女の子と大人達(nrt) 凍
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ぱって目をさましたら、おへやがまっくらだった。サソリもいなかった。
瑚咲のあたまはまくらにのっかってて、ふわふわのおふとんがかたまでかかってた。じらいやくんをぎゅってだっこしてねてたみたい。
サソリもいなくてまっくらだったし、ちょっとこわかったけど、じらいやくんがいたから瑚咲はなかなかった。
そろーって足をベッドからおろして、右手をまえにしてちょっとだけあるいてみた。
かべにあたって、そのままさわさわしながらあるいてたら、またかべにあたった。ゆっくりかべをさわりながらあるいたら、ぽこってへこんでた。ぜったいドア!
左手でじらいやくんをだっこしたまま、ドアのとってをさがして、ドアをあけた。小さい音といっしょに、ドアがゆっくりあいて、ろうかが見えた。
ろうかはうすぐらくってひんやりしてて、だれもいないし、なんにもきこえない。
ちょっとこわいし、ベッドのあるおへやにもどりたかったけど、おなかへったから瑚咲がんばる。
ドアをいっぱいあけたら、おへやがちょっとだけちゃんと見えた。そしたら瑚咲のあたまよりちょっと上のほうに白いスイッチがあった。
ぴょんぴょんジャンプして、パチッとたたいたら、おへやがあかるくなった。
そのままドアをしめてから、ベッドにおいてあったがま口かばんをもって、じらいやくんをだっこしなおして、もういっかいろうかへバン!ってでた。
「ぴゃあ!!」
はしってでたのに、ぼすん!ってすぐに瑚咲のおかおがなにかにあたった。
やわらかいけどやっぱりいたいーっておもって、瑚咲がおかおを手でさわりながら上を見たら、サソリのマント!
「サソリ!?」
「ごめんなさい、サソリじゃないわ」
しゃがんでくれたその人は、サソリとおんなじマントだったけど、かわいくてきれいな女の人だった。
「大丈夫?まさか飛び出してくるとは思わなかったから」
「うんー、瑚咲、いたくなかったよー」
ほんとはちょっとだけいたかったけど。
その人は、瑚咲のほっぺたをよしよししてから、あたまもよしよししてくれた。いい人ー。おねえさん、すき。
でもこのおねえさん、かみのけが赤くない。あお?くろ?でもそんないろ!
はじめて瑚咲のほかに赤くない女の子見たよ。
「あなたが瑚咲ちゃんね。私は小南。隣の部屋にいるから何でも聞いてちょうだい。……いるときは少ないけれど」
「こなんちゃん?よろしくねぇ!」
大蛇丸さまがいってたのは、このおねえさんだ。こなんちゃんのいうことは、ちゃんときかなきゃいけないんだって。瑚咲、ちゃんということきく。
こなんちゃんかわいいし、あたまに白いお花ついてるし、おけしょーもしてる!
「こなんちゃん、お口の下、どうしたの?なぁにそれ」
「これ?ピアスよ」
こなんちゃんのお口の下にくっついてるまるいぎんいろのやつ。
こなんちゃんは下のお口をべってゆびでひっぱって、見せてくれた。うらがわのピンクのとこにもぎんいろついてた。
「耳にするのが、普通かしら」
「んー…あ、ささってるやつー?大蛇丸さまね、左のおみみにね、大きいのささってるよー」
「ああ、それと同じよ。私のは丸いデザインなの」
「さわっていい?」
「ええ」
こなんちゃんのお口のピアスにちょんってさわってみたら、ちょっとだけうごいた。
「ひょー、いたくないのー?」
「ええ。それに私よりピアスだらけの奴もいるのよ。それと比べたら平気よ」
こなんちゃんはわらってから、立ち上がって、瑚咲と手をつないだ。
「!」
ちょっとだけ瑚咲はびっくりした。
瑚咲からつないだんじゃないから、いっぱいいきなり入ってきて。
「ご飯、出来てるの。それで呼びに来たのよ」
わらってるこなんちゃんを見上げながら、瑚咲はまあいっかっておもった。
だって、こなんちゃんの手は、うれしいっていってるだけだもん。
「うん!瑚咲ねぇ、おなかへったー!」
ちゃんとぎゅってにぎって、瑚咲はこなんちゃんと、ちゃんと手をつなぎなおした。
(ところで、そのぬいぐるみは?白い…ハリネズミかしら)
(うん、じらいやくんっていうのよー)
(……じら、………そう、良い、名前ね)