太陽と月(長編)
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オートボットの紹介が終わり、オプティマスがディセプティコンの紹介をする。
『彼はメガトロン。ディセプティコンのリーダーだ』
示す方を見るとあの事件にいた銀色の巨大ロボット
『フン…』
『ディセプティコンのメンバーも紹介しよう。その隣スタースクリーム、サウンドウェーブ、ショックウェーブ、ブラックアウトとスコルポノック、バリケードとフレンジー、デバステーター、ボーンクラッシャー、デモリッシャー、サイドウェイズ、アリス、ラヴィッチとレーザービーク、ドリラーだ』
さっきより更に伸ばしてきた紹介に、水中だったら無限に潜れるんじゃないかと片隅にあった。
そんなことを考えていると視線が刺さる感じがある。
何だろうと視線の先を辿るとディセプティコンのリーダーであるメガトロンだった。
「…私のつむじなんぞ見ても面白くないぞ、メガトロンさんよ」
『誰もつむじなんぞ見とらんわ戯けが』
「頭から物っ凄く視線が刺さって来たんだよ。何、そんなにつむじ好きなの?物好きですなぁ、奴さん」
『貴様はとりあえずつむじから離れろ、あとその呼び方やめろ』
「じゃあ何を見ていたんだよ?」
『察しの悪い奴だな、貴様を見ていた』
………それこそ物好きだろうと突っ込んでしまいそうだったがめんどくさいので心の中で突っ込んだ。
というより、私を見ていたのは認めたんだな。
顔を上げてメガトロンを見てみるとまだ赤い目がこちらを向いている。よく見るとオプティマスとは真逆の炎が揺らめいだように見えた。
そんなことを考えているとメガトロンは悠をつまみ上げる。
オプティマス率いるオートボットの方々も何をする!だの放せ!だの抗議を上げる。
あれ、なんでこうなってんだ?とジトリとした目でメガトロンを見る。
「私を見ていたって言ってたけど、なんか用があんの?」
『貴様の手に付けている指輪…何処で手に入れた?』
人差し指に身に付けている指輪に目を向ける。それは黒をベースにラインの間に鉱石?らしきものが埋められていた指輪だ。
「これは私が幼い頃、親友から貰ったもンだ。それがどうした?」
『それはオールスパークだ』
「オールスパーク…?」
メガトロンもあの事件の奴らと同じような単語に悠は何か引っかかった。
何故そこまでオールスパークにこだわるのか、金属生命体にとってどういう代物なのか未だに分かっていない。
どういうことだというと、近くにいたラチェットはオールスパークや金属生命体、様々なことを説明した。
簡単に整理するとこうだ
・金属生命体はサイバトロンという遠い惑星にいたこと
・オートボットとディセプティコンの二つの軍団
・最初は両軍が争ってサイバトロン星は滅びた
・【オールスパーク】という彼らにとって生命の起源が地球に落ちて争いがあった
・戦争の終止符を打ち、和解をした。今は地球に残っている反ディセプティコンを掃討している
短時間で説明され、悠の頭の中を何とか整理していく。
「つまり、オタクらが探している【オールスパーク】が現に私が持っていて、なぜか指輪になっていると?」
『そういうことだ、虫けらにしては理解が速いな』
腕に【POLICE】と描かれて白と黒ベースにし赤い目の彼、バリケードはフンッとこぼしながらこちらを睨む。
なんだ、睨んでいてもなんもないぞと睨み返すと未だにパーカーのフードをつまんでいるメガトロンは重々しく口を開く。
『貴様が言っていたその【親友】という奴はそのことを知っていたのか?』
「流石にそこまで知らんよ、渡された時にはすでにこの形で特にこうと言ったもんはなかったしな」
『フン、ならばそいつが無理にでも吐かせるようにすればいいことだ』
「無理だ」
メガトロンの発言に悠は真顔で答え、真紅の双眼は深くなっていく。
『ほう、何故無理なのだ?そこまでしてその人間を庇うのか、無意味なことよ』
「庇うだぁ?庇うどころか庇えねぇよ、その理由は簡単だ。
既に死んでいるから」
その理由に空気が一瞬にして入れ替わる感覚。先程までとは声が低く、笑っていない。
そして、場の空気がピシリと固まる。これはやってしまったと思い、空気を破る。
「あー…すまん、重い空気になってしまって…」
『いや、こちらも言いたくないことを言わせて申し訳ない』
申し訳なさそうな表情で謝罪するオプティマスに対し、メガトロンはムスッとした表情で黙り込む。
その様子に悠はエイリアンでも人間らしい表情をするのだなと内心思った。
そう考えているとメガトロンの態度があまりよろしくないのかオプティマスは抗議し、逆にメガトロンは反論をして喧嘩寸前ではないか。
おい、私を摘まみながら喧嘩するなと口に出しそうだったが、瞬時に口を閉ざした。
理由?そんなん簡単だ。
二人の背後にロケットランチャーを構えている軍医殿がいるからだ。
まさかだよなと感じているものの、ラチェットの片方の手には10秒と表示され段々と減っていくタイマーが持っている。
これは本気と書いてガチなやつだなと悟った。悠は急いで上着のパーカーを脱ぎ、地面へと飛び降りる。
臓器が浮く感覚とはこういうことなんだなと感心している時だった。ぬっと、横から伸びてきた手が悠をキャッチした。
呆気にとられた悠は手の持ち主に目をやるとそこには先程紹介されたオートボットのバンブルビーがいた。
『≪大丈夫?≫≪怪我はない?≫』
「え、あ、ああ大丈夫。ありがとう、バンブルビー…で合ってるか?」
『≪正解であります!≫≪いやぁ、お見事!≫』
ラジオ音を使って歓喜を上げていると真上から砲弾が放たれた。弾は両軍のリーダーに直撃し、周囲に巻き込こまれたものの重傷者はいなかった。
煙が消えかけて姿が見える頃、真っ黒になった2体は地に這いつくばってピクリとも動いていない。
弾を放った張本人ラチェットは清々しい笑顔で宜しく頼むと言って両軍のリーダーを引きつっていく。
悠はラチェットを怒らせないようにしようと誓い、歓迎の幕を閉じた。
『彼はメガトロン。ディセプティコンのリーダーだ』
示す方を見るとあの事件にいた銀色の巨大ロボット
『フン…』
『ディセプティコンのメンバーも紹介しよう。その隣スタースクリーム、サウンドウェーブ、ショックウェーブ、ブラックアウトとスコルポノック、バリケードとフレンジー、デバステーター、ボーンクラッシャー、デモリッシャー、サイドウェイズ、アリス、ラヴィッチとレーザービーク、ドリラーだ』
さっきより更に伸ばしてきた紹介に、水中だったら無限に潜れるんじゃないかと片隅にあった。
そんなことを考えていると視線が刺さる感じがある。
何だろうと視線の先を辿るとディセプティコンのリーダーであるメガトロンだった。
「…私のつむじなんぞ見ても面白くないぞ、メガトロンさんよ」
『誰もつむじなんぞ見とらんわ戯けが』
「頭から物っ凄く視線が刺さって来たんだよ。何、そんなにつむじ好きなの?物好きですなぁ、奴さん」
『貴様はとりあえずつむじから離れろ、あとその呼び方やめろ』
「じゃあ何を見ていたんだよ?」
『察しの悪い奴だな、貴様を見ていた』
………それこそ物好きだろうと突っ込んでしまいそうだったがめんどくさいので心の中で突っ込んだ。
というより、私を見ていたのは認めたんだな。
顔を上げてメガトロンを見てみるとまだ赤い目がこちらを向いている。よく見るとオプティマスとは真逆の炎が揺らめいだように見えた。
そんなことを考えているとメガトロンは悠をつまみ上げる。
オプティマス率いるオートボットの方々も何をする!だの放せ!だの抗議を上げる。
あれ、なんでこうなってんだ?とジトリとした目でメガトロンを見る。
「私を見ていたって言ってたけど、なんか用があんの?」
『貴様の手に付けている指輪…何処で手に入れた?』
人差し指に身に付けている指輪に目を向ける。それは黒をベースにラインの間に鉱石?らしきものが埋められていた指輪だ。
「これは私が幼い頃、親友から貰ったもンだ。それがどうした?」
『それはオールスパークだ』
「オールスパーク…?」
メガトロンもあの事件の奴らと同じような単語に悠は何か引っかかった。
何故そこまでオールスパークにこだわるのか、金属生命体にとってどういう代物なのか未だに分かっていない。
どういうことだというと、近くにいたラチェットはオールスパークや金属生命体、様々なことを説明した。
簡単に整理するとこうだ
・金属生命体はサイバトロンという遠い惑星にいたこと
・オートボットとディセプティコンの二つの軍団
・最初は両軍が争ってサイバトロン星は滅びた
・【オールスパーク】という彼らにとって生命の起源が地球に落ちて争いがあった
・戦争の終止符を打ち、和解をした。今は地球に残っている反ディセプティコンを掃討している
短時間で説明され、悠の頭の中を何とか整理していく。
「つまり、オタクらが探している【オールスパーク】が現に私が持っていて、なぜか指輪になっていると?」
『そういうことだ、虫けらにしては理解が速いな』
腕に【POLICE】と描かれて白と黒ベースにし赤い目の彼、バリケードはフンッとこぼしながらこちらを睨む。
なんだ、睨んでいてもなんもないぞと睨み返すと未だにパーカーのフードをつまんでいるメガトロンは重々しく口を開く。
『貴様が言っていたその【親友】という奴はそのことを知っていたのか?』
「流石にそこまで知らんよ、渡された時にはすでにこの形で特にこうと言ったもんはなかったしな」
『フン、ならばそいつが無理にでも吐かせるようにすればいいことだ』
「無理だ」
メガトロンの発言に悠は真顔で答え、真紅の双眼は深くなっていく。
『ほう、何故無理なのだ?そこまでしてその人間を庇うのか、無意味なことよ』
「庇うだぁ?庇うどころか庇えねぇよ、その理由は簡単だ。
既に死んでいるから」
その理由に空気が一瞬にして入れ替わる感覚。先程までとは声が低く、笑っていない。
そして、場の空気がピシリと固まる。これはやってしまったと思い、空気を破る。
「あー…すまん、重い空気になってしまって…」
『いや、こちらも言いたくないことを言わせて申し訳ない』
申し訳なさそうな表情で謝罪するオプティマスに対し、メガトロンはムスッとした表情で黙り込む。
その様子に悠はエイリアンでも人間らしい表情をするのだなと内心思った。
そう考えているとメガトロンの態度があまりよろしくないのかオプティマスは抗議し、逆にメガトロンは反論をして喧嘩寸前ではないか。
おい、私を摘まみながら喧嘩するなと口に出しそうだったが、瞬時に口を閉ざした。
理由?そんなん簡単だ。
二人の背後にロケットランチャーを構えている軍医殿がいるからだ。
まさかだよなと感じているものの、ラチェットの片方の手には10秒と表示され段々と減っていくタイマーが持っている。
これは本気と書いてガチなやつだなと悟った。悠は急いで上着のパーカーを脱ぎ、地面へと飛び降りる。
臓器が浮く感覚とはこういうことなんだなと感心している時だった。ぬっと、横から伸びてきた手が悠をキャッチした。
呆気にとられた悠は手の持ち主に目をやるとそこには先程紹介されたオートボットのバンブルビーがいた。
『≪大丈夫?≫≪怪我はない?≫』
「え、あ、ああ大丈夫。ありがとう、バンブルビー…で合ってるか?」
『≪正解であります!≫≪いやぁ、お見事!≫』
ラジオ音を使って歓喜を上げていると真上から砲弾が放たれた。弾は両軍のリーダーに直撃し、周囲に巻き込こまれたものの重傷者はいなかった。
煙が消えかけて姿が見える頃、真っ黒になった2体は地に這いつくばってピクリとも動いていない。
弾を放った張本人ラチェットは清々しい笑顔で宜しく頼むと言って両軍のリーダーを引きつっていく。
悠はラチェットを怒らせないようにしようと誓い、歓迎の幕を閉じた。