太陽と月(長編)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その後治療中のイヴァンが不在の間、ジャズとミカヅキが守護者となった。
最初は慣れないことがあったが、日が経つにつれて少しずつ慣れてきた。話せる金属生命体も徐々に増えてきたがまだ話せていない金属生命体もいる。これに関しては人間嫌いな奴もいるので仕事以外無理に話しかけないようにしているし、そこは個人の自由でいいかと悠は何も言わない。
そして、4月になった頃。
淡いピンクの桜が咲き始めた月で新入生が入学、3年生にとって最後の年となった年月。
言わば出会いと別れの季節である。
悠も3年になってもうこんな年かとまた18の女子高校生が老人臭いことを内心呟く。
最初は長かったように感じたが、今になって短いなとよく先輩が言ってとことを思い出して年月が経って改めて実感する。
入学式ゆえか今日は午前中のみだったので学校が終わった後、職場に向かう予定なのでバイクに乗って家に帰宅する。
家に到着し、簡単なセキュリティで自動でドアが開いてガレージの中に入って停車させるが何も喋らなかった。偶にその姿を見ると心の中に空洞ができた感覚があったが、思い出して泣いていても何も変わらない。
アイツは今治療中でいつか帰ってくることを待とうと悠は待ち続けている。
それにイヴァンはバイクの他にも隣にある白のランボルギーニ…ではなく新しい車、叔父の初マイカーだ。
聞けば、あの白のランボルギーニは叔父が若かった頃、内定祝いのために叔父の父と母……つまり私にとって父方の祖父母が購入してくれたとのこと。
叔父はいつか貯まったら自分が乗りたい車を購入しようと目標を立てていたが、祖父母がそれを知らずに内定祝いのために購入したとのことを知って喧嘩になってしまったが、結局のところ祖父母の厚意に負けてしまって自分では乗れない車を慣れるまでガチガチになりながら乗る羽目になった。
それを聞いたときはそりゃあそうなるわなとあっさり納得した。
金額もそうだが、どっからそんなお金があったんだと祖父母に聞きたいが、失礼な話で逆に聞けない…というより聞きたくない。
閑話休題
バイクから降りた悠はリュックを地面に置いて新たな相棒に声を掛ける。
「ミカヅキ~、もう着いたから動いていいぞ」
悠の言葉に反応するミカヅキはリュックの中身でゴソゴソを動く中、スポンッと短棒姿のミカヅキがリュックの外に出る。
「相棒になったとは言え、こんな狭いところでごめんな。けど、もう家だから大丈夫だぞ」
安心できるようにミカヅキに声をかけると長い時間から解放されたせいか猪並みに突進して思わず、ヴッと素が出た。
「わ、分かった分かった。嬉しいのはよく伝わったから、落ち着け」
窘めるように言うとさっきより動きが緩くなっていくのが分かる。
とりあえず一安心して胸をなでおろし、準備にしようと家に入り、悠の後を追うようについていくミカヅキ。
家に入って着替えを見せないために少し待ってほしいとミカヅキに伝えてすぐに準備を整える。
約5分後、準備を整えた悠は部屋から出てミカヅキと共に再び車庫に向かう。
何故車庫に向かうかって?
ラチェットが開発したワープ装置(【長編 勧誘】を見ればわかる)がガレージ内に設置してあるからだ。
怪我が完治した後、ラチェットから『この装置を設置すれば君の家にあるガレージ内につながる』と最初は怪訝に思って試しにやってみるとホントに見慣れたガレージ内が目の前にあった。
この瞬間、悠はラチェットのことを敵に回したら終わりだなと悟った。
そんなことを考えてるとガレージ内にある装置の前に到着し、セキュリティは顔と手の認証のみで解除可能。ロックを解除し終えたら装置を起動すると眩い光が二人を呑み込んでいく。
一方、NEST基地のある自室。
誰もいない暗い自室で突然、光出す。光が消えると同時に悠とミカヅキが現れて悠は持ってきた荷物をロッカーに置いて必要な物だけ所持して、職場に向かう。
NEST専用の認証カードで解除して進み、所々職場の人達とすれ違っては軽い挨拶をして歩いていき、格納庫へ向かう。
これ私の日常である。
______________________________
プロローグっぽくなってしまった………(Ω\ζ°)チーン