ルフィ(op)【手】でお題 2013了
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「ル、ルフィっ、手出して!」
「んァ?ああ、こうか?」
挙動不審に吃りながら言ったのに、ルフィは何も考えていないのかサラリと手を前に突き出した。
それに焦ったのは勿論こっちで、最初よりもっと挙動不審になりながらルフィの手を掴んだ。
「なんだ?なんかくれるんじゃねェのか?」
「ち、違いますー!手…手相、見てあげるんですー!」
「テソウ?」
頭を捻ったルフィにコクリと頷く。
ルフィの柔らかい癖に不思議と硬さがある手の平を両手で掴み、ザッと目を通す。
指は長くて綺麗。戦うから、豆もあって皮が分厚い。ゴムのくせに、硬くゴツゴツした男らしい手の平。
この手で、私の頭を撫でてくれる。
この手で、私を守ってくれる。
この手で、この船を守っている。
そう考えるとなんだか気持ちが高揚してくる。
「アンナ?テソウ、って」
「っ、あああの!」
「お、おう!」
少しばかり妄想に悦ってしまっていた私は急に呼び掛けられて我に返り、羞恥で体温があがった。
「え、と…えと、生命線…長い…ね」
「セイメイセン?」
取り繕うように在り来りな事を言ってのけたが、当のルフィは生命線というより手相が何なのかわかっていなかったみたいで、少し息をつく。そして、羞恥を押さえ付け生命線を知らないルフィに意味を告げる。
「うん。この、長い筋。生命線が長いと、長生き出来るんだって」
「ほんとか!?アンナ!!」
「う、うん…そう聞いた…」
「よっし!じゃあ俺は長生きするから、海賊王にもなれるんだな!」
「う、うん…?」
どういう理屈でその答えになったのかはわからないけど、嬉しそうに笑うルフィに、まぁいいか、苦笑をこぼす。そうしてやっと名残惜しくも手を離した。
【手相を見るふり】
お題先確かに恋だった