ルフィ(op)【手】でお題 2013了
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朝焼けの見張り台で、私は手中にある赤い毛糸の輪っかを一人で弄っていた。
夜は普通に不寝番をしていたが朝になるとサンジさんが誰よりも早く起きて料理の支度に取り掛かる。なので少し気を楽に出来るのだ。
そんなことをぼぅ、と考えながらも手を動かし続けていると背後から声をかけられた。
「アンナ」
「……おはよう、珍し過ぎるね。ルフィがはやいの」
そう返すとルフィはしし、と笑って目の前に座った。
「なんか、目が覚めたんだ。アンナが夢に出てきたから、会いたくなった」
「…また、そんな恥ずかしい事を…」
「だって思ったからよ。で、おめェそれなんだ?」
ルフィのナチュラルな恥ずかしさに必死で堪えていると、ルフィは私の手元から赤い毛糸を持って行った。
「綾取りしてたんだ」
「あやとり?なんだそれ」
首を傾げたルフィから毛糸を取り返し、指にかける。
「知らない?こうやって、指に糸を潜らせて…こっちを引いて、また潜らせて…はい、箒」
「おお!!すげェー!」
チャッチャッチャッと手を動かして箒を作ってやると、目をキラキラさせて俺もやりてぇ!と言い出した。
それに素直に頷いて箒を崩し、ルフィの指に糸をかけてやる。
「二人で出来る奴にするよ、ルフィ指動かさないでね」
「おう」
「ちょ、力入れすぎ」
「くすぐってェ」
糸を取ったり、ルフィに教えて取らせたりして橋を作る。出来た赤い毛糸の橋はルフィの力の入れすぎで今にも決壊しそう。
それに苦笑して、ルフィの指から糸を抜くと、唐突に言われた。
「アンナの指細くて綺麗だな!」
「っ、ルフィの、ばか」
満面の笑みで言われて、そう返すしか出来なかった私はなんて弱いんだろう。
【あやとり】
お題先確かに恋だった