RKRN短編・ネタ
天女は空も飛べるし物も浮かせるらしい
天女としてこの時代に来てから1ヶ月。
突如、井戸と共に 現れた私を先生方の元へ連行した第一村人のシオえもんくん──潮江文次郎くんに、私は衝撃的なことを告げられた。
「……そういえばお前、本当に天女なのか?」
まさかの偽天女疑惑である。唐突すぎて、一瞬何を言っているのか理解できなかった。
いや 発見者潮江くんの供述 で私は天女になったんだが?!
「え?天女扱い先駆けのキミがそれ言う?私は言われるままに天女をやってるだけなんだけど」
「確かにここらの人間じゃないんだろうが、今までと違って服も普通 だったし他と違って空から降りて来なかったし正直怪しすぎるな」
「聞いちゃいないわこれ……って、天女って空から来るの?!こちとら井戸から来ましたけど?!!」
「だから言ってるんだッ!ああやっぱり天女じゃない気がしてきた」
いきなりのカミングアウトに言葉を失う。
そんな、突然天女の称号剥奪とかある?ていうか天女が空から現れるとか言う共通点聞いてないんですが。
人間が生身で空飛んでるってこと?それともこの学園、ガチモンのお伽話の天女がめっちゃ現れてる感じ?どちらにせよ怖すぎるぞ忍術学園。
もちろん私はひこうタイプじゃないので“そらをとぶ”は覚えていないわけだけども……
……え、もし天女じゃなかったらどうなるの?
自分の今後を想像し、目の前が真っ暗になった。
「いや天女か疑われただけでそんなこの世の全てに絶望したみたいな顔するか?」
「だって、だって!仮に天女じゃなかったら待遇も変わっちゃうんですよ!?せっかくたいした仕事せずのんびりと食っちゃ寝できるいいご身分だったのに!」
天女だからと、掃除洗濯とかのお手伝い以外はのんびり部屋で引き篭もるだけの生活をかれこれ1ヶ月。
お手伝い程度でノルマはないし、3食とたまにおやつもついてくる、最高の環境だった。
なのに、天女じゃないだって?
天女じゃなかったら何かは知らないけど、流石にこんな恵まれた生活は許されない気がする。今までの対価だとか言って内臓取られたらどうしようという恐怖もある。
でもやはり一番大切なのは。
「いやだ……働きたくない……」
「最低すぎる!!それでも天女だったのか?」
「過去形!?そんな、もうこんな身体じゃ元の暮らしには戻れませんよ!シオえもんくん、拾った責任とってください」
「変なあだ名はやめろ!!それにお前は学園の敷地内に勝手に現れたんだ、拾ったも何もないだろうが不法侵入者」
「ぐぅっ……あ、そうだ。この甲斐性無し!隈がひどい!寝なさい!!悔しかったら養って!!」
「……もしかしてこれ怒車の術か?そうだとしたらあまりにもお粗末すぎる……」
急な頭痛か潮江くんはしばらく頭を抱えていたが、わかった、とため息をついて言った。
「とりあえず、天女じゃなかったとしても無一文で放り出すのはやめるよう進言はしてやる」
「この鬼!!潮江くんッ!!!」
「どうやら命が惜しくないようだな……?」
「言い間違えました!さっすが学園一ギンギンの潮江様っ!!!懐の広さも見た目も10代とは思えない!!」
「この、わざとやっとんのかお前はーーーーッ!!」
一桁って意味かもしれないじゃん!という私の叫びを無視して、潮江くんは裏山算盤ダッシュ(10キロ算盤を両手に持って裏山を走り回ること)の刑を私に課した。
天女ならできるはずだッ!!って言ってたけど田村くんがこっそり教えてくれたから知ってるんだよ。
「今までの天女はそもそも算盤に触りもしませんでした」
ってね!!!
うん。
どうも天女ってのはねんりきも覚えてるらしい。
空を飛んで、10キロの鋼鉄をいくつも浮かせて駆け回る。
前に潮江くんに聞いた話じゃ、心を読めたり、直接害すことができなかったり、香も焚いていないのに甘い香りがしたりするとか。最後のは甘い物食べまくったらできそう。やらないけど。
まあ兎にも角にも、天女というものはあまりにも人智を超えていた。
「やっぱり、天女じゃないのかな……」
……やっと猿から脱却できたと思ったのに、また穀潰しって言われるのはいやだなぁ。
せっかくブラックな職場 から逃げれたのに。
▼被害者かつ容疑者な天女(?)
井戸に落ちたと思ったらマ◯オの土管の如く別の場所に出てしまった。
ねんりきは覚えてないし自覚はないがエスパータイプ。ここに来ちゃったのは自分のせい 。
体の作りは普通の人間なのに、徐々にエスカレートする好奇心で限界を試されている。
「お願いします、ここでニートでいさせて下さい!!なにもしません!」
▽証人シオえもん
突然生えてきた井戸から女が出てきたのを見て新手の天女か?!となった人。
ひと月経ち、落ち着いて考えたら天から来てない ことに気づいた。
「天女なら〜」といえば大体動くのでよく使っている。最近、この言い回しでどこまでやるんだコイツと好奇心が芽生え逸脱しがち。
「(こんな奴に天女なんて)贅沢な名だな……」
天女としてこの時代に来てから1ヶ月。
突如、
「……そういえばお前、本当に天女なのか?」
まさかの偽天女疑惑である。唐突すぎて、一瞬何を言っているのか理解できなかった。
いや
「え?天女扱い先駆けのキミがそれ言う?私は言われるままに天女をやってるだけなんだけど」
「確かにここらの人間じゃないんだろうが、今までと違って服も
「聞いちゃいないわこれ……って、天女って空から来るの?!こちとら井戸から来ましたけど?!!」
「だから言ってるんだッ!ああやっぱり天女じゃない気がしてきた」
いきなりのカミングアウトに言葉を失う。
そんな、突然天女の称号剥奪とかある?ていうか天女が空から現れるとか言う共通点聞いてないんですが。
人間が生身で空飛んでるってこと?それともこの学園、ガチモンのお伽話の天女がめっちゃ現れてる感じ?どちらにせよ怖すぎるぞ忍術学園。
もちろん私はひこうタイプじゃないので“そらをとぶ”は覚えていないわけだけども……
……え、もし天女じゃなかったらどうなるの?
自分の今後を想像し、目の前が真っ暗になった。
「いや天女か疑われただけでそんなこの世の全てに絶望したみたいな顔するか?」
「だって、だって!仮に天女じゃなかったら待遇も変わっちゃうんですよ!?せっかくたいした仕事せずのんびりと食っちゃ寝できるいいご身分だったのに!」
天女だからと、掃除洗濯とかのお手伝い以外はのんびり部屋で引き篭もるだけの生活をかれこれ1ヶ月。
お手伝い程度でノルマはないし、3食とたまにおやつもついてくる、最高の環境だった。
なのに、天女じゃないだって?
天女じゃなかったら何かは知らないけど、流石にこんな恵まれた生活は許されない気がする。今までの対価だとか言って内臓取られたらどうしようという恐怖もある。
でもやはり一番大切なのは。
「いやだ……働きたくない……」
「最低すぎる!!それでも天女だったのか?」
「過去形!?そんな、もうこんな身体じゃ元の暮らしには戻れませんよ!シオえもんくん、拾った責任とってください」
「変なあだ名はやめろ!!それにお前は学園の敷地内に勝手に現れたんだ、拾ったも何もないだろうが不法侵入者」
「ぐぅっ……あ、そうだ。この甲斐性無し!隈がひどい!寝なさい!!悔しかったら養って!!」
「……もしかしてこれ怒車の術か?そうだとしたらあまりにもお粗末すぎる……」
急な頭痛か潮江くんはしばらく頭を抱えていたが、わかった、とため息をついて言った。
「とりあえず、天女じゃなかったとしても無一文で放り出すのはやめるよう進言はしてやる」
「この鬼!!潮江くんッ!!!」
「どうやら命が惜しくないようだな……?」
「言い間違えました!さっすが学園一ギンギンの潮江様っ!!!懐の広さも見た目も10代とは思えない!!」
「この、わざとやっとんのかお前はーーーーッ!!」
一桁って意味かもしれないじゃん!という私の叫びを無視して、潮江くんは裏山算盤ダッシュ(10キロ算盤を両手に持って裏山を走り回ること)の刑を私に課した。
天女ならできるはずだッ!!って言ってたけど田村くんがこっそり教えてくれたから知ってるんだよ。
「今までの天女はそもそも算盤に触りもしませんでした」
ってね!!!
うん。
どうも天女ってのはねんりきも覚えてるらしい。
空を飛んで、10キロの鋼鉄をいくつも浮かせて駆け回る。
前に潮江くんに聞いた話じゃ、心を読めたり、直接害すことができなかったり、香も焚いていないのに甘い香りがしたりするとか。最後のは甘い物食べまくったらできそう。やらないけど。
まあ兎にも角にも、天女というものはあまりにも人智を超えていた。
「やっぱり、天女じゃないのかな……」
……やっと猿から脱却できたと思ったのに、また穀潰しって言われるのはいやだなぁ。
せっかく
▼被害者かつ容疑者な天女(?)
井戸に落ちたと思ったらマ◯オの土管の如く別の場所に出てしまった。
ねんりきは覚えてないし自覚はないがエスパータイプ。ここに来ちゃったのは
体の作りは普通の人間なのに、徐々にエスカレートする好奇心で限界を試されている。
「お願いします、ここでニートでいさせて下さい!!なにもしません!」
▽証人シオえもん
突然生えてきた井戸から女が出てきたのを見て新手の天女か?!となった人。
ひと月経ち、落ち着いて考えたら
「天女なら〜」といえば大体動くのでよく使っている。最近、この言い回しでどこまでやるんだコイツと好奇心が芽生え逸脱しがち。
「(こんな奴に天女なんて)贅沢な名だな……」
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