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「私の夢?それはね、シャンクスのお嫁さん!」
***
「なァんて、照れながら言ったお前は可愛かったなァ」
そう笑って昔話を言えば、目の前の彼女はキッと目を吊り上げて真っ赤な顔で怒鳴った。
「毎回毎回……いつの話してんの?!ばっかじゃない!?ボケてんの!?」
「オイオイ、そんな怒んなくていいじゃねェか」
「うるさい黙れおっさん」
「おっさんって…ひでェなオイ」
ぶつぶつと言いながらカウンターにうなだれると、店の親父は豪快に笑った。
「ハッハッハ!毎度の事ながら、頑張るなぁ。ガキの頃の夢だ。今更だろ船長さん」
「言ったのはガキでも俺は信じてんだよ。それに今じゃ立派なイイ女じゃねェか」
「そら違いねぇ!しかしいつまでもイイ女は待ってちゃくれねェぜ?なぁアンナちゃん」
「ちょっとマスターもうるさい」
ガチャガチャと乱暴にグラスを分けるアンナに親父はスマンと笑う。
親父を横目で見ながら、アンナにもう一度尋ねる。
「なあ、アンナ。今日こそ嫁に来い」
「…海賊は、…キライって、言ってるでしょう」
いつものように同じ台詞。そしてそのいつもの台詞を言った後、何かに押し潰されそうな顔をしながらアンナはワインボトルを数本抱えて奥に引っ込む。
「船長さん、あんま言わせてやんなよ」
「そうしてやりてェが、こればっかりはアイツが折れてくんねェとな」
親父の言葉に、ため息を吐きつつ頭を掻く。
海賊をやめるつもりはねぇ。ラフテルに行くまで。
だが、アンナを諦めることもしたくない。
「本当、イイ女だよな」
「ああ。イイ女だろ」
だから、愛してんだよ。
笑ってグラスを仰いだ。
【君の嘘はいつでも優しかった】
お題hmr
了