約束は、今も
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茜「も〜全然来ないから心配したんだよ、対決だって終わっちゃったし」
『だって茜がさっさと行っちゃうから〜』
芽衣「陽ちゃんなんだか顔が赤い気が…大丈夫?」
先程の彼のせいで心臓どころか顔まで真っ赤になっていたらしい。
茜「たしかに、なんかあった?」
『それがさぁ、』
3人組に追われた話をすると、2人は驚き心配してくれた。
芽衣「それで、逃げ切ったの?」
『ううん、実はね、イケメンに助けられた』
茜「イケメン!?」
その言葉に過剰に反応する茜。さっきまで私の心配をしていたのに、今は見知らぬイケメンの事で頭がいっぱい。異常なまでの切り替えの速さだ。
茜「どんな人?特徴は?」
『う〜ん、ちょっとしか見なかったんだけど、背が高くてガタイが良くて、前髪長めで、目は切れ長な感じだったかな…とにかくすごい整った顔立ちだった』
茜「へぇ〜何年生だろう…」
芽衣「…それってもしかして流川くんじゃない?」
『「ルカワ?」』
芽衣「富中の同級生」
『「同級生!?」』
同級生には見えなかったなぁ、と彼の大きな体を思い出した。隣で茜は同い年かよっ!と嘆いている。彼女は年上にしか興味が無いらしい。
『あっ』
「「?」」
茜の様子に気を取られて大事な事を言い忘れていた。
『そういえばあの人私の名前知ってた』
芽衣「名前を?」
『なんか私の顔を見て、陽、って言ったの。知り合いだったかなぁ?思い出せないけど』
芽衣「陽って言ったの…じゃあ、流川くんじゃないかも…」
『どうして?』
芽衣「流川くんってね、すごーーくモテるの、それはもうとんでもなく、でも私流川くんが女の子を名前で、というか苗字でも呼んでるの見たことないのよ」
茜「そんなやついる?」
芽衣「ホントよ!女の子なんか1ミリも興味無いって感じだもん!」
『そ、それはすごいね…』
茜の言う通り、女子に興味のない中学生がいるのかと驚きつつ、ではあの人は誰だったのか考える。もし知り合いなのだとすればきっと6年以上前の事。高校生になった私に一瞬で気づくなんて、、一体何者なのだろう。
芽衣「その彼の話はおいといて、陽ちゃんこれからどうするの?」
『どうするって?』
芽衣「絡んできた先輩達、これで終わりとは思えないよ」
『たしかに…どうしよう』
すっかり話が逸れてしまっていたが、一番の問題はあの人達だ。いつも茜が軽くあしらってくれるので安心していたが、常に一緒にいるわけではない。1人でも声をかけられるというのなら、私も何か断る術を身に付けなくてはならない。
茜「フッフッフッそれならこの私に任せなさい」
自信満々に言う茜。
茜「陽、今日うちに来な」
『え…?』
