【Dom/Subユニバースパロ】dom社会人赤葦×sub社会人夢主
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
今日は華金。
いつもならよくあるチェーン店で、真っ先にお酒をタッチパネルで注文して、それからスピードメニューやサラダに揚げ物や串物なども追加して、再びタッチパネルで送信するのが定番。
だけど、なぜか今日は珍しく個室のちょっといいお店を黒尾が予約してくれていた。
飲み物だけ先に仲居さんへ注文して、食べ物はよくわからないから黒尾に丸投げした。ここは接待で利用したことがあるお店らしい。
通りで和装の個室で、呼び出しボタンも和室に馴染む用なデザインをしており、従業員の方々もお着物で、お品書きも達筆な毛筆でお上品な訳だ。
「おつかれさまー!」
「おつかれ!」
注文したアルコールは早々にやってきて、お上品な和室には似つかわしくない社会人お決まりの音頭にグラスとグラスを当ててから飲む。
今日は先月降りの黒尾とサシ飲みだ。
月曜日から金曜日まで仕事を頑張った身体にお酒が染み渡る。これよ、これこれ。この為に仕事頑張ったんだから。
アルコールを流し込んでいると、早速仲居さんが注文した料理を持って来てくれた。
黒尾はわかってるな、最初はサラダからだよね。
いつもの大皿とは違いお一人様ずつ小鉢に、紫キャベツやらパプリカスライスなど入っていて色合いまで綺麗なサラダをツマミにつつく。
「そっちは仕事どうよ?」
「繁忙期も終わって今は一段落かな。黒尾は?」
「こっちは相変わらずいつも通りよ。」
「ってことは忙しいんだね。今度はどこに出張行ってたの?」
「ポーランドだよ、ポーランド。」
「えっ、また国外?」
話を聞くと相変わらず日本だけでなく海外出張もしていて忙しい身だ。そんな中、よく今日は来てくれたもんだ。普通、疲れや時差ボケで来られないだろうに、こうしてわざわざ来てくれるなんてありがたい。
黒尾とは高校時代の友人だ。私はバレー部には関わって無かったけど、同じクラスでたまたま席が近くなったことがきっかけで話すようになり、気が付けばアラサーになっても飲みに行く友達になっていた。
「そう言えば、あの人、結婚したらしいよ。」
「誰?」
「えぇっと、元サッカー部のキャプテンしてた、」
「あぁ、あいつね。マジか、結婚したんだ〜。」
「ね、もっと遊んでから結婚するかと思ってたわ。」
「まぁ、俺らもアラサーですから。」
サラダを食べ終える頃、扉から控えめな声が聞こえ、「失礼します。こちらだし巻き卵と天ぷら盛り合わせでございます」とテーブルに料理が並ぶ。
「わぁ、美味しそう〜。黒尾はやっぱりわかってるね〜!」
「まっ、好きなだけ、食べて飲んでくださいよ。」
「じゃ、お酒追加しよ。」
仲居さんに追加のお酒を自分の分と黒尾の分も注文すると上品に立ち去っていった。
このだし巻きも美味しいし、天ぷらやばっ! サックサク!
接待で利用したお店なだけあって接遇だけでなく味もしっかり美味しいし、お酒も美味しくて進むし、話も進む。
大体飲みの席で話すことはお互いの仕事はどうか、共通の友人が結婚しただの、孤爪くんがコラボ了承してくれた、とか他愛のない話ばかり。
お互いいい意味で気を遣わなくて楽。少なくとも月に一回は飲みに行く仲になっていて、私はいい友人だと思っている。
この日はいつもと様子がなんとなく違っていたこと、珍しく個室を取っていたことが気になっていた。
その答えは、普段は話さないような話題を振られ、この為なんだと察した。
「なぁ、□□って、そのさ、」
「なあに、改まって?」
「……playするパートナーっている?」
「えー、黒尾とこんな話するの?」
「俺らも長い付き合いなんだし、教えてくれてもいーんじゃないの?」
「だって、えー、今更する必要ある?」
「で、いるの? いないの?」
お互い料理とお酒に舌鼓を打ちながらも、黒尾はちゃっかりしている。ちゃんと聞きたいことを私が酔いつぶれる前に聞こうとしているのだ。
別にわざわざ隠す必要もないが言う必要も無い、特に黒尾には。なんとなく言い淀んだがパートナーは、今は居ない。正確には少し前までは居たのだ。こんなsubの私にもdomのパートナーが。
傾向や満たされる条件がお互い一致せず、結局は約半年ほどでパートナーを解消した。それからは抑制剤で基本ごまかしているが、どうしてもPlayしないと収まらないときはしょうがないのでsub専用play店に時々足を運ぶようになった。
当然と言えば当然だが、薬で抑えるよりお店でのPlayでもしたほうが満たされるし、心身共に辛くないから万々歳である。
唯一のデメリットを挙げるならお店なので、お金がかさむくらいだろうか。本来ならパートナーとするのでお金はかからないのが普通と言えば普通だ。
この世には男と女の他にいくつかの
支配したい
大体は10代半ば頃には第二性判定を行い、自分のもう一つの性を知ることが多い。あえて公表することでもないので基本的に第二性は学校や会社に提出する公的書類だったり、親やパートナーくらいしか知る機会は無い。
公にしても変に悪用した
特にdomとsubはお互いが支配したい本能と支配されたい本能でパートナーになることが多いが、その分playして褒めたり
playとは、
指示する内容はパートナー間や、その時の状況や場合にもよって異なるので、何が苦手で、何がお互いを満たすのかはパートナーとすり合わせていく必要がある。
playしないとdomもsubも心身に不調をきたす為、パートナーを作り発散させることが推奨されている。パートナーが見つからない、もしくは作らないなどの理由で居ない時は専用のplay店などで発散させる方法もある。ただし、これは成人限定に使える手段だ。
他には抑制剤で無理矢理抑え込むという強硬手段もある。これは服薬しているうちに耐性も付くので、どうしてもの非常事態以外は専門家ですらお勧めはしていない。
つまるところパートナーとplayするのが一番手っ取り早くて簡単な方法ではある。
支配したい、支配されたいといっても性的なことではなく、守りたい、世話したい、褒めたいと言った支配欲や、守られたい、尽くしたい、褒められたいと言った支配されたい欲もある。
もちろん性的な支配欲や支配されたい欲もあるのだろうが、その場合はハードなcommandをお互い好むパートナーでないと関係を続けるのは難しい。こう言った嗜好が一致していないとplayが上手くいかずsubがdropすることもある。
subが何かしらの要因で心身に負担がかかったり、playが上手くいかなかったりするとsub dropという状態に陥る。commandでcareして戻って来られればいいが、過呼吸を起こしたり、気絶したり、最悪の場合は死に至ることもあるとか。
このsubdropはdomの
そうならないための
safewordは咄嗟に言える言葉ならなんでもいい。よく選ばれることが多いのは
subはplayをこなしていくとdomを少しずつ信用していき
私は性的支配されたい欲よりも、大切されたかったし、褒めてほしかった。が、元パートナーは性的支配欲のほうが強く、ハードなcommandもセックスも苦痛だった。
それでも話し合えばお互いの妥協点が見つかるかと思いずるずる半年もパートナー関係だったが、相手方が「ごめん。やっぱり、無理。」と関係の解消を申し出て私たちは離れることとなった。
関係を解消してもsubdropにならずに済んだことは不幸中の幸いだろう。今にして思えば私もsubspaceに入れなかったくらい彼のことを信用してなかったのかもしれない。
そんなことがあって、今はパートナーは作らず一、二ヶ月に数回ほどお店でplayして満たす生活を送っている。
「うーん、今は居ないかな。」
「っしゃ! 居ないんだな?!」
「ちょっと、なんでガッツポーズなの? 大体黒尾は居るの?」
「俺のことは置いといて。」
「え゛?! ズルっ!!」
「実は、その、良ければ紹介したい方が居まして。」
「紹介……?」
黒尾曰く、その人はdomだがここ暫くパートナーがおらず、それどころか最近playも出来ないくらい仕事が忙しく、心身共にボロボロで見てられないそうだ。
話を聞くとパートナーがいたのは一年ほど前が最後。dom専用play店へ行くお金はあっても時間がない。アプリやSNSでパートナーを探すなんてのも最近は珍しくないが、とにかく仕事が忙しくパートナーを探すなんて以ての外、らしい。忙しい黒尾が、忙しい人と言うくらいだからきっととんでもなく多忙なのだろう。
その人と同じdomの黒尾ではplayは出来ない。だからといってお手頃な私を紹介するのもどうなんだ?
「黒尾とその人はどういう知り合いなの?」
「高校ん時のバレー部で、他校なんだけどよく一緒に合宿してたんだよ。その繋がり。」
「へぇ、バレー仲間みたいなもんか。」
「そ。だからどうしてもなんとかしてやりたくて。」
言い終わるのと同時に、グイっと最後の一口を飲み終えたら早速追加注文しているので、私の分もついでに頼んでもらった。
お酒はすぐに来てまた流し込んだ。このまま飲み続けてたらこの話を聞かなかったことには出来ないだろうか。私は少し前にパートナーを解消しているけれど、今は特に不満もなく不自由もしていない。
「私とその人の気が合うとも限らないじゃん。」
「じゃ、会わなくてもいいから連絡先だけ教えていい? 二人で連絡取ってお互い良ければ会えばいいんだし。」
「ん〜、でもなぁ。」
「ここは奢るからさ、人助けだと思って。」
***
どうしよう。緊張する。こんな友達の紹介で出会いました、なんていかにもありそうで無かった展開に緊張している。
あれから黒尾はお店を出るまで、なんならお店を出てからもタクシーの中で説得してきた。とにかく忙しいだけで、人のことよく見ることが出来るしとってもいい奴だから、とそこまで言われると私も揺れてしまった。連絡先だけなら、と返事をすると黒尾はまたもや、「っしゃ!」と小さくガッツポーズしていた。ここ、タクシーですよ。
黒尾から紹介された赤葦さんとは頻度は多くないけどメッセージのやり取りはしていた。黒尾から多忙と聞いていただけあって返信が来るまでは時間が空くけど、毎回丁寧な文章できっと本人も丁寧な方なんだと思う。
メッセージではお互いどんな仕事をしているとか、ご飯はこのお店が美味しかったとか、おはようやお疲れ様などの挨拶など、当たり障りないことを話していて第二性についてはお互いに触れなかった。直接でも憚られるのにお気軽にメッセージで聞いていい気はしなかったから。きっと赤葦さんもそう思ったのかもしれない。
今日の服装なども一応伝えてお店の前に居ます、と送信した。それから少ししてスマホが振動で揺れた。画面には『赤葦京治さん』の文字が表示されており、慌てて取ると想像していたより高めのテノールが聞こえた。
「初めまして、赤葦です。□□さんですか?」
「は、はいっ、□□です! 初めまして。今、お店の前に居ます!」
「お店の前、あっ、見つけました。俺、手振ってますけど見えますか?」
「見えました!」
「いったん、切りますね。」
そっか、通話すればよかったのか。そしたらお互いすぐ見つけられたのに。こんなことにも気付かないなんて緊張し過ぎか、柄にもなく舞い上がっているのかもしれない。
待ち合わせのお店まで小走りで来てくれてる。急がなくても大丈夫なのに。今までメッセージのみでのやり取りだったから、通話での破壊力は凄かった。
「赤葦さんの声、綺麗だったな。」
1/3ページ