短編。
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カップに淹れられたコーヒーはミルクも砂糖も入っていないのに柔らかで甘い匂い。
すぐにわかった。
柔らかなソファの隣に座るバージルさんの匂い。
『先程の一戦は見事だった。』
…だから?
『その力は善か悪かと聞かれたら、アヤの力は善に近い。』
……何?
『……俺にもわからん。』
………どうせ利用するだけでしょ
腰に当てられた大きな手が我が身を引き寄せれば
力が抜けてしまいコーヒーカップを持つ手と唇が震えてしまった。
嗚呼、情けない。こんなことで
まるで人間の歌姫の歌詞みたいなワンシーン。
『久々に魅力的な女に会った』
躊躇う間髪を入れずに息のように放つ言葉はまるで呪文みたい。
ダメ
好きになっちゃダメ。
私には割り切った関係なんて無理なのよ。
どうせいつもと同じ。良いように利用されるのね??
なのに今どうして、バージルさんと一緒に居るのかと思えば曖昧になる。
そう、己の軸がぶれる感覚。
私が弱いだけ、まるで善から悪へと変わるように。
『アヤの勝ちだな。惚れたものの負けだ。』
止めどなく柔らかで甘い匂いが私を狂わせる。
※※※※※※※※※※※※※※※
あなたと素敵に歳を重ねたい。
すぐにわかった。
柔らかなソファの隣に座るバージルさんの匂い。
『先程の一戦は見事だった。』
…だから?
『その力は善か悪かと聞かれたら、アヤの力は善に近い。』
……何?
『……俺にもわからん。』
………どうせ利用するだけでしょ
腰に当てられた大きな手が我が身を引き寄せれば
力が抜けてしまいコーヒーカップを持つ手と唇が震えてしまった。
嗚呼、情けない。こんなことで
まるで人間の歌姫の歌詞みたいなワンシーン。
『久々に魅力的な女に会った』
躊躇う間髪を入れずに息のように放つ言葉はまるで呪文みたい。
ダメ
好きになっちゃダメ。
私には割り切った関係なんて無理なのよ。
どうせいつもと同じ。良いように利用されるのね??
なのに今どうして、バージルさんと一緒に居るのかと思えば曖昧になる。
そう、己の軸がぶれる感覚。
私が弱いだけ、まるで善から悪へと変わるように。
『アヤの勝ちだな。惚れたものの負けだ。』
止めどなく柔らかで甘い匂いが私を狂わせる。
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あなたと素敵に歳を重ねたい。