扉を開けて
あなたの名前は?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
時は木の葉隠れの里の誕生より数年前。
様々な一族が戦いを繰り広げる戦乱の時代。火の国では、忍びの一族同士での血で血を洗う争いが続いていた。
イヅキはそんな戦乱の最中生まれた、うちは宗家の長女だ。
「イヅキ!庭で兄さんが術を見てくれるって。」
「ありがとイズナ、今行く。」
双子の弟──イズナの声に、開いていた本を閉じる。
向けられた訝しげな視線に素知らぬふりをしながら、イヅキは立ち上がった。
「…… イヅキ。最近、なにかあった?」
「え……何も?どうしたの突然。」
「鍛錬とか修行とか、隙あらばサボってたよね。なのに、ここんとこ毎日ちゃんとやってるし、なんか気配の消し方とかも上手くなった気がする。」
鈍感な兄とは違い鋭い弟の観察眼にぎくりと固まる。
実のところ、イヅキに何かあったのかといえば、そりゃもう半年以上前から秘密があった。
家族や里の者も誰も知らないが、新しく友人ができたのだ。
そしてその友人に感化されてちょっとやる気になったのだけど……訳あってみんなに内緒で会ってるので明かせない。
気まずさに逸らしたイヅキの視線は、先ほどまで目を通していた書物──『チャクラ操作指南書』───に向かった。
これだ!と脳裏に悪知恵が思い浮かぶ。
「その、ちょっと試してみたいことがあったの。」
そう気不味そうに目を逸らして言ってみれば、イヅキの思惑通り、イズナは呆れたようにため息を吐いた。
おそらく先日、イヅキがチャクラを使って遊んだ件で叱られたのを思い出したのだ。
反発するチャクラを足裏に集中させ筋肉を使わずにジャンプする、とかいうチャクラの無駄遣い。イヅキはこれを何も考えずに室内でやって、畳を修復不能状態まで破壊した。
口から出まかせに言い出したこととはいえ、少し前に父にきつく叱られたのを思い出し、イヅキはバツの悪い顔をする。
そんな態度が信憑性を高めたのか、イズナはすっかり訝しむ様子もなくイヅキを注意する。
「変な実験とか部屋の中でやるのはやめなよ。あとイヅキに限って大丈夫だと思うけど、怪我とか、僕見たくないからね。」
「うん……ごめんね。」
やれやれと言った様子で庭に向かうイズナ。その後をついていきながら、イヅキは小さく息を吐いた。
(うっわ里抜け出して外部の子と会ってるのバレたかと思った!!!!)
イヅキは、隠れて何かをやらかしたいお年頃だった。
1/4ページ