソノソと出てくる。
「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限。君達は合理性に欠くね。担任の相澤消太だ、よろしくね」
にゃんと…担任だったのね。
相澤先生の指示で私の体に合った小さめのジャージをもらい先に着替えてた女子を観察しながら見様見真似で身につけていく。
グラウンドに着くと個性把握テストというものが始まりいまは50メートル走という競技中。よくわからないけど向こうにある変な機械の前にいればいいのね。
最後に名前を呼ばれ白線の前に立つ。この距離なら神足通で移動した方が速い。合図と同時に機械の前に降り立つ。
「0秒08」
「「「……は?」」」
これで合ってるのかチラリと相澤先生を見ると軽く目を見開きながらも頷いてくれる。
次は握力。前の子が測り終わったので借りようと手を伸ばすがそこでふと気づく。
「その手じゃ持てませんわね。先生に代わりの物がないか聞いてみましょう」
「大丈夫にゃ」
人に化ける為にジャンプして空中でクルリと回る。この時に服を着てるイメージをしないと裸のまんまなのよね。
耳と尻尾を残し人型になると驚かれた。
「まぁ!?山猫さんは人になれますのね!」
「鈴でいいにゃあ。で、この機械はどうやって使うにゃ?」
「でしたら私のことは百とお呼び下さい!それで測定器の使い方でしたわね」
その後の競技もわからない事があればモモに聞きながらどんどん進めていく。呆れずに丁寧に教えてくれるモモはいい人にゃ。
結果は3位。立ち幅跳びや持久走はよかったけど握力や上体起こしが駄目だった。
「ちなみに除籍は嘘な。君らの個性を最大限引き出す合理的虚偽」
「「「はぁぁあ!!!」」」
「あんなの嘘に決まってるじゃない。ちょっと考えればわかりますわ」
「私はわからなかったにゃ。モモはすごいにゃあ」
頭上にあるモモの顔を見上げながら褒めると頭を撫でられる。頭を撫でる習慣でもあるのかなぁ。
「…山猫、何で八百万に抱えられてんだ」
「知らないにゃ」
テスト終了後、制服に着替えようと体操服を脱いでるといつの間にか手に猫用ブラシを持ったモモに捕まりブラッシングされる。少し乱れた毛並みは元通りになり、彼女に抱えられながら教室へと戻った。
広い廊下を駆け足で進むと1-Aと書かれた扉の所で数人の同級生が話し込んでいるではないですか。何やら盛り上がっていて話し掛けるのを躊躇いましたがこのままだと遅刻になりそうなので勇気を振り絞ることにします。
「すみません。足下失礼しますにゃ」
「あ、ごめんなさい……え?」
通ったときに上から視線を感じましたが気にしないで教卓に登り黒板に張り出されてる座席表で自分の席を確認する。どうやら窓側の1つだけとび出た後ろの席が私の席だそうです。
降りようと方向転換するとクラスメイトの呆けた顔がたくさん。何だろうと首を傾げると一斉に叫ばれた。
「「「猫ォォォオ!!?」」」
私の名前は山猫鈴。元・山猫でいまは仙狸という妖怪ですにゃあ。
何故中国の妖怪である私が日本にいるかというと、私のお師匠に勧められたから。
お師匠曰く、日本には“サシミ”という美味しいお魚料理があり、お魚大好きな私は“サシミ”を求めてやって来た。ただ、人間とは面倒なものでお金を払わないと“サシミ”が食べられないのでお金を稼ぐ事にしました。
どうやって稼ごうかと悩んでいるとホームステイ先であるお師匠のご友人が高校の校長を勤めていると知りました。
彼の高校では数多くの有名なヒーローを排出していて、ヒーローならお金も稼げますしお師匠からの課題もクリア出来そうなので迷わず一般入試を受けました。
しかしヒーロー社会の現代、私のような人外は大して珍しくないはずなのですが何故こんなにも驚かれているのでしょう。とりあえず1つ訂正をしておかなければ。
「私はただの猫じゃないにゃあ。仙狸という妖怪にゃ」
「「「妖怪ィィィイ!!!?」」」
「息ピッタリにゃね」
1人関心していると横からタックルするかの勢いで抱きつかれる。
「可愛ええ!!っていうか、毛並みツヤツヤのフワフワ!気持ちいい〜」
「自慢の毛並みですにゃあ」
「う、麗日さん!?」
先程足下を通らせてもらった女子に頭を撫で回される。毛並みを褒めてくれるのは嬉しいけど、これじゃあグシャグシャになるにゃあ。
彼女の手から逃れようと体を捩ってると何とも覇気のない男性の声が聞こえてくる。
「お友達ごっこしたいなら他所へ行け。ここはヒーロー科だぞ…それと山猫、教卓には登るな」
「すみませんにゃ」
誰だかわからないけど注意されたのですぐに教卓から飛び降りる。それを見届けた男はムクリと起き上がり黄色い寝袋からノソノソと出てくる。
「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限。君達は合理性に欠くね。担任の相澤消太だ、よろしくね」
にゃんと…担任だったのね。
相澤先生の指示で私の体に合った小さめのジャージをもらい先に着替えてた女子を観察しながら見様見真似で身につけていく。
グラウンドに着くと個性把握テストというものが始まりいまは50メートル走という競技中。よくわからないけど向こうにある変な機械の前にいればいいのね。
最後に名前を呼ばれ白線の前に立つ。この距離なら神足通で移動した方が速い。合図と同時に機械の前に降り立つ。
「0秒08」
「「「……は?」」」
これで合ってるのかチラリと相澤先生を見ると軽く目を見開きながらも頷いてくれる。
次は握力。前の子が測り終わったので借りようと手を伸ばすがそこでふと気づく。
「その手じゃ持てませんわね。先生に代わりの物がないか聞いてみましょう」
「大丈夫にゃ」
人に化ける為にジャンプして空中でクルリと回る。この時に服を着てるイメージをしないと裸のまんまなのよね。
耳と尻尾を残し人型になると驚かれた。
「まぁ!?山猫さんは人になれますのね!」
「鈴でいいにゃあ。で、この機械はどうやって使うにゃ?」
「でしたら私のことは百とお呼び下さい!それで測定器の使い方でしたわね」
その後の競技もわからない事があればモモに聞きながらどんどん進めていく。呆れずに丁寧に教えてくれるモモはいい人にゃ。
結果は3位。立ち幅跳びや持久走はよかったけど握力や上体起こしが駄目だった。
「ちなみに除籍は嘘な。君らの個性を最大限引き出す合理的虚偽」
「「「はぁぁあ!!!」」」
「あんなの嘘に決まってるじゃない。ちょっと考えればわかりますわ」
「私はわからなかったにゃ。モモはすごいにゃあ」
頭上にあるモモの顔を見上げながら褒めると頭を撫でられる。頭を撫でる習慣でもあるのかなぁ。
「…山猫、何で八百万に抱えられてんだ」
「知らないにゃ」
テスト終了後、制服に着替えようと体操服を脱いでるといつの間にか手に猫用ブラシを持ったモモに捕まりブラッシングされる。少し乱れた毛並みは元通りになり、彼女に抱えられながら教室へと戻った。