短編。
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なんでも願いを叶えてくれる
青い悪魔と契約を交わしたんだ。
私は
私の、人間一人分の魂と引き換えに『彼』を望んだ。
それは次の満月まで。
1ヶ月ばかしの短い恋。
_____
『バージル、あなたも半分人間なら分かるでしょう?』
情事を終えて胸に寄り添うアヤの【半分人間】という言葉にバージルは眉をひそめる。
『くだらん感情だ。』
愛だの恋など魔界では通用しないし要らないものだと彼は切り捨てる。
『私は…どんな形でもあなたと一緒に居たかった。』
ふん、と鼻で笑うバージルを見て冷たい男だと感じることもなく
あと少しでこの世から消え去る私という存在に悲しくなることもなく
心穏やかに、この一時をいとおしく感じていた。
『魂を捧げてまで一緒に居たかったの。』
『愚かなヤツだ。』
表情変えることなくバージルはアヤの黒髪に指を絡めると冷たい瞳を向ける。
『ねぇ』
もうすぐ夜明け。
もうすぐ時間切れ。
彼の心を、真実の愛は得られなかった。
『名前、呼んで?』
この世から消えたあと地獄に堕ちたら
また会えるかな。
『アヤ』
悪魔と最高の片思い。
fin
青い悪魔と契約を交わしたんだ。
私は
私の、人間一人分の魂と引き換えに『彼』を望んだ。
それは次の満月まで。
1ヶ月ばかしの短い恋。
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『バージル、あなたも半分人間なら分かるでしょう?』
情事を終えて胸に寄り添うアヤの【半分人間】という言葉にバージルは眉をひそめる。
『くだらん感情だ。』
愛だの恋など魔界では通用しないし要らないものだと彼は切り捨てる。
『私は…どんな形でもあなたと一緒に居たかった。』
ふん、と鼻で笑うバージルを見て冷たい男だと感じることもなく
あと少しでこの世から消え去る私という存在に悲しくなることもなく
心穏やかに、この一時をいとおしく感じていた。
『魂を捧げてまで一緒に居たかったの。』
『愚かなヤツだ。』
表情変えることなくバージルはアヤの黒髪に指を絡めると冷たい瞳を向ける。
『ねぇ』
もうすぐ夜明け。
もうすぐ時間切れ。
彼の心を、真実の愛は得られなかった。
『名前、呼んで?』
この世から消えたあと地獄に堕ちたら
また会えるかな。
『アヤ』
悪魔と最高の片思い。
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