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注意⚠️クリウェス要素が含まれています
声も顔も、まさに今思えばアルバート・ウェスカーそのものだった。
ただ、彼の性格は全く真逆で、ちゃらけた態度だったから、気づけなかった。
髪をたくしあげ、オールバックにした姿を見た時は、ああ、やはり彼はアルバート・ウェスカーのクローンなのだと思い知らせた時もある。
その時は酒に酔っていた。
そしてアルバート・ウェスカーの存在にも酔いしれていた。
その美貌は誰にも真似出来ないと思った。
勘違いしたのは昔の記憶のせいかはたまた欲望のせいか。
「ウェスカー..」
その名を気づけば彼に呼んでいた。
彼は一瞬驚いた顔をしたあと、
俺をその蛇のような鋭い目で睨みつけた。
ぞくり、とした。
恍惚とまでいえるほどに。
その時は酒に酔っていた。
それを言い訳のように俺は彼を我がものにした。
久しぶりの、感覚だった。
それから、忘れたフリをしながら彼と何回かあったが、その度に敵意が隠せていない彼を可愛いとすら感じ出した。
好きだ、君が好きだ。
抑えきれない欲望が俺を襲う。
共用シャワーでの風呂上がり、ばったりと彼にあった。
彼は濡れた髪を上げた状態だった。
我慢が出来なかった。
幸い誰もその時間には人がいなかった。
貪るように俺は彼を抱いた。
無理やりの行為だったが、力の差なのか彼は抵抗していたが次第にそれすらやめた。
しかし、誰かが入ってきたのに彼は気づく。
そのタイミングで、俺は殴り飛ばされていた。
その力にさえ、歓喜した俺がいた。
ウェスカー
その名が脳裏を埋め尽くす。
「いい加減にしてくれ、俺はアルバート・ウェスカーの代わりじゃない」
そう、ウェスカーと同じ声が言う。
そう、ウェスカーと同じ目が睨む。
ぞくり。
俺は最低な男でしかなかった。
俺はあの時から、彼の名前を呼んでいない。
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