RKRN短編・ネタ
いつから言葉が通じると錯覚していた…!?
トリップするならどんな能力が欲しい?
力、容姿、頭脳……十人十色、様々なものがあると思う。
でもね。
「 縺ェ繧薙□ ?!」
「 縺ヲ 、 螟ゥ螂ウ ?!!」
『日本語でおーけー』
言語が通じるのは前提でしょうが……!!!
さっきまで、映画館で映画の開始を待ってたはずだった。
突然椅子の柔らかさが消え失せたと思ったら、一瞬の浮遊感。落ちてると理解したその時には誰かの腕の中にいた。
目の前には深緑色の布があって、なんだこれはと見上げた視線の先には……同色の忍者みたいな頭巾を被った青年。側にも忍装束に身を包んだ青年がいる。
目を見開いてこちらを凝視する彼らの口から溢れるのは、まるで聞き慣れない異音で、それ故の先ほどの言葉である。
白昼夢か記憶喪失か幻覚なのかもわからない突然の異常事態に、言語も未知。
詰みといって等しい状況だが、幸か不幸かこれと似た状況に……いや、正確には目の前の人物たちに心当たりがある。
幼少期のうろ覚え知識がほとんどだけど、歴史あるジャンルだし、二次創作がたくさん流れてくるから1ミリくらいは知っているのだ。
忍者、トリップ、ちょうど見ようとしていた映画といえば。
『もしかしなくても忍たまですかーーー?!』
「 蜿ォ縺ウ蜃コ縺励◆ ?!」
「 豌励r縺、縺代m !」
帰ってきたのは理解不能な音だけ。
あまりにも聞き慣れない異音なので、もしかしてこれが噂の矢羽音ってやつだったりする?映画じゃフクロウの鳴き声が云々って聞いたけどこんな奇怪な音で会話してんの?と六年生と思しき青年たちに囲まれながら現実逃避をする他なかった。
あ、ところで君たち名前なんだっけ?
一応予習したけどうろ覚えで……塩味二郎系とお花仏像みたいな感じだった気がするんだけど。
_____
さて、ところ変わって忍術学園前である。
突然何を言ってるかわからないと思うが、自分でも何が起こったか分かっていない。
あの後、ずっと抱えられているのもなんなので、とりあえず降りようと背を少し浮かせたのだ。そしたら次の瞬間には隈がすごい人(名前は思い出せなかった)に背負われて学園にINするところだった。
……時間が飛んでるんだよね。夢遊病かな?
あと妙に首が痛いんだけど、もしかして当て身……いやいやまさか初対面でそんな横暴な。
トリップとか流石に現実味ないしなんだかんだ言って夢オチだろうし、あまりの衝撃に(ご都合主義で)気を失ってしまっただけに決まってる。きっとそう!!!
そんな風に、夢なのに痛いとか不都合な部分からは目を逸らし、自分に言い聞かせている現在。
「 蜈・髢?陦ィ縺ォ險伜?縺企。倥>縺励∪縺 !」
起きたとわかると下ろされ、門の前で紺色の忍装束の門番さんに紙と筆を差し出されている。
どうやら自力で起きれたんじゃなくて、これを書かせるために起こされたらしい。
差し出し主は眉を下げて笑いながら、空欄がいくつも並ぶ紙と私を交互に指差して……あ!これ入門表じゃない?字読めないけど、映画館に貼ってあったから知ってる。
小学校以来の筆に悪戦苦闘しつつ、入門表らしき紙に名前を書き込む。
若干枠からはみ出たがまあ問題ないだろう。紙と筆を門番さんに返すと、首を傾げられた。
それも一瞬で、まあいいかとでも言うように頷く門番さん。それに対し、隈がすごい人は紙を覗き込んでから、ちょっと待ったと言わんばかりに慌ててサラサラヘアさんを手招く。
二人は二言三言会話したかと思うと、こちらと目を合わせて名前部分を指差し首を横に振った。どこからか×印のカードも取り出すあたり、とにかくなにかダメらしい。
はみ出たのが悪いのかと書いた文字を横線で消そうとしたらそれも止められる。
一体なんだと首を傾げれば、サラサラヘアさんが名前を指差してから指でバツを作り、紙の上部にある読めない文字を指さしてから丸を示した。
『……もしかして、読めない!?』
慌ててこちらも自分の名前を指さして丸、読めない部分を指さしてバツを示す。
サラサラさんはにっこり笑みを浮かべて頷き、隈がすごい人は頭を抱えてため息をついた。
頭を抱えたいのはこちらの方だ。
『トリップで言葉はおろか文字も読めないって、そんなことある……?』
私たちの間に言葉など必要ないって?いやこちとらキャラ名もうろ覚えなんだわ。
自分の名前を伝えようにも流石にジェスチャーでは厳しく、サラサラさんは少し考えたかと思うと、私の名前の下に矢印を引っ張って何か書き込んでいた。
もちろん読めなかった。
意思疎通の難しさに打ちひしがれる暇もなく、門をくぐる。
どうやら今度は目隠しをするらしく、流石にそれは、と抵抗の姿勢を見せたものの鋭く睨まれたら大人しくするしかなかった。これがヘビに睨まれたカエルの気持ち……。
そうして目に手拭いらしきものを巻いたまま、連れられ歩くことしばらく。
立ち止まった背にぶつかり、目隠しを取られて目的地に到着したことを知る。
よくある展開的に多分学園長の部屋的なところだろうなとは思っていたが、案の定見覚えのある先生方数人と学園長がいた。
───「よし!さすがに読みにくいので、ここからは会話文は鉤括弧の種類で言語の違いを表すのじゃ!!」『“え?なんて?”』「また学園長の思いつきが……はぁ」────
学園長が何か言った。よくわからないがめっちゃメタいような……触れずにいよう。
それよりも私の手足である。
生まれたての子鹿もびっくりなくらいガックガクに震えてるんだけど何があった。それに冬に寒中水泳したかってくらい背筋冷えてるんだよね……うん、風邪かな?
「これはこれは、此度の天女様は鋭い方なのかのぉ」
「言葉が通じない分、感覚が研ぎ澄まされているのか……まあ、殺気を感じ取れても慣れてはいないようですな」
「殺気に反応する体を不思議そうに眺めて、まるで危機感がは組並み……うっ胃が」
『“あのなんか突然お腹を抑え始めましたけど大丈夫?てか横に座ってるのオープニングにいた、山田先生じゃない!?”』
「妖術……と言うわけではなさそうじゃな」
「むしろ天女様は戸惑ってるように見えます。間違いなく持病の胃痛でしょう。なあ土井先生」
「 持病の方 です……」
突然お腹を抑えた人を案じつつ、数少ない苗字がわかる人……山田先生に内心テンションが上がる。
なんか髭を落としただけめ同じ顔の女性もいるんだよね。遥か昔のオープニング記憶によれば確かそう。
しかし先生方、言葉が通じないのに全く驚く気配もなく話が進んでいるように見える。
報連相がしっかりしてるんですね……?メールも電話もないだろうにいつの間に報告したんだろう?私をここまで連れてきた二人はずっと一緒にいたから、そんな暇はなさそうだった。
果てしなく謎な話だが、こちらから説明しようにもできないのでとても助かる。
そんなこんなで暫く身振り手振りや絵を描いていろいろ教えてくれ、次のことがわかった。
・ここには何度か空から人が来ていて、おそらく私も同じ
・期間はまちまち、でもしばらくいると帰っていく?帰せる?
・外は危ないからそれまで学園 にいていいが、規則がある
・建物(多分空から来た人専用の家みたいなやつ)から勝手に出てはいけない
多少違うかもしれないけど、こんな感じである。
なんか聞いたことがある話だなと思ったら、昔別ジャンルで忍たま天女パロディっていう二次創作を見たことがあってそれだった。
天女、なっちゃったね。言葉通じないしあまりこの世界詳しくないけど。
『“ご厚意、誠にありがとうございます。短い間……なのかはわかりませんが、お世話になります”』
畳に三つ指をつけて、頭を下げる。
「よいよい、そんな畏まらず頭を上げなさい」
「学園長、天女様が何を言っているかわかるのですか?」
「勘じゃ」
ずってーん、と部屋中の人が倒れた。
よくわからないが郷に入っては郷に従え、ということで真似してみたら生暖かい視線をもらった。
ど、どういうことだってばよ……。
__________
▼言語パッチが欲しい天女
映画を見にきたらそこにトリップしてた。映画の予習で登場キャラを一通り見たが、ちゃんと覚えていない。名前までわかるのは主人公たちくらい。
小さい頃のうろ覚えの記憶で、山田先生と伝子さん(女装姿)を別人だと思っている。
忍たま勢の言葉がわからない。
▽六年い組
n人目の天女をキャッチした。
リリース しようかと思ったが、意味不明な言葉の羅列を喋るのでとりあえず怪しい動きをする前に気絶させ、先生に報告したら連れて来いと指示を受けたので学園長の下まで運んだ。
隈がすごい人こと塩味二郎系は潮江文次郎だし、サラサラヘアことお花仏像は立花仙蔵。
▽先生方
言葉は通じないけど、絵を描けば理解をしてるようだしそんな問題視はしていない。
真似してすってんころりんと転がる様子を見て、は組っぽさを感じている。土井先生の胃は痛む。
トリップするならどんな能力が欲しい?
力、容姿、頭脳……十人十色、様々なものがあると思う。
でもね。
「
「
『日本語でおーけー』
言語が通じるのは前提でしょうが……!!!
さっきまで、映画館で映画の開始を待ってたはずだった。
突然椅子の柔らかさが消え失せたと思ったら、一瞬の浮遊感。落ちてると理解したその時には誰かの腕の中にいた。
目の前には深緑色の布があって、なんだこれはと見上げた視線の先には……同色の忍者みたいな頭巾を被った青年。側にも忍装束に身を包んだ青年がいる。
目を見開いてこちらを凝視する彼らの口から溢れるのは、まるで聞き慣れない異音で、それ故の先ほどの言葉である。
白昼夢か記憶喪失か幻覚なのかもわからない突然の異常事態に、言語も未知。
詰みといって等しい状況だが、幸か不幸かこれと似た状況に……いや、正確には目の前の人物たちに心当たりがある。
幼少期のうろ覚え知識がほとんどだけど、歴史あるジャンルだし、二次創作がたくさん流れてくるから1ミリくらいは知っているのだ。
忍者、トリップ、ちょうど見ようとしていた映画といえば。
『もしかしなくても忍たまですかーーー?!』
「
「
帰ってきたのは理解不能な音だけ。
あまりにも聞き慣れない異音なので、もしかしてこれが噂の矢羽音ってやつだったりする?映画じゃフクロウの鳴き声が云々って聞いたけどこんな奇怪な音で会話してんの?と六年生と思しき青年たちに囲まれながら現実逃避をする他なかった。
あ、ところで君たち名前なんだっけ?
一応予習したけどうろ覚えで……塩味二郎系とお花仏像みたいな感じだった気がするんだけど。
_____
さて、ところ変わって忍術学園前である。
突然何を言ってるかわからないと思うが、自分でも何が起こったか分かっていない。
あの後、ずっと抱えられているのもなんなので、とりあえず降りようと背を少し浮かせたのだ。そしたら次の瞬間には隈がすごい人(名前は思い出せなかった)に背負われて学園にINするところだった。
……時間が飛んでるんだよね。夢遊病かな?
あと妙に首が痛いんだけど、もしかして当て身……いやいやまさか初対面でそんな横暴な。
トリップとか流石に現実味ないしなんだかんだ言って夢オチだろうし、あまりの衝撃に(ご都合主義で)気を失ってしまっただけに決まってる。きっとそう!!!
そんな風に、夢なのに痛いとか不都合な部分からは目を逸らし、自分に言い聞かせている現在。
「
起きたとわかると下ろされ、門の前で紺色の忍装束の門番さんに紙と筆を差し出されている。
どうやら自力で起きれたんじゃなくて、これを書かせるために起こされたらしい。
差し出し主は眉を下げて笑いながら、空欄がいくつも並ぶ紙と私を交互に指差して……あ!これ入門表じゃない?字読めないけど、映画館に貼ってあったから知ってる。
小学校以来の筆に悪戦苦闘しつつ、入門表らしき紙に名前を書き込む。
若干枠からはみ出たがまあ問題ないだろう。紙と筆を門番さんに返すと、首を傾げられた。
それも一瞬で、まあいいかとでも言うように頷く門番さん。それに対し、隈がすごい人は紙を覗き込んでから、ちょっと待ったと言わんばかりに慌ててサラサラヘアさんを手招く。
二人は二言三言会話したかと思うと、こちらと目を合わせて名前部分を指差し首を横に振った。どこからか×印のカードも取り出すあたり、とにかくなにかダメらしい。
はみ出たのが悪いのかと書いた文字を横線で消そうとしたらそれも止められる。
一体なんだと首を傾げれば、サラサラヘアさんが名前を指差してから指でバツを作り、紙の上部にある読めない文字を指さしてから丸を示した。
『……もしかして、読めない!?』
慌ててこちらも自分の名前を指さして丸、読めない部分を指さしてバツを示す。
サラサラさんはにっこり笑みを浮かべて頷き、隈がすごい人は頭を抱えてため息をついた。
頭を抱えたいのはこちらの方だ。
『トリップで言葉はおろか文字も読めないって、そんなことある……?』
私たちの間に言葉など必要ないって?いやこちとらキャラ名もうろ覚えなんだわ。
自分の名前を伝えようにも流石にジェスチャーでは厳しく、サラサラさんは少し考えたかと思うと、私の名前の下に矢印を引っ張って何か書き込んでいた。
もちろん読めなかった。
意思疎通の難しさに打ちひしがれる暇もなく、門をくぐる。
どうやら今度は目隠しをするらしく、流石にそれは、と抵抗の姿勢を見せたものの鋭く睨まれたら大人しくするしかなかった。これがヘビに睨まれたカエルの気持ち……。
そうして目に手拭いらしきものを巻いたまま、連れられ歩くことしばらく。
立ち止まった背にぶつかり、目隠しを取られて目的地に到着したことを知る。
よくある展開的に多分学園長の部屋的なところだろうなとは思っていたが、案の定見覚えのある先生方数人と学園長がいた。
───「よし!さすがに読みにくいので、ここからは会話文は鉤括弧の種類で言語の違いを表すのじゃ!!」『“え?なんて?”』「また学園長の思いつきが……はぁ」────
学園長が何か言った。よくわからないがめっちゃメタいような……触れずにいよう。
それよりも私の手足である。
生まれたての子鹿もびっくりなくらいガックガクに震えてるんだけど何があった。それに冬に寒中水泳したかってくらい背筋冷えてるんだよね……うん、風邪かな?
「これはこれは、此度の天女様は鋭い方なのかのぉ」
「言葉が通じない分、感覚が研ぎ澄まされているのか……まあ、殺気を感じ取れても慣れてはいないようですな」
「殺気に反応する体を不思議そうに眺めて、まるで危機感がは組並み……うっ胃が」
『“あのなんか突然お腹を抑え始めましたけど大丈夫?てか横に座ってるのオープニングにいた、山田先生じゃない!?”』
「妖術……と言うわけではなさそうじゃな」
「むしろ天女様は戸惑ってるように見えます。間違いなく持病の胃痛でしょう。なあ土井先生」
「
突然お腹を抑えた人を案じつつ、数少ない苗字がわかる人……山田先生に内心テンションが上がる。
なんか髭を落としただけめ同じ顔の女性もいるんだよね。遥か昔のオープニング記憶によれば確かそう。
しかし先生方、言葉が通じないのに全く驚く気配もなく話が進んでいるように見える。
報連相がしっかりしてるんですね……?メールも電話もないだろうにいつの間に報告したんだろう?私をここまで連れてきた二人はずっと一緒にいたから、そんな暇はなさそうだった。
果てしなく謎な話だが、こちらから説明しようにもできないのでとても助かる。
そんなこんなで暫く身振り手振りや絵を描いていろいろ教えてくれ、次のことがわかった。
・ここには何度か空から人が来ていて、おそらく私も同じ
・期間はまちまち、でもしばらくいると帰っていく?帰せる?
・外は危ないからそれまで
・建物(多分空から来た人専用の家みたいなやつ)から勝手に出てはいけない
多少違うかもしれないけど、こんな感じである。
なんか聞いたことがある話だなと思ったら、昔別ジャンルで忍たま天女パロディっていう二次創作を見たことがあってそれだった。
天女、なっちゃったね。言葉通じないしあまりこの世界詳しくないけど。
『“ご厚意、誠にありがとうございます。短い間……なのかはわかりませんが、お世話になります”』
畳に三つ指をつけて、頭を下げる。
「よいよい、そんな畏まらず頭を上げなさい」
「学園長、天女様が何を言っているかわかるのですか?」
「勘じゃ」
ずってーん、と部屋中の人が倒れた。
よくわからないが郷に入っては郷に従え、ということで真似してみたら生暖かい視線をもらった。
ど、どういうことだってばよ……。
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▼言語パッチが欲しい天女
映画を見にきたらそこにトリップしてた。映画の予習で登場キャラを一通り見たが、ちゃんと覚えていない。名前までわかるのは主人公たちくらい。
小さい頃のうろ覚えの記憶で、山田先生と伝子さん(女装姿)を別人だと思っている。
忍たま勢の言葉がわからない。
▽六年い組
n人目の天女をキャッチした。
隈がすごい人こと塩味二郎系は潮江文次郎だし、サラサラヘアことお花仏像は立花仙蔵。
▽先生方
言葉は通じないけど、絵を描けば理解をしてるようだしそんな問題視はしていない。
真似してすってんころりんと転がる様子を見て、は組っぽさを感じている。土井先生の胃は痛む。
