太陽と月(長編)
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本当に大事なことは伝えて下せぇ、レノックスさん。
あの後ジャズの衝撃発言に問い詰める悠。
詳細を聞くと現在進行形でラチェットのラボで治療中のイヴァン。
今まで悠と二人で一緒にいたはずが、事件をきっかけに悠はNEST基地で見習いアドバイザーとして働いている。
しかし、悠は日本の高校生で18の未成年。
いつどこ現れるか分からない反ディセプティコン、各国のどこかに潜んでいることもあり、日本にも潜んでいる可能性がある。
オールスパークの持ち主である悠に危害に遭うのも予想がつき、両軍のリーダーと上層部の人間と話し合った結果…両軍の中から1名、守護者が任命という形になった。
…のだが、形は決まったものの誰が守護者になるのか困難している中、ジャズが自主的に守護者になると名乗り出た。
そしてイヴァンが不在中、悠の守護者はジャズに任命された。
『まぁ、ざっとこんなところ…って言いたいところなんだが、凄い顔になってるぞ?』
「ハハハッ、なんのことかな?」
まるで現実逃避したいかのように遠い目になる。
仕方なかろう。自分でもジャズと相棒ということにあまり実感がないし、突然の爆弾発言で湯気が出そうだ。
なんとか情報を整理しようとする悠。守護者の件もそうだが、そばにいたミカヅキは悠の前まで移動する。
「お、おい…どうした、ミカヅキ?」
『……』
目の前に来たことで悠は戸惑う。いきなりのことで目をぱちくりしするが、すぐに気を取り戻して様子を伺うとミカヅキの方からギリギリと金属音が聞こえ唸っているように見える。
一体どうしたんだろうと声を掛けるが、ジャズは何かに気が付いたような表情に変わる。
『あ~…、そういうことか』
「え、なんか分かったのか?」
『もしかしてだが…ヤキモチしているんじゃないか?』
「焼き餅?どこにそんな季節外れな食べもんあるんだよ?」
『そっちの焼き餅じゃねェからな!?嫉妬の方だからな!』
「は、……嫉妬?」
しっと……嫉妬…ヤキモチ……?ミカヅキが................?と聞き慣れない単語に宇宙を眺める猫のような顔になっていく。
悠にとって今まで向けられたことがない感情にどう返事すればいいのか解らないからだ。
視線を変えて当のミカヅキを見ると図星だったのか唸る声が減っていくと同時に悠のもとへ近づき、さっきより弱い力ですり寄ってくる。
『俺の考えなんだが、捨てられるって思うんじゃないか?』
「捨てられる?」
『あぁ、俺とミカヅキは今日初めて守護者の立場になっただろう?ミカヅキにとって俺は初対面ってこともあるが、俺が悠の守護者に任命した話になったら自分から離れてしまうんじゃないかって思って威嚇したんじゃないのか?』
「…」
ジャズの的確な答えにだったのか再び唸る声を上げ始めるミカヅキに図星だなと内心呟きながら余裕を持って笑うジャズ。
段々唸り声を上げていくと黙っていた悠はミカヅキを目を細めて静かに撫で始める。
「ミカヅキはさ、今日初めてシミュレーション戦闘で私と一緒に戦ったじゃん。そんでもってミカヅキにとって初めで私の相棒になったけど、ジャズがイヴァンの代わりの守護者の話になって、もしかして自分から離れてしまうんじゃないかって思ってしまったんじゃないか?」
と普段より柔らかい声色にジャズは思わずアイカメラをぱちくりし、ミカヅキは悠の答えが当たったのか幼い子供のように悠にくっついて密着させる。それに対し悠は当たったんだなとばかりミカヅキを撫で続ける。
その様子にジャズは思った。働き始めて数日しか経っていない悠の姿はキャップ帽を被っているせいかあまり表情が見えない、もしくは顔を出さなかった。
けど、今の悠の姿は想像することがない声と表情にスパークが刺激され悠を眺めてしまう。
「ともあれ、二人は相棒……守護者?なのか、まぁこの際、同じ言葉だな。今日から同じ立場になったんだろ?いきなりのことで驚いてるけど、こんな自分でよければ構わんよ。それについて、二人はどうする?」
真剣な表情でチラリと見える海のようなエメラルドグリーンの瞳がまっすぐ捉える。
ミカヅキは悠の言葉に一度身を引き、悠の額にコツリと触れる。ミカヅキなりの肯定なんだろうと悠は理解する。
それと同時にジャズは悠のもとへ近付く。ジャズの真面目な顔ってこんな顔なんだなと眺めていると口が開く。
『俺は…アンタと最初会った時、トんだじゃじゃ馬だと思ってた。だが、働いてから解らなくなった。普段被ってるキャップのせいか顔が全く変わらねェんだよな。
それが何日か続いちまうとスパークがむずがゆくて違和感が残っちまった時があった。そんな感覚を引きずっていって、今の悠の顔を見て違和感が消えたんだ。そのことに一番驚いたが、逆に気づいたことが解った。
俺は悠がどんな気持ちになっているのかどんな顔をするのか知りたくなっちまった、つーか……あー要は相棒である悠のことを守護者である俺も知りてェんだ、何もわからずのままだと守護者っては名乗れねェからな』
なんか初っ端からディスってんなと思ったが後で説教しようと内心誓う悠だが、ジャズの本心のほうに再びポカンとしてしまった。
言い切ったジャズはポリポリと頬を掻くが、自分の言ったセリフにこれ恥ずかしいこと言ってしまったのでは?いやいやセーフでは?と半々な気持ちに押されて悩まされる。
そんなことを考えてるとポカンとした悠は気を取り戻し、数分理解したのか重い口を開く。
「それは…OKってことでいいか?」
『あぁ』
ジャズの答えに悠は、ジャズの手を小さい手で握りフッと少し口角を上げる。
「これからよろしく。ジャズ、ミカヅキ」
太陽の光に照らされた悠の顔は輝いて見えた。
あの後ジャズの衝撃発言に問い詰める悠。
詳細を聞くと現在進行形でラチェットのラボで治療中のイヴァン。
今まで悠と二人で一緒にいたはずが、事件をきっかけに悠はNEST基地で見習いアドバイザーとして働いている。
しかし、悠は日本の高校生で18の未成年。
いつどこ現れるか分からない反ディセプティコン、各国のどこかに潜んでいることもあり、日本にも潜んでいる可能性がある。
オールスパークの持ち主である悠に危害に遭うのも予想がつき、両軍のリーダーと上層部の人間と話し合った結果…両軍の中から1名、守護者が任命という形になった。
…のだが、形は決まったものの誰が守護者になるのか困難している中、ジャズが自主的に守護者になると名乗り出た。
そしてイヴァンが不在中、悠の守護者はジャズに任命された。
『まぁ、ざっとこんなところ…って言いたいところなんだが、凄い顔になってるぞ?』
「ハハハッ、なんのことかな?」
まるで現実逃避したいかのように遠い目になる。
仕方なかろう。自分でもジャズと相棒ということにあまり実感がないし、突然の爆弾発言で湯気が出そうだ。
なんとか情報を整理しようとする悠。守護者の件もそうだが、そばにいたミカヅキは悠の前まで移動する。
「お、おい…どうした、ミカヅキ?」
『……』
目の前に来たことで悠は戸惑う。いきなりのことで目をぱちくりしするが、すぐに気を取り戻して様子を伺うとミカヅキの方からギリギリと金属音が聞こえ唸っているように見える。
一体どうしたんだろうと声を掛けるが、ジャズは何かに気が付いたような表情に変わる。
『あ~…、そういうことか』
「え、なんか分かったのか?」
『もしかしてだが…ヤキモチしているんじゃないか?』
「焼き餅?どこにそんな季節外れな食べもんあるんだよ?」
『そっちの焼き餅じゃねェからな!?嫉妬の方だからな!』
「は、……嫉妬?」
しっと……嫉妬…ヤキモチ……?ミカヅキが................?と聞き慣れない単語に宇宙を眺める猫のような顔になっていく。
悠にとって今まで向けられたことがない感情にどう返事すればいいのか解らないからだ。
視線を変えて当のミカヅキを見ると図星だったのか唸る声が減っていくと同時に悠のもとへ近づき、さっきより弱い力ですり寄ってくる。
『俺の考えなんだが、捨てられるって思うんじゃないか?』
「捨てられる?」
『あぁ、俺とミカヅキは今日初めて守護者の立場になっただろう?ミカヅキにとって俺は初対面ってこともあるが、俺が悠の守護者に任命した話になったら自分から離れてしまうんじゃないかって思って威嚇したんじゃないのか?』
「…」
ジャズの的確な答えにだったのか再び唸る声を上げ始めるミカヅキに図星だなと内心呟きながら余裕を持って笑うジャズ。
段々唸り声を上げていくと黙っていた悠はミカヅキを目を細めて静かに撫で始める。
「ミカヅキはさ、今日初めてシミュレーション戦闘で私と一緒に戦ったじゃん。そんでもってミカヅキにとって初めで私の相棒になったけど、ジャズがイヴァンの代わりの守護者の話になって、もしかして自分から離れてしまうんじゃないかって思ってしまったんじゃないか?」
と普段より柔らかい声色にジャズは思わずアイカメラをぱちくりし、ミカヅキは悠の答えが当たったのか幼い子供のように悠にくっついて密着させる。それに対し悠は当たったんだなとばかりミカヅキを撫で続ける。
その様子にジャズは思った。働き始めて数日しか経っていない悠の姿はキャップ帽を被っているせいかあまり表情が見えない、もしくは顔を出さなかった。
けど、今の悠の姿は想像することがない声と表情にスパークが刺激され悠を眺めてしまう。
「ともあれ、二人は相棒……守護者?なのか、まぁこの際、同じ言葉だな。今日から同じ立場になったんだろ?いきなりのことで驚いてるけど、こんな自分でよければ構わんよ。それについて、二人はどうする?」
真剣な表情でチラリと見える海のようなエメラルドグリーンの瞳がまっすぐ捉える。
ミカヅキは悠の言葉に一度身を引き、悠の額にコツリと触れる。ミカヅキなりの肯定なんだろうと悠は理解する。
それと同時にジャズは悠のもとへ近付く。ジャズの真面目な顔ってこんな顔なんだなと眺めていると口が開く。
『俺は…アンタと最初会った時、トんだじゃじゃ馬だと思ってた。だが、働いてから解らなくなった。普段被ってるキャップのせいか顔が全く変わらねェんだよな。
それが何日か続いちまうとスパークがむずがゆくて違和感が残っちまった時があった。そんな感覚を引きずっていって、今の悠の顔を見て違和感が消えたんだ。そのことに一番驚いたが、逆に気づいたことが解った。
俺は悠がどんな気持ちになっているのかどんな顔をするのか知りたくなっちまった、つーか……あー要は相棒である悠のことを守護者である俺も知りてェんだ、何もわからずのままだと守護者っては名乗れねェからな』
なんか初っ端からディスってんなと思ったが後で説教しようと内心誓う悠だが、ジャズの本心のほうに再びポカンとしてしまった。
言い切ったジャズはポリポリと頬を掻くが、自分の言ったセリフにこれ恥ずかしいこと言ってしまったのでは?いやいやセーフでは?と半々な気持ちに押されて悩まされる。
そんなことを考えてるとポカンとした悠は気を取り戻し、数分理解したのか重い口を開く。
「それは…OKってことでいいか?」
『あぁ』
ジャズの答えに悠は、ジャズの手を小さい手で握りフッと少し口角を上げる。
「これからよろしく。ジャズ、ミカヅキ」
太陽の光に照らされた悠の顔は輝いて見えた。