女の子と大人達(nrt) 凍
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きょうからちょっとのあいだ、瑚咲は大蛇丸さまとははなればなれになる。大蛇丸さまが、けんきゅうのためにとおくにいくんだって。そのおともとして、カブトさまと、四人しゅうもついていっちゃうんだって。
四人しゅうっていうのは、たゆやときどまるとじろちゃんとさこんとあほのうこんのこと。五人いるのに四人しゅうなのは、さこんとあほのうこんが2人で1人だからなんだっていってた。
それで、大蛇丸さまは瑚咲が1人になっちゃうからしんぱいなんだって。かりんちゃんは、にしのアジトにかんしにいってるし、きみまろはさいきん見てないし、水ちゃんはちょっとわるいことしていまは、ビンから出してもらえないんだって。
まったく、しょうがないなぁ水ちゃんは。
「それでね、瑚咲。君をある人達に預けることにしたんだよ。一週間だけ」
「…私としては、そっちも不安要素の塊でしかないけれど…瑚咲を1人にするよりはマシね…」
はーって大蛇丸さまがおでこに手をあてて、ためいきをした。
カブトさまは、大きなリュックに瑚咲のふくとか、おえかきセットとか、歯ブラシとか、えほんとか、いっぱいつめこんでる。
「瑚咲はだいじょーぶよー?いいこにしてるねぇ」
「お前がイイ子なのはよくわかってるわ。でもあいつらに常識は通用しないから気をつけなさい。そうね…女が1人いるけれど、その子の言うことは聞いておきなさい。あとはどうだっていいわ」
「はーい」
カブトさまがリュックを瑚咲にわたしてくれた。
ずっしりとおもい、ふかみどりのリュックはすぐにゆかにおいた。
おもいよー?なにが入ってるのかなぁ。
「随分な大荷物にしたわねカブト。何を入れたの?」
「着替えなどの必需品と、瑚咲の好きな絵本に色鉛筆と画用紙、底の方にクナイと手裏剣一式と、万が一のことを考えて風邪薬などの各種薬と逆口寄せの巻物を」
「…いれすぎよ。カブト、お前が瑚咲を暁に預けると提案したのよ。それなのにその念の入れ用はなんなの」
「しかし大蛇丸様!」
大蛇丸さまは瑚咲のリュックをあけて、中のものをポイポイ出した。
リュックの中とってもかるくなって、瑚咲はリュックしょってもピョンピョンとべる。
「かるーい!ありがとう大蛇丸さまー」
リュックをしょって、そのままはしりまわってみた。
わくわくするよーおとまりー。みんなやさしくてかわいかったらいいなー。
「それで、迎えはどうなっているの」
「はい。夕刻前に川の国の国境で落ち合う予定です。向こうはサソリ様が1人で来られるようです」
「そう。なら早く行かなければいけないわねぇ…あいつは時間に煩かったから」
大蛇丸さまはぐにゃっておかおをした。その、サソリはよくわかんないけど、大蛇丸さまはきらいなのかなー。 じゃあ瑚咲もきをつけなきゃねぇー。
あるきだした大蛇丸さまとカブトさまのまわりを、ピョンピョンスキップしながらまちあわせばしょにしゅっぱつした。
***
すごくすごーくいっぱいあるいた。木のはへいったときよりもとってもあるいた。
でもやっぱり瑚咲はおっきいへびさんにのせてもらった。お名まえはないって大蛇丸さまいってたから、瑚咲がかってにつけて、いちまるくんになった。女の子だったらどうしよう。でも目がきりってしてるからきっと男の子。
ざぶざぶお水がながれてる大きい川のちかくのはらっぱについたら、大きい人が立ってた。せはひくいけど、大きい。
大蛇丸さまはその人のちかくまであるいていって、ちょーどあと三ぽくらいで目のまえに立つってとこでとまった。
いちまるくんからぴょいってとびおりた瑚咲は、大蛇丸さまのとなりにはしっていってピタッてとまって、大蛇丸さまのおようふくをつかんだ。
大蛇丸さまが瑚咲のあたまをよしよししてくれた。
「…ほう、猫可愛がりは嘘じゃなかったみたいだなァ……てめーがそんなに大事にしてるガキを俺達に預けるとは、どういった風の吹き回しだ?」
「瑚咲ガキじゃないのよー!」
瑚咲がさけぶと、あたまの上にあった大蛇丸さまの手がギュってつよくなった。
「黙ってなさい瑚咲。…私だって納得はしていないわよ。カブトがあなた達しかいないと言って聞かなくてね。勿論、この子に何かあればそれ相応の事は覚悟しておいてちょうだい」
「ククク…面白いじゃねぇか。何がこのガキにあるか知らねぇが、てめーがそこまで入れ込むって事ァ何かしらあんだろうなァ…良い暇潰しにはなりそうだ」
大蛇丸さまの手が瑚咲のあたまからはなれたから、瑚咲は大きい人のまえへはしっていった。カブトさまの「あ」ってこえがきこえた。
下から見上げたら、大きい人はおかおがよく見えなかった。
「ガキじゃないのよ?瑚咲は瑚咲っていうのよ?あなたお名まえはー?」
「……ヒルコだ」
「ヒルコー?ヒルコちゃんねぇ、よろしくねぇ。ヒルコちゃん大きいねえ!じろちゃんよりおっきい人、瑚咲はじめて見たのよー」
くるくるとヒルコちゃんのまわりをはしってみるけど、すごくつかれる。
ヒルコちゃんのおかおのよこに立って、大蛇丸さまたちを見た。大蛇丸さまはすこしだけ大きくはーってはきだした。カブトさまは手をあげたりおろしたりしてたけど、カブトさまもはーってした。
「…よろしく頼みますよ、サソリ様」
「瑚咲、良い子にしておくのよ。それと、私の言ったことをよく覚えておきなさい」
「あい」
ぴっ、て、きどまるにおしえてもらった、けいれいとかいうのをしたら、大蛇丸さまたちはいっしゅんでいなくなった。
ヒルコちゃんはもそりってうごいたから、瑚咲もいっしょにあるきだした。
(あっるーこーあっるーこー!わたーしはーげーんきー!はい!)
(…知らねぇよそんな歌)
(えええー!ヒルコちゃん知らないのー?)
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アホのカブトですよ。逆口寄せは印も式も全部書いてあるのであとは瑚咲がチャクラ練って手を置くだけでカブトさまと大蛇丸さまが現れます。中忍試験の口寄せ巻物と似た仕様です。アホです。