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ジャラジャラと鳴る重たい鎖を引きずって、力なく横たわる。
爪の先をじっと睨みつけていると、そこにローの顔が浮かんだ。思わず握り潰す。
「…ああ、」
何時までこうなんだろう。
ここのクルーは皆、心根は優しいから早く解放してくれると思っていたのに。
拉致られて、逃げたら捕まって。
久しぶりに幼馴染のローが逢いに来たと思えばこれだ。あいつは私のことを考えずに、私利私欲の為だけに私を連れ去った。
私には、愛すべき旦那様がいたのに。
帰りたい、
そう、もういっそ。この世に出る前に
還りたい、
そして、ローと言う奴と逢わない場所で
孵りたい
そうすれば、私は大好きな旦那様と離れる事も、こんな鎖で繋がれて監禁される事も、ローを嫌いになることも、
「なかったはずなのに」
開いた扉。
日の光は眩しすぎて、私を突き刺した。
【帰りたい、還りたい、孵りたい】
お題水葬
了