太陽と月(長編)
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目が覚めると見知らぬ天井があった。
此処ドコ?と見渡すと真っ白なベットとアルコールと特有の匂いで此処が病院だっていうことが分かった。
病室には花やらフルーツが置いてあった。誰だろうこれと手を伸ばそうとするとピタリと止まる。一人の気配がこっちの方に向かってきたのが分かった。
ガラガラと病室の扉が開くと軍服を着た外人がいた。何やら書類を大量に抱えているが、なぜ軍がここに?
「初めまして、俺はウィリアム・レノックス。NEST部隊の指揮官をやっている」
「NEST?………」
「対ディセプティコン特殊部隊っていってな、悠・月海」
「名前…」
「軍とアイツらの情報収集をなめるなよ?うちにはそーいうのが得意な奴がわんさかいるからな」
「プライバシーってもんがないのか?」
思わずツッコんでしまった。やべぇと感じたがレノックスはその様子に大笑いをした。
「はははッ!!確かにな。最初はそう思うやつもいたが、慣れたモンだよ。それにしても、お前凄いな。スーパーヒーローだって俺の部下たちが騒いてたぞ?」
あまりの褒め言葉にポカンとしてしまった。
ほめ慣れていないせいか放心してしまったが、外人だからお世辞うまいのかの変なところで感心してしまった。
さらに掻い摘んで今に至る経緯を説明してくれた。
NESTに関することで国家機密という恐ろしい単語が出てきたが、大丈夫なのかと怪訝する。
国家機密ところかあの場に民間人がわんさかいて完全にバレる筈だが、レノックス曰く、民間人をあの場から離れさせて安全な場所に誘導させ、更にはNESTが完全包囲したことでバレていない。それでいいのか軍って。
後に、あの大事件の狙いは私が身に付けている指輪に石が埋まっているオールスパークを略奪すること。
大事件の一部始終、現在NESTと呼ばれる軍の基地内にある病院だということ。
聞く側として情報過多になってキャパオーバーになりかけるが脳をフル稼働にさせて理解する。
「だいたい分かったか?」
「つまり、そのオールスパークを持ってた私を反ディセプティコンって奴らに狙われてたってわけっすね?」
「まぁ、そういうことだ。で、起きて早々申し訳ないんだが…お前に是非お礼を言いたいって奴らがいてな。待ってろと言ったのに待ちきれなかったらしい」
辺りを見渡しても誰一人見当たらない。強いて言えば金属音が擦れる音しか聞こえない。その様子にレノックスは何かを笑い耐えているような表情が見えた。え、なんかしたのか?
すると窓際に見覚えのある大きな金属の手がガラスを割った。
『ふむ、レノックスの無線通り、無事に彼女の目が覚めたようだ』
『«隊長!»«本当でありますか?!»«待ちきれないわ!»«見たい!»』
『これがあの時のニンゲンか?最後に会った時よりひどい状態だぞ?』
『そうでもないぞ、アイアンハイド。外見は包帯で巻かれているものの、左腕の骨折以外何も問題はない』
『待て待て!俺も見さしてくれ!』
目の前には身の覚えのあるファイヤーペイントと銀色、黄色のロボと黒と黄緑色のロボが窓のスペースを奪い合っていた。
その光景に現実逃避したいと思った。
「こいつらがさっき話したオートボット達だ。えーと、あぁ、今掴んだ奴がジャズだ。お前が撮っていた映像を貰った奴だ」
「ジャズ……最初に会ったソルスティスのことか?」
『おいおい、ツレねぇこと言うなよ。確かにあの状況で喋れることが出来ねぇからオネエちゃんの端末機で連絡を取り合ったんだ。けど、おかげでアイツらを捕まえられることが出来たんだ、ありがとな!』
「おー、こっちこそな」
器用にフェイスパーツを動かして笑ったように見えた。まさか、あの時撮ってたビデオが役に立っていたとは……。
それによく見ると普通に手は動くわ足は歩くわ
人間の動きをしている。
「ははっ、まぁロボットとは言え良い奴等だ。お前が此処に運ばれてからずっと離れていなくってな」
『我等の友の命を救い、オールスパークを守ってくれたのだ。あたり……、ふむ、やはりこれでは話しずらいな』
その発言にこいつ絶対なんかやらかすなと嫌な予感がした。するとレノックスに光の速さで担ぎ上げられると同時に小さい窓、もとい壁に鉄の指が突き刺さり、バキバキと両手でこじ開けられる。
痛みとかの問題じゃない、ホントに身体震えたわ。レノックスが自分を抱き上げてくれたおかげで落ちかけているベッドの上で最後を迎えることは免れた。
サンクス、レノックスさん。
『これで少しは見えやすくなったぞ』
「あぁ、もう……始末書書くの俺なんだぞ……」
ガックリと肩を落とすレノックスに気にすることなく、もう一度"ありがとう"とパーツなりに動かして喋る金属生命体達。
身内なら兎も角、外の人間もとい金属生命体達に感謝される姿にこくりと頷きながら首筋を手に当てる。
「レノックス!さっきの音……あ、っちゃー……こりゃまた派手にやってるなぁ」
「エップス……いや俺は止めたんだぞ……!」
「ハハハッ……いや、これは仕方ない…まぁ……うん……」
『うむ、皆で顔を出した方がいいと思ったんだが……』
「はぁ……お前らは先に戻れ。言っておくが、お前らにも始末書手伝わせてもらうからな」
盛大な溜息を漏らしたレノックスは窓…と言うよりも半壊されている病室に並べられている金属生命体達にしっしっと手を振り、撤退する。
「悪いな、病人だってのに…」
「ハハハ……なんというか賑やかですね」
「まぁな。それより、部屋を変えてくれと言っておくよ。あぁ、それともう1つ言い忘れてたことがある」
「なんすか?」
部屋の入口付近で悠を床に下ろしいく。
破片が飛び散った病室内にレノックスはテーブルに置いてあった書類を片腕しか動かせない悠の手の上にずしりと書類を置いた。
何だこれ、と疑問を抱えた表情をする自分とさっきまでぐったりしていた表情が何一つ感じさせない程の爽快な笑顔でレノックスは口を開く。
「NESTで働いてみないか?」
此処ドコ?と見渡すと真っ白なベットとアルコールと特有の匂いで此処が病院だっていうことが分かった。
病室には花やらフルーツが置いてあった。誰だろうこれと手を伸ばそうとするとピタリと止まる。一人の気配がこっちの方に向かってきたのが分かった。
ガラガラと病室の扉が開くと軍服を着た外人がいた。何やら書類を大量に抱えているが、なぜ軍がここに?
「初めまして、俺はウィリアム・レノックス。NEST部隊の指揮官をやっている」
「NEST?………」
「対ディセプティコン特殊部隊っていってな、悠・月海」
「名前…」
「軍とアイツらの情報収集をなめるなよ?うちにはそーいうのが得意な奴がわんさかいるからな」
「プライバシーってもんがないのか?」
思わずツッコんでしまった。やべぇと感じたがレノックスはその様子に大笑いをした。
「はははッ!!確かにな。最初はそう思うやつもいたが、慣れたモンだよ。それにしても、お前凄いな。スーパーヒーローだって俺の部下たちが騒いてたぞ?」
あまりの褒め言葉にポカンとしてしまった。
ほめ慣れていないせいか放心してしまったが、外人だからお世辞うまいのかの変なところで感心してしまった。
さらに掻い摘んで今に至る経緯を説明してくれた。
NESTに関することで国家機密という恐ろしい単語が出てきたが、大丈夫なのかと怪訝する。
国家機密ところかあの場に民間人がわんさかいて完全にバレる筈だが、レノックス曰く、民間人をあの場から離れさせて安全な場所に誘導させ、更にはNESTが完全包囲したことでバレていない。それでいいのか軍って。
後に、あの大事件の狙いは私が身に付けている指輪に石が埋まっているオールスパークを略奪すること。
大事件の一部始終、現在NESTと呼ばれる軍の基地内にある病院だということ。
聞く側として情報過多になってキャパオーバーになりかけるが脳をフル稼働にさせて理解する。
「だいたい分かったか?」
「つまり、そのオールスパークを持ってた私を反ディセプティコンって奴らに狙われてたってわけっすね?」
「まぁ、そういうことだ。で、起きて早々申し訳ないんだが…お前に是非お礼を言いたいって奴らがいてな。待ってろと言ったのに待ちきれなかったらしい」
辺りを見渡しても誰一人見当たらない。強いて言えば金属音が擦れる音しか聞こえない。その様子にレノックスは何かを笑い耐えているような表情が見えた。え、なんかしたのか?
すると窓際に見覚えのある大きな金属の手がガラスを割った。
『ふむ、レノックスの無線通り、無事に彼女の目が覚めたようだ』
『«隊長!»«本当でありますか?!»«待ちきれないわ!»«見たい!»』
『これがあの時のニンゲンか?最後に会った時よりひどい状態だぞ?』
『そうでもないぞ、アイアンハイド。外見は包帯で巻かれているものの、左腕の骨折以外何も問題はない』
『待て待て!俺も見さしてくれ!』
目の前には身の覚えのあるファイヤーペイントと銀色、黄色のロボと黒と黄緑色のロボが窓のスペースを奪い合っていた。
その光景に現実逃避したいと思った。
「こいつらがさっき話したオートボット達だ。えーと、あぁ、今掴んだ奴がジャズだ。お前が撮っていた映像を貰った奴だ」
「ジャズ……最初に会ったソルスティスのことか?」
『おいおい、ツレねぇこと言うなよ。確かにあの状況で喋れることが出来ねぇからオネエちゃんの端末機で連絡を取り合ったんだ。けど、おかげでアイツらを捕まえられることが出来たんだ、ありがとな!』
「おー、こっちこそな」
器用にフェイスパーツを動かして笑ったように見えた。まさか、あの時撮ってたビデオが役に立っていたとは……。
それによく見ると普通に手は動くわ足は歩くわ
人間の動きをしている。
「ははっ、まぁロボットとは言え良い奴等だ。お前が此処に運ばれてからずっと離れていなくってな」
『我等の友の命を救い、オールスパークを守ってくれたのだ。あたり……、ふむ、やはりこれでは話しずらいな』
その発言にこいつ絶対なんかやらかすなと嫌な予感がした。するとレノックスに光の速さで担ぎ上げられると同時に小さい窓、もとい壁に鉄の指が突き刺さり、バキバキと両手でこじ開けられる。
痛みとかの問題じゃない、ホントに身体震えたわ。レノックスが自分を抱き上げてくれたおかげで落ちかけているベッドの上で最後を迎えることは免れた。
サンクス、レノックスさん。
『これで少しは見えやすくなったぞ』
「あぁ、もう……始末書書くの俺なんだぞ……」
ガックリと肩を落とすレノックスに気にすることなく、もう一度"ありがとう"とパーツなりに動かして喋る金属生命体達。
身内なら兎も角、外の人間もとい金属生命体達に感謝される姿にこくりと頷きながら首筋を手に当てる。
「レノックス!さっきの音……あ、っちゃー……こりゃまた派手にやってるなぁ」
「エップス……いや俺は止めたんだぞ……!」
「ハハハッ……いや、これは仕方ない…まぁ……うん……」
『うむ、皆で顔を出した方がいいと思ったんだが……』
「はぁ……お前らは先に戻れ。言っておくが、お前らにも始末書手伝わせてもらうからな」
盛大な溜息を漏らしたレノックスは窓…と言うよりも半壊されている病室に並べられている金属生命体達にしっしっと手を振り、撤退する。
「悪いな、病人だってのに…」
「ハハハ……なんというか賑やかですね」
「まぁな。それより、部屋を変えてくれと言っておくよ。あぁ、それともう1つ言い忘れてたことがある」
「なんすか?」
部屋の入口付近で悠を床に下ろしいく。
破片が飛び散った病室内にレノックスはテーブルに置いてあった書類を片腕しか動かせない悠の手の上にずしりと書類を置いた。
何だこれ、と疑問を抱えた表情をする自分とさっきまでぐったりしていた表情が何一つ感じさせない程の爽快な笑顔でレノックスは口を開く。
「NESTで働いてみないか?」