Ruins
*あなたのなまえは?
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Froggitは種族名なのかもしれない。遺跡を歩いて出くわしたカエル似の老若男女はみんなそろってFroggitだった。
ナキムシやルックスなどの他モンスター(しかし姿は人間)も兄弟姉妹なのかみんなよく似ているようだった。話し方とかは結構違ったけど。
『みんな個性的だね…』
「うん!こんな面白い人がたくさんいるって知ってたら、もっと早くここにきてたのに」
『ちょっとFriskさん?お姉ちゃん、大穴に落ちていくあなたを見て心底心配したんですけど?』
少し責め立てるように言うと、心配してくれてありがとう、と笑顔で言われた。
そう言われたらもう、これ以上責めることはできない。従妹がエンジェル…これはモンペ待った無しですわ。
Friskにチョロいって言われた。
恐らくきっと私がチョロいなんてことはないと思うけど、Friskが言うならいいや。と前へと進む。
さて、次のパズルは何のパズルだったッ、ぇあ⁉︎
ぼーっとしながら歩いていたら、地面が消えた。
『おち、落ちるぅぁぁぁああ〜〜ッ!!!!』
Friskが慌てて手を伸ばすも、届くことはなかった。
受身をする暇もなく背から地に落ちた私に、痛みが襲いかかる……かと思えば。
『まったく痛くない』
体の下にはふわふわと柔らかい感触。
ちょうど私の落下地点に赤い落ち葉が敷き詰められていた。どうやら天然(?)のクッションのようだ。
とりあえず周囲を見渡すと、周囲は狭い部屋になっていて、壁に四角い穴…開いたドアのようなものが2つ見えた。
天井の穴からFriskの声が聞こえる。私の安否を聞いているのだろうか。
『私はだいじょうブヘラッ!!』
無事を伝えようと叫んだその瞬間。上から降ってきた何かが私を潰した。
痛い、重い!
まるで子供が降ってきたかのような衝撃だ。
「リズ!ご、ごめん。大丈夫?」
『大丈夫だ、問題ない!Friskが羽のように軽いから天使でも舞い降りてきたかと思った!!』
私の上にはヨコシマ模様の衣を纏いし天使 がいた。
「大変だ…頭を打ったみたい」
『撃たれたのは私の心です』
「近くに病院はあったかな?」
『知覚 できる範囲にはなさそうだね』
「うわ寒っ…ん、あれ出口じゃない?」
私がふざけているうちに、Friskも出口らしき暗闇を見つけたらしい。
少し緊張した足取りで壁にぽっかりと空いた2つの四角い暗闇へと向かう。
どっちが出口かなぁ、と悩むFrisk。
私の背が高ければ肩車で頭上に空いた穴から戻して上げるんだけど…無理なものは仕方がない。
となると問題は、どっちが私たちの落ちた穴の向こうへ繋がっているか。
確か、この暗闇に入れば上の階に戻れるはずだけど……どちらかは穴の手前だ。
穴の手前じゃあ、落っこちた穴を飛び越えなきゃ行けないし、歩き通しのFriskにそんな疲れさせるわけにはいかない。
『よし、ちょっくらやってみるか』
悩むFriskを背に、試しに持っていた木の枝を四角い暗闇に突っ込む。右側の、着た方向からいえば進行方向側の穴だ。
うまくいけば枝が上の階に飛んで、落ちる音が聞こえるはず。たぶん音が進行方向側からすればこっちが出口、逆ならもう一つが出口。つまりどっちにいけばいいかわかる寸法だ。
枝先がゆっくりと闇に飲まれ見えなくなったかと思えば……ふ、と目の前が一瞬暗くなる。
あ。
「──────!!!!!!!」
……どうやら枝を持っていた私も一緒に飛ばされるらしい。
先程落ちた穴の下 から、Friskの叫び声が聞こえる。
直後に目の前の暗闇から飛び出てきたFriskに涙目で説教された。
ごめん。誤算だったんだよ、木の枝だけ行くと思ってて…
え、言い訳はいいわけ?
あ、いえ、ごめんなさいなんでも無いです。
最終奥義ジャパニーズ土下座は、何やってるのって冷たい目で流された。
すみませんでしたの意です。すみませんでした。
◇◇◇
モンスター飴でご機嫌を伺うことしばらく(受け取ってはもらえなかった)、ようやく涙も引いてきたFriskと一緒にパズルを進めていく。
「あ、またパズルがあるよ。岩を動かせばいいみたい」
『私が動かしてみるよ。いい?』
岩を四方から睨み付けるように確認したFriskが頷くのを待ってから、岩を押す。
『うわぁ、凄い重たいなー』
「うわぁ凄い嘘っぽいなー」
……ちょっと空気を変えようと騙そうとしてみたけどバレた。
残念。
それにしてもこの岩、ほとんど軽石かってくらい軽い。けど風で吹っ飛ぶほどでもないし、いったい何岩なんだろうか。
「バレバレだよ!リズってば演技下手すぎ…うわッ、すごく軽いねこの岩」
『子供でも動かすことができるようにできてるみたい』
「親切だなぁ」
騙されはしなかったけど、結果少しFriskの気分が上がってきたようなのでヨシとする。
スイッチまで岩を移動させると、道を塞いでいた針山が地中に沈んだ。
パズルが元に戻らないうちに先へ進まねば。のんびりしていて元通りになってしまったら苦労が水の泡だ…まぁ、大して苦労はしてないが。
道なりに進めば、先ほど見かけたものと同様のヒビが地面を覆っていた。
先ほど……私がやらかして落っこちた時だ。
Friskが私の服の裾を握る。
prrr
『もしもしTorielさん??Friskが可愛すぎるんですけどどうしたらいいですか?』
「え、ちょっと、リズ何電話かけてんの⁉︎」
《フフ、そういう時はハグをしてあげるのよ。優しく、ギュッと!》
「ママ⁉︎」
来いよ、クレバーに抱きしめてやるぜ……。
フリスクの耳がしばらく真っ赤だったことだけ書き記しておく。
あとなんかTorielさんから《バタースコッチorシナモン》って聞かれたので、
「シナモン!」
『バタースコッチ!』
って答えておいた。
面倒な答えでごめんよマッマ。同居してたし従姉妹だけど、別に食の好みは同じじゃ無いんだ……。
さて、ところ変わって落ち葉のベッドなう。
頭上には穴が一つ。
そう、さっき床を埋め尽くすヒビがあると言ったな?その中の一つに落っこちた。
電話のおかげで緊張もほぐれ、歩き出した一歩目で落下した私すごい。Friskも最早呆れてた。
その呆れ具合といえば、私が落ち葉の柔らかさを堪能しているうちに、Frisk1人で好奇心の赴くまま歩き回るほどである。
さっきまでの怒りとかはどこに……。
「あ、ヒントみーっけ!…よし、解けた!!」
どうやらパズルのヒントを見つけたようだ。解くの早いなぁ、さすがだぜFriskさん。
Friskが私を急かし、背後に見える唯一の出口へ向かう。あーあ、せっかくの干草のベッドが!
ていうか私、まだヒント見てなかったんだけどなぁ…まあいっか。
唯一の出口は先程と同じ、暗くて奥が見えない構造だ。
そして暗闇に突っ込めばあら不思議。
落ち葉の山へダイブする直前にいた部屋へ、と言うわけだ。
先程の一件がまた尾を引いているのか、Friskが私の手を強く握っている。
「手を引っ張るから、リズは足跡をたどってきてね。一歩も間違えちゃダメだよ!手も離しちゃダメだからね!」
『手を引いて、通る場所も指摘して、いたせりつくせりだね。ヒントは何だったの?』
「だってそうしなきゃ勝手に1人で行っちゃうじゃん!!…ヒントは落ち葉を踏むなって内容だった」
若干トラウマだったらしい。ごめんね。
でもFriskが1人で山登って大穴に落ちた時も、私は同じような気分だったことを覚えといてくれ……。
それにしても、落ち葉といえばあの落ち葉はどこから来たのだろうか。
さっきの穴の下にもあったけど、どちらも周囲に木はない。しかも落ち葉クッションはご丁寧に穴の下のみに敷かれていた。
ということは、いつの日かどこからか落ち葉を持ってきて敷き詰めてくれた誰かがいたのかな。
穴が空いた時、私は突然すぎて着地体制もろくに取れなかった。
あの落ち葉がなければ、下手したら骨折、少なくとも足が痺れたりアザになったりしたに違いない。きっと無傷とはいかなかったはずだ。
穴があるのを知ってるか、魔法とかが使えれば別だろうけど。
いったい誰が、誰のために落ち葉を敷いたのか────?
*誰がために 落ち葉はあるのか…そう考えたら 不思議なあたたかさで胸が包まれた。
───
『お!あれもヒントじゃない?』
「ちょっと、そこ落ち葉あるから!踏んじゃダメ!!」
『まぁまぁFriskさんや落ち着きなさい、穴空いたら戻ってくるし、ちょっと見るだけだからさ』
「でも、踏むなって書いてあった…あー!また勝手に乗った!」
『ほら、大丈夫みたいだよ。で、えーっとなになに?【下の階で 注意書きを 読まなかった?】……』
「……だから言ったじゃん」
ナキムシやルックスなどの他モンスター(しかし姿は人間)も兄弟姉妹なのかみんなよく似ているようだった。話し方とかは結構違ったけど。
『みんな個性的だね…』
「うん!こんな面白い人がたくさんいるって知ってたら、もっと早くここにきてたのに」
『ちょっとFriskさん?お姉ちゃん、大穴に落ちていくあなたを見て心底心配したんですけど?』
少し責め立てるように言うと、心配してくれてありがとう、と笑顔で言われた。
そう言われたらもう、これ以上責めることはできない。従妹がエンジェル…これはモンペ待った無しですわ。
Friskにチョロいって言われた。
恐らくきっと私がチョロいなんてことはないと思うけど、Friskが言うならいいや。と前へと進む。
さて、次のパズルは何のパズルだったッ、ぇあ⁉︎
ぼーっとしながら歩いていたら、地面が消えた。
『おち、落ちるぅぁぁぁああ〜〜ッ!!!!』
Friskが慌てて手を伸ばすも、届くことはなかった。
受身をする暇もなく背から地に落ちた私に、痛みが襲いかかる……かと思えば。
『まったく痛くない』
体の下にはふわふわと柔らかい感触。
ちょうど私の落下地点に赤い落ち葉が敷き詰められていた。どうやら天然(?)のクッションのようだ。
とりあえず周囲を見渡すと、周囲は狭い部屋になっていて、壁に四角い穴…開いたドアのようなものが2つ見えた。
天井の穴からFriskの声が聞こえる。私の安否を聞いているのだろうか。
『私はだいじょうブヘラッ!!』
無事を伝えようと叫んだその瞬間。上から降ってきた何かが私を潰した。
痛い、重い!
まるで子供が降ってきたかのような衝撃だ。
「リズ!ご、ごめん。大丈夫?」
『大丈夫だ、問題ない!Friskが羽のように軽いから天使でも舞い降りてきたかと思った!!』
私の上にはヨコシマ模様の衣を纏いし
「大変だ…頭を打ったみたい」
『撃たれたのは私の心です』
「近くに病院はあったかな?」
『
「うわ寒っ…ん、あれ出口じゃない?」
私がふざけているうちに、Friskも出口らしき暗闇を見つけたらしい。
少し緊張した足取りで壁にぽっかりと空いた2つの四角い暗闇へと向かう。
どっちが出口かなぁ、と悩むFrisk。
私の背が高ければ肩車で頭上に空いた穴から戻して上げるんだけど…無理なものは仕方がない。
となると問題は、どっちが私たちの落ちた穴の向こうへ繋がっているか。
確か、この暗闇に入れば上の階に戻れるはずだけど……どちらかは穴の手前だ。
穴の手前じゃあ、落っこちた穴を飛び越えなきゃ行けないし、歩き通しのFriskにそんな疲れさせるわけにはいかない。
『よし、ちょっくらやってみるか』
悩むFriskを背に、試しに持っていた木の枝を四角い暗闇に突っ込む。右側の、着た方向からいえば進行方向側の穴だ。
うまくいけば枝が上の階に飛んで、落ちる音が聞こえるはず。たぶん音が進行方向側からすればこっちが出口、逆ならもう一つが出口。つまりどっちにいけばいいかわかる寸法だ。
枝先がゆっくりと闇に飲まれ見えなくなったかと思えば……ふ、と目の前が一瞬暗くなる。
あ。
「──────!!!!!!!」
……どうやら枝を持っていた私も一緒に飛ばされるらしい。
先程落ちた
直後に目の前の暗闇から飛び出てきたFriskに涙目で説教された。
ごめん。誤算だったんだよ、木の枝だけ行くと思ってて…
え、言い訳はいいわけ?
あ、いえ、ごめんなさいなんでも無いです。
最終奥義ジャパニーズ土下座は、何やってるのって冷たい目で流された。
すみませんでしたの意です。すみませんでした。
◇◇◇
モンスター飴でご機嫌を伺うことしばらく(受け取ってはもらえなかった)、ようやく涙も引いてきたFriskと一緒にパズルを進めていく。
「あ、またパズルがあるよ。岩を動かせばいいみたい」
『私が動かしてみるよ。いい?』
岩を四方から睨み付けるように確認したFriskが頷くのを待ってから、岩を押す。
『うわぁ、凄い重たいなー』
「うわぁ凄い嘘っぽいなー」
……ちょっと空気を変えようと騙そうとしてみたけどバレた。
残念。
それにしてもこの岩、ほとんど軽石かってくらい軽い。けど風で吹っ飛ぶほどでもないし、いったい何岩なんだろうか。
「バレバレだよ!リズってば演技下手すぎ…うわッ、すごく軽いねこの岩」
『子供でも動かすことができるようにできてるみたい』
「親切だなぁ」
騙されはしなかったけど、結果少しFriskの気分が上がってきたようなのでヨシとする。
スイッチまで岩を移動させると、道を塞いでいた針山が地中に沈んだ。
パズルが元に戻らないうちに先へ進まねば。のんびりしていて元通りになってしまったら苦労が水の泡だ…まぁ、大して苦労はしてないが。
道なりに進めば、先ほど見かけたものと同様のヒビが地面を覆っていた。
先ほど……私がやらかして落っこちた時だ。
Friskが私の服の裾を握る。
prrr
『もしもしTorielさん??Friskが可愛すぎるんですけどどうしたらいいですか?』
「え、ちょっと、リズ何電話かけてんの⁉︎」
《フフ、そういう時はハグをしてあげるのよ。優しく、ギュッと!》
「ママ⁉︎」
来いよ、クレバーに抱きしめてやるぜ……。
フリスクの耳がしばらく真っ赤だったことだけ書き記しておく。
あとなんかTorielさんから《バタースコッチorシナモン》って聞かれたので、
「シナモン!」
『バタースコッチ!』
って答えておいた。
面倒な答えでごめんよマッマ。同居してたし従姉妹だけど、別に食の好みは同じじゃ無いんだ……。
さて、ところ変わって落ち葉のベッドなう。
頭上には穴が一つ。
そう、さっき床を埋め尽くすヒビがあると言ったな?その中の一つに落っこちた。
電話のおかげで緊張もほぐれ、歩き出した一歩目で落下した私すごい。Friskも最早呆れてた。
その呆れ具合といえば、私が落ち葉の柔らかさを堪能しているうちに、Frisk1人で好奇心の赴くまま歩き回るほどである。
さっきまでの怒りとかはどこに……。
「あ、ヒントみーっけ!…よし、解けた!!」
どうやらパズルのヒントを見つけたようだ。解くの早いなぁ、さすがだぜFriskさん。
Friskが私を急かし、背後に見える唯一の出口へ向かう。あーあ、せっかくの干草のベッドが!
ていうか私、まだヒント見てなかったんだけどなぁ…まあいっか。
唯一の出口は先程と同じ、暗くて奥が見えない構造だ。
そして暗闇に突っ込めばあら不思議。
落ち葉の山へダイブする直前にいた部屋へ、と言うわけだ。
先程の一件がまた尾を引いているのか、Friskが私の手を強く握っている。
「手を引っ張るから、リズは足跡をたどってきてね。一歩も間違えちゃダメだよ!手も離しちゃダメだからね!」
『手を引いて、通る場所も指摘して、いたせりつくせりだね。ヒントは何だったの?』
「だってそうしなきゃ勝手に1人で行っちゃうじゃん!!…ヒントは落ち葉を踏むなって内容だった」
若干トラウマだったらしい。ごめんね。
でもFriskが1人で山登って大穴に落ちた時も、私は同じような気分だったことを覚えといてくれ……。
それにしても、落ち葉といえばあの落ち葉はどこから来たのだろうか。
さっきの穴の下にもあったけど、どちらも周囲に木はない。しかも落ち葉クッションはご丁寧に穴の下のみに敷かれていた。
ということは、いつの日かどこからか落ち葉を持ってきて敷き詰めてくれた誰かがいたのかな。
穴が空いた時、私は突然すぎて着地体制もろくに取れなかった。
あの落ち葉がなければ、下手したら骨折、少なくとも足が痺れたりアザになったりしたに違いない。きっと無傷とはいかなかったはずだ。
穴があるのを知ってるか、魔法とかが使えれば別だろうけど。
いったい誰が、誰のために落ち葉を敷いたのか────?
*誰がために 落ち葉はあるのか…そう考えたら 不思議なあたたかさで胸が包まれた。
───
『お!あれもヒントじゃない?』
「ちょっと、そこ落ち葉あるから!踏んじゃダメ!!」
『まぁまぁFriskさんや落ち着きなさい、穴空いたら戻ってくるし、ちょっと見るだけだからさ』
「でも、踏むなって書いてあった…あー!また勝手に乗った!」
『ほら、大丈夫みたいだよ。で、えーっとなになに?【下の階で 注意書きを 読まなかった?】……』
「……だから言ったじゃん」
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