太陽と月(長編)
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更衣室に戻った後、弁当だけ持ってミカヅキと一緒に格納庫に出て外に足を運ぶ。
歩いていくと何一つもない雲に青い空、丁度いいくらいの吹き風
まさに弁当日和にはうってつけだと言いたいことだが別のところへ向かう。
数分歩き、ある格納庫に入る。
この格納庫はもう誰も使われない、言わば廃墟も同然。
どうしてこんな場所だって?最近見つけた場所でベンチみたいに座る場所がないし、騒ぐ声は慣れているがどっちかって言うとあまり好まないのに近い。
見れば天井と壁は各所で崩れ落ち、鉄の扉は赤く錆び、鋭利な刃やへこんだ跡が残っていた。
あんなところにへこみあるわとぼんやり眺めながらコンテナに登って座り込む。
ここなら風通しいいし、いいかと弁当を取ろうとすると遠くから走る音が聞こえる。
スキッズかマッドフラップ辺りだろうかと一瞬思ったが、走る音が違う。誰だろうと音を頼りに視線を向けるとシルバーソルスティスもといジャズ此方へ向かって走ってくるのが見えた。
走っている様子を眺めていると扉が剝がれているせいかジャズは軽々と格納庫に進入し、悠がいるコンテナの前へ近づきロボットへと変形する。
『よォ、悠。こんなシケた場所でランチか?』
フェイスパーツが動いているせいか人間臭く感じてしまう。相変わらず起用にやるなと片隅にあった。
「よっす、ジャズ。まあそんなとこよ。それよか、どうしたの?何かあった?」
『アンタがこの格納庫に入ってるところと見つけて来てみたんだ……って、お、そいつの話は本当だったんだな』
「そいつってミカヅキのこと?」
『もう名前まで付けたのか?』
「うん。最初はただの武器だったんだけど、何故か私だけ懐かれて…時間が経つにつれて通じるようになって付けたってわけよ」
『通じるって、喋れるのか?ソイツ』
「基本的には喋れないけど、この星の言葉通じてるし喋れない代わりに簡単なジェスチャーでなんとなく分かる」
ケロっとした悠の表情に対しジャズは訝しげる表情で悠のもと近づく。ジャズの視点から見ればどんな原理か知らないが空中に浮いてるだけの短棒にしか見えない。
え、近くね?というくらいの距離の近さに思わず凝視する。
「?何か顔ついてる?」
『いや…、なんつーか初っ端からハードル上げすぎじゃね?…』
「確かにそれはあったけど、ミカヅキにとってこれが普通って思ってるからあんまり気にならないな」
『マジか』
「大マジ。ま、要は気にするなってこと」
私とてまさかここまで言われるとは思いもよらなかったし、こんな出来事があることすら予想できない。人生って何が起こるか分からないから楽しい反面、厄介だなと内心呟く。
『にしても、さっきアイアンハイドから貰った戦闘シミュレーションの映像を確認したんだが…どっからそんな力が出てるんだよ?あと前々から気になってたが戦い慣れてる動きだが、何かやっていたのか?そr「ちょっ、質問が多い」わ、悪い』
質問の嵐に制止する悠。放っておけば質問ロングブレスするからと予感が的中したので、制止して良かった。
ナイス、自分
「ジャズの話を聞いた限りのことだが、まぁまず子供の頃から身体が丈夫なところとイヴァンと一緒に鍛錬したこと、小学校から中学校まで武道のクラブやってたこと、あとは…………あー……」
『?何かあるのか?』
「あるっちゃあるが、個人的にちょっと言いづらい内容……」
『ヘェ~……?』
生半可な返事でジーッと悠を凝視するジャズ。
オイなんだ。そんな顔でこっち見るな、バイザー叩き割るぞ。
「…ちなみ聞くけど、誰かにバラす予定は?」
『全くもってないぜ。寧ろ”相棒”の秘密をバラすなんざ絶対にしないがな』
「……………………ん?」
今、ジャズの口から相棒と聞こえたが気のせいだろうか?
あれ、耳可笑しくなったのか?……いや、そんなはずない。最近、ラチェットの身体検査で健康だと言われたからな。
「えっと…ジャズ。さっき相棒って単語が聞こえたんだが、間違えて言ってる?」
『いいや、間違ってなんかないぜ』
この台詞に変な予感が募っていく。
「ちなみに聞くけど…誰と誰が相棒なんだ?」
『誰ってそりゃあ、俺と』
「うん」
『”オネエチャン”だ』
・・・は?
思わず素っ頓狂な声が出てしまった悠。
「ジャズが自分と……相棒?どゆこと…?」
『レノックスから聞いていないのか?イヴァンが回復するまでの間、俺がオネエチャンの守護者になるって話』
ジャズの衝撃発言投下によって過去一番長い溜息を吐いて頭を痛めなりかけた。
レノックスさん、大事なことは本当に伝えてくれと切実に思う。
追加
・悠は小学校から中学校まで武道系のクラブを活動していた(高校はフリーだが、偶に助っ人で出ることがあった)
・生まれた頃から身体は強靭であった。
______________________________
おまけ
『話戻すけどよ、さっき俺が質問した答え言ってくれねェか?気になって仕方ねえんだよ』
「……誰にも言わない?」
『オウッ』
「…………動画…」
『ん?』
「アクションシーンの動画がカッコよくて独学で練習した……」
理由が気恥ずかしい内容に段々と小さくなる悠の姿にジャズは思わずアイカメラをぱちくりしスパークを刺激するのを感じた。
歩いていくと何一つもない雲に青い空、丁度いいくらいの吹き風
まさに弁当日和にはうってつけだと言いたいことだが別のところへ向かう。
数分歩き、ある格納庫に入る。
この格納庫はもう誰も使われない、言わば廃墟も同然。
どうしてこんな場所だって?最近見つけた場所でベンチみたいに座る場所がないし、騒ぐ声は慣れているがどっちかって言うとあまり好まないのに近い。
見れば天井と壁は各所で崩れ落ち、鉄の扉は赤く錆び、鋭利な刃やへこんだ跡が残っていた。
あんなところにへこみあるわとぼんやり眺めながらコンテナに登って座り込む。
ここなら風通しいいし、いいかと弁当を取ろうとすると遠くから走る音が聞こえる。
スキッズかマッドフラップ辺りだろうかと一瞬思ったが、走る音が違う。誰だろうと音を頼りに視線を向けるとシルバーソルスティスもといジャズ此方へ向かって走ってくるのが見えた。
走っている様子を眺めていると扉が剝がれているせいかジャズは軽々と格納庫に進入し、悠がいるコンテナの前へ近づきロボットへと変形する。
『よォ、悠。こんなシケた場所でランチか?』
フェイスパーツが動いているせいか人間臭く感じてしまう。相変わらず起用にやるなと片隅にあった。
「よっす、ジャズ。まあそんなとこよ。それよか、どうしたの?何かあった?」
『アンタがこの格納庫に入ってるところと見つけて来てみたんだ……って、お、そいつの話は本当だったんだな』
「そいつってミカヅキのこと?」
『もう名前まで付けたのか?』
「うん。最初はただの武器だったんだけど、何故か私だけ懐かれて…時間が経つにつれて通じるようになって付けたってわけよ」
『通じるって、喋れるのか?ソイツ』
「基本的には喋れないけど、この星の言葉通じてるし喋れない代わりに簡単なジェスチャーでなんとなく分かる」
ケロっとした悠の表情に対しジャズは訝しげる表情で悠のもと近づく。ジャズの視点から見ればどんな原理か知らないが空中に浮いてるだけの短棒にしか見えない。
え、近くね?というくらいの距離の近さに思わず凝視する。
「?何か顔ついてる?」
『いや…、なんつーか初っ端からハードル上げすぎじゃね?…』
「確かにそれはあったけど、ミカヅキにとってこれが普通って思ってるからあんまり気にならないな」
『マジか』
「大マジ。ま、要は気にするなってこと」
私とてまさかここまで言われるとは思いもよらなかったし、こんな出来事があることすら予想できない。人生って何が起こるか分からないから楽しい反面、厄介だなと内心呟く。
『にしても、さっきアイアンハイドから貰った戦闘シミュレーションの映像を確認したんだが…どっからそんな力が出てるんだよ?あと前々から気になってたが戦い慣れてる動きだが、何かやっていたのか?そr「ちょっ、質問が多い」わ、悪い』
質問の嵐に制止する悠。放っておけば質問ロングブレスするからと予感が的中したので、制止して良かった。
ナイス、自分
「ジャズの話を聞いた限りのことだが、まぁまず子供の頃から身体が丈夫なところとイヴァンと一緒に鍛錬したこと、小学校から中学校まで武道のクラブやってたこと、あとは…………あー……」
『?何かあるのか?』
「あるっちゃあるが、個人的にちょっと言いづらい内容……」
『ヘェ~……?』
生半可な返事でジーッと悠を凝視するジャズ。
オイなんだ。そんな顔でこっち見るな、バイザー叩き割るぞ。
「…ちなみ聞くけど、誰かにバラす予定は?」
『全くもってないぜ。寧ろ”相棒”の秘密をバラすなんざ絶対にしないがな』
「……………………ん?」
今、ジャズの口から相棒と聞こえたが気のせいだろうか?
あれ、耳可笑しくなったのか?……いや、そんなはずない。最近、ラチェットの身体検査で健康だと言われたからな。
「えっと…ジャズ。さっき相棒って単語が聞こえたんだが、間違えて言ってる?」
『いいや、間違ってなんかないぜ』
この台詞に変な予感が募っていく。
「ちなみに聞くけど…誰と誰が相棒なんだ?」
『誰ってそりゃあ、俺と』
「うん」
『”オネエチャン”だ』
・・・は?
思わず素っ頓狂な声が出てしまった悠。
「ジャズが自分と……相棒?どゆこと…?」
『レノックスから聞いていないのか?イヴァンが回復するまでの間、俺がオネエチャンの守護者になるって話』
ジャズの衝撃発言投下によって過去一番長い溜息を吐いて頭を痛めなりかけた。
レノックスさん、大事なことは本当に伝えてくれと切実に思う。
追加
・悠は小学校から中学校まで武道系のクラブを活動していた(高校はフリーだが、偶に助っ人で出ることがあった)
・生まれた頃から身体は強靭であった。
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おまけ
『話戻すけどよ、さっき俺が質問した答え言ってくれねェか?気になって仕方ねえんだよ』
「……誰にも言わない?」
『オウッ』
「…………動画…」
『ん?』
「アクションシーンの動画がカッコよくて独学で練習した……」
理由が気恥ずかしい内容に段々と小さくなる悠の姿にジャズは思わずアイカメラをぱちくりしスパークを刺激するのを感じた。