キバ(nrt) 2013/10了
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イトにした決意表明から一週間。
普通に学校に行って普通の生活を送っていた。
偶々あったはーちゃんによると、キバは本戦には出場出来なかったようだ。
それでも二次試験は通過し、その予選でうずまき君に負けてしまったらしい。
イトが前「うずまきは力無い」と言っていたため、少し驚いた。
それでも知ってる人が本戦に行くのだから、やはりチケットは取らなければいけない。応援したい。
キバも会場には行くと思うから、そこで運良く見つけることに力を注ぐ。
はーちゃん曰く、本戦は大名様や他の里の忍びなど、大勢が来るらしい。しかも、うちは君や日向一族の人間が本戦出場をし、砂の里の風影様の息子も出るため、観客数は予想より多くなるという。
日向一族や風影様の息子が目玉なのは解るが、うちは君は、というよりうちは一族は随分前に大きな事件があった一族で、あまりいい噂を聞かない一族だったため頭を捻る。
確かに歴史の授業で、うちは一族は木ノ葉を作った一族の一つと学んだが、そのうちは一族はあまり私達一般人とは関わらなかったし、そもそもうちは一族の人達はあまりうちは門から外にも出てこなかったため、一般人の私達からすれば、うちはの人達は全くもってよくわからない。
うちは君だって、無愛想というかクールというか、二度会ったがいまいちきちんと話をしていないため、未だに少し苦手な認識だ。いのはそこがいいと言うが。
でもあの素直なうずまき君が同じ班で、かつ、うちは君とよく話しているのも見かけるため、きっと根っこはいい子なんだろうなとは、おもう。
「のぞみちゃん。これ四卓に持って行って」
「はーい」
そんなことを、ごちゃごちゃと考えながらも現在私は絶賛バイト中。
二次試験も終わったし、もうキバは家に帰ってきていると聞いているため、もし店に来たらどうしようかとドキドキしながら、ホールを歩き回る。
私が此処で働いているのを知っているため、わざわざ来るわけがないのだけど。
これで少しでもキバから私に会いに来てくれるとかなら、脈アリかもしれないと浮かれることもできるし、告白だって少し前向きに考えられるのに。
「お待たせしましたー」
「ありがとう」
四卓へ蕎麦茶三つと甘栗の乗った栗羊羹、葛切りを置く。
栗羊羹は女の人の前へ、葛切りは軽く手を挙げた黒尽くめの男の人の前へ。
「が、我愛羅、ほんとに何もいらないのか?」
「本戦出場決定したんだし、折角じゃん」
「…いらん」
「そ、そっか!うん、無理にとは言わないよ。…お、おいしそーだな」
「まあ、我愛羅が一緒に来ただけでもかなり珍し、いって!」
「ばか!だまれ!」
どこかぎこちない三人だなぁ、と思いながら伝票を置いてその場を離れた。
しかし、本戦出場とか言っていたし、中忍試験を受けた忍さんなんだろう。
女性が首にしていた額当ては知らないマークだった。
そうだ、知らないマークと言えば草だ。香燐はどうなったんだろう。
お客様に注文のために呼ばれ、その考えもすぐに忘れてしまったけれど。