太陽と月(長編)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
12歳のある日の夜、昼とは真逆の静かな夜に一件のメール通知が来た。しかし、持ち主である悠は通知音に気づかない。いや、むしろ快眠中に入っていた。
送信者は早く気づいて欲しいために
ポポポポポポンッッ!!
連打させた。
鳴りやまない通知音に気づいた本人は
「うるせぇぇええええ‼今何時だと思ってんだ!!!!」
苛立ちでガバッ!と飛び起きた。誰だ、私の睡眠を邪魔したやつはぶっ飛ばすぞと愚痴りながらスマホを持って画面を開くと、そこには50件以上のメッセージ通知が来ていた。
メッセージアプリを開くとやれ起きろだのやれ早くなど単語があった。どんだけ送ってるんだとツッコミ、よく見てみると【unknown】と送信者の名前が表示されて、【遺志を継ぐ者へ】と書かれており、本文を読み進めてみる。
「なんだこれ…」
≪この文を読んでくれた方へ、私の最後の願いを聞いてくれませんか。私が開発したプログラムを名の知れない貴方に託していただきたいのです。
突然のことで申し訳ないのですが、私にはもう時間がありません。この子を頼みます。≫
メッセージの内容に悠は頭を傾げることしかできず、全くもって意味が分からない。
「こんな友達、登録した覚えないんだけどな。あと、この子って誰?」
≪自分は先程の遺言である作成者が開発されたプログラム、ただのナビゲーションシステムの人格に過ぎない。≫
「……」
なんで私が言ってることを返信してるんだコイツ。しかもリアルタイムで。いやツッコんでる場合じゃない。
「…ウイルスに乗っ取られたのか?」
≪自分はウイルスではない、今持っている端末も至って正常だ。しかし、今の自分には名前がない≫
「えぇ名前が無い?……じゃあ仮に…そうだな、イヴァンって呼ぼうか」
≪それは目の前に映っている菓子のメーカーの名前をとっただけでは≫
「てめえ口答えすんな私のスマホなら黙って従えコノヤロー」
マスターと呼べと言ってやった。イヴァンはこういう人間もいるのだなとどこか納得した。
送信者は早く気づいて欲しいために
ポポポポポポンッッ!!
連打させた。
鳴りやまない通知音に気づいた本人は
「うるせぇぇええええ‼今何時だと思ってんだ!!!!」
苛立ちでガバッ!と飛び起きた。誰だ、私の睡眠を邪魔したやつはぶっ飛ばすぞと愚痴りながらスマホを持って画面を開くと、そこには50件以上のメッセージ通知が来ていた。
メッセージアプリを開くとやれ起きろだのやれ早くなど単語があった。どんだけ送ってるんだとツッコミ、よく見てみると【unknown】と送信者の名前が表示されて、【遺志を継ぐ者へ】と書かれており、本文を読み進めてみる。
「なんだこれ…」
≪この文を読んでくれた方へ、私の最後の願いを聞いてくれませんか。私が開発したプログラムを名の知れない貴方に託していただきたいのです。
突然のことで申し訳ないのですが、私にはもう時間がありません。この子を頼みます。≫
メッセージの内容に悠は頭を傾げることしかできず、全くもって意味が分からない。
「こんな友達、登録した覚えないんだけどな。あと、この子って誰?」
≪自分は先程の遺言である作成者が開発されたプログラム、ただのナビゲーションシステムの人格に過ぎない。≫
「……」
なんで私が言ってることを返信してるんだコイツ。しかもリアルタイムで。いやツッコんでる場合じゃない。
「…ウイルスに乗っ取られたのか?」
≪自分はウイルスではない、今持っている端末も至って正常だ。しかし、今の自分には名前がない≫
「えぇ名前が無い?……じゃあ仮に…そうだな、イヴァンって呼ぼうか」
≪それは目の前に映っている菓子のメーカーの名前をとっただけでは≫
「てめえ口答えすんな私のスマホなら黙って従えコノヤロー」
マスターと呼べと言ってやった。イヴァンはこういう人間もいるのだなとどこか納得した。