太陽と月(長編)
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ラチェットのラボから出た後、言われた通りレッカーズが来るまで待機しようとしていると遠くから赤、青、緑のシボレー・インパラが走っている姿が見えた。
すげぇ派手なレースカーだなとぼんやり眺めているとこちらに向かって来るように見えた。
あれ、なんかこっちに向かって来てるように見えるけど…?気のせい……
じゃなかった。
今にでも衝突事故が起きそうなくらいもの凄いスピードで悠に向かっている。
これ即死確定じゃないかと悟ったが、距離が縮まるくらいになると速度が落ちているのが分かる。
ひとまず助かったと胸をなでおろし、安堵する。そして、3台の車は悠を囲むように停車すると青いシボレー・インパラにフロントドアが開いた。
何だろう?と状況を整理する。
「……乗れって意味で合ってる?」
悠がそういうと正解を示すようにヘッドライトが点滅した。
クイズで出された問題が正解した気持ちってこんな気持ちなんだなと実感しながら車内に乗り込むとドアが閉じられて発進する。
走行中にカーステレオからザザッ…と何かが聞こえてくる。
正面のラジオを眺めると初めて見る赤、青、緑の金属生命体のホログラムが現れた。
『よォ、お前さんが悠って言うんだろ?ラチェットから話は聞いてるぜ。知ってると思うが、俺たちゃレッカーズだ』
ロードバスター、レッドフッド、トップスピンと続くように名を上げる。よく見ると三人ともバイザーを装着して一瞬ヤンキーに見えた。
『一体どんな奴か気になってきたが…案外ヒョロッちいなぁ、嬢ちゃんッ!』
レッドフッドの初っ端から失礼発言をかます声にイラッときたが、否定はしない。レッドフッドの隣にいるトップスピンはすまないと声を掛けてくれた、この人いい人だ。と直感した。
しかし、レッドフッドの言い分に否定はしない。人より良く動いているのに何故かあまり肉が付かない、解せぬ。
「元々肉が付かない体質なんでね。あと嬢ちゃん呼びはやめてくれ」
『俺から見りゃあまだ子供だ。それともあの将校みたいにネエチャンって呼ぼうか?』
「もうなんでもいいわい…」
まぁ呼び方なんてそれぞれだから別にいいかと思い、どうでもいいかと呆れたようにため息をつくとガハハ、と豪快に笑う。
その様子に気が抜けて思わず微笑が滲む。
『ようやく笑ったな』
トップスピンの言葉にポカンと呆気にとられる。それは私に対して言った言葉なのかと聞くとトップスピンはあぁ、と肯定すると同時にロードバスターは話を続けるように会話に入る。
『自己紹介の時何一つ顔が動かねェし、声すら出さねェ。
不気味な奴だなと思っていたが、実際話してみたら此処にいる人間共より口数少ないがそれなりに喋って顔も動いて、案外面白いなぁ』
「面白いって…そもそもそんなに顔に出てたのか?」
『他の人間と比べれりゃああまり出てねェが、その仏頂ヅラよりさっきの笑った顔の方がまだマシだぜ!』
2回目の笑い声にマジか……と項垂れてしまう。今までイヴァン以外の外野から無表情だのつまらなそうだの散々言われてきて慣れたが、顔に出てたことに思わず、ため息が付いてしまった。
イヴァンと言い、金属生命体と言い観察力が鋭いなと感心する。
感心していると正面から格納庫が見えてくる。あそこがレッカーズのラボかなと眺める。
すげぇ派手なレースカーだなとぼんやり眺めているとこちらに向かって来るように見えた。
あれ、なんかこっちに向かって来てるように見えるけど…?気のせい……
じゃなかった。
今にでも衝突事故が起きそうなくらいもの凄いスピードで悠に向かっている。
これ即死確定じゃないかと悟ったが、距離が縮まるくらいになると速度が落ちているのが分かる。
ひとまず助かったと胸をなでおろし、安堵する。そして、3台の車は悠を囲むように停車すると青いシボレー・インパラにフロントドアが開いた。
何だろう?と状況を整理する。
「……乗れって意味で合ってる?」
悠がそういうと正解を示すようにヘッドライトが点滅した。
クイズで出された問題が正解した気持ちってこんな気持ちなんだなと実感しながら車内に乗り込むとドアが閉じられて発進する。
走行中にカーステレオからザザッ…と何かが聞こえてくる。
正面のラジオを眺めると初めて見る赤、青、緑の金属生命体のホログラムが現れた。
『よォ、お前さんが悠って言うんだろ?ラチェットから話は聞いてるぜ。知ってると思うが、俺たちゃレッカーズだ』
ロードバスター、レッドフッド、トップスピンと続くように名を上げる。よく見ると三人ともバイザーを装着して一瞬ヤンキーに見えた。
『一体どんな奴か気になってきたが…案外ヒョロッちいなぁ、嬢ちゃんッ!』
レッドフッドの初っ端から失礼発言をかます声にイラッときたが、否定はしない。レッドフッドの隣にいるトップスピンはすまないと声を掛けてくれた、この人いい人だ。と直感した。
しかし、レッドフッドの言い分に否定はしない。人より良く動いているのに何故かあまり肉が付かない、解せぬ。
「元々肉が付かない体質なんでね。あと嬢ちゃん呼びはやめてくれ」
『俺から見りゃあまだ子供だ。それともあの将校みたいにネエチャンって呼ぼうか?』
「もうなんでもいいわい…」
まぁ呼び方なんてそれぞれだから別にいいかと思い、どうでもいいかと呆れたようにため息をつくとガハハ、と豪快に笑う。
その様子に気が抜けて思わず微笑が滲む。
『ようやく笑ったな』
トップスピンの言葉にポカンと呆気にとられる。それは私に対して言った言葉なのかと聞くとトップスピンはあぁ、と肯定すると同時にロードバスターは話を続けるように会話に入る。
『自己紹介の時何一つ顔が動かねェし、声すら出さねェ。
不気味な奴だなと思っていたが、実際話してみたら此処にいる人間共より口数少ないがそれなりに喋って顔も動いて、案外面白いなぁ』
「面白いって…そもそもそんなに顔に出てたのか?」
『他の人間と比べれりゃああまり出てねェが、その仏頂ヅラよりさっきの笑った顔の方がまだマシだぜ!』
2回目の笑い声にマジか……と項垂れてしまう。今までイヴァン以外の外野から無表情だのつまらなそうだの散々言われてきて慣れたが、顔に出てたことに思わず、ため息が付いてしまった。
イヴァンと言い、金属生命体と言い観察力が鋭いなと感心する。
感心していると正面から格納庫が見えてくる。あそこがレッカーズのラボかなと眺める。